4気筒エンジンを搭載したビッグネイキッドの王道
不変のコンセプトで今なお根強い人気!
ホンダCBシリーズの旗艦・CB1300シリーズの最新モデルは、2021年3月18日に発売された。今回のモデルチェンジでは、最新スーパースポーツ同様の電子制御デバイスを得て、さらに完成度が高まっている。
そのルーツである初代CB1000SFは、強力な1000cc水冷直4エンジンを、ツインショックを採用した鋼管ダブルクレードルフレームに搭載。存在感の強い大型燃料タンク、大きく跳ね上げられたテールカウルなど、堂々たるネイキッドスタイルは往年の空冷4気筒CBたちにも負けない存在感ある造形。ルックスも走りもビッグバイクらしさ満点な点が注目を集め、圧倒的な支持を集めていった。
その後継のCB1300ではエンジンも車体も変わったが、コンセプトやデザインの根幹は全くブレておらず、今なお高い人気を集めている。今後も日本のライダーの心を捉えて離さない存在であり続けるだろう。

1992年 CB1000 SUPER FOUR
シリーズの初代モデル。CBR1000Fをルーツに持つ水冷4気筒を堂々たる体躯の車体に搭載。力強く美しいスタイリングで多くのライダーを魅了した。

1994年 CB1000 SUPER FOUR・T2
全身をブラックアウトしてビキニカウルを装着、精悍さを強調した「T2」を追加設定。リアショックはフルアジャスタブルとなった。

1998年 CB1300 SUPER FOUR
1284㏄に排気量をアップしたCB1300SFの初代モデル。フレームはバックボーンタイプに変更。リアには革新的サスのダブルプロリンクも採用された。

1999年 CB1300 SUPER FOUR
前後サス調整機構やセンタースタンドを追加。シルバーにブルーのストライプをあしらった、いわゆる「スペンサーカラー」も登場。

2000年 CB1300 SUPER FOUR
エンジンをシルバー仕上げに変更。キャリパーはゴールドとなり、各部の素材感と上質感を高めるカラー変更が行われた。

2000年 CB1300 SUPER FOUR
わずか8カ月でマイナーチェンジ。ホイールやマフラーなどの変更で5㎏もの軽量化を実現、Fキャリパーも6→4ポットとなった。

2001年 CB1300 SUPER FOUR SPECIAL
WGP500勝を記念したプロス店限定車。CB1100Rイメージの赤フレーム、赤シートを採用、モリワキ製チタンマフラーも付属した。

2003年 CB1300 SUPER FOUR
2003年にはフルモデルチェンジを遂げる。単体で8kgもの軽量化を果たした新エンジンやPGM-FIを採用、フレームも新作され、テールランプにはLEDが導入された。

2005年 CB1300 SUPER BOL D'OR
CB1100Rがモチーフで、防風性能も高いハーフカウルつきモデル「ボルドール」が誕生。高速道路2人乗り解禁のタイミングもあり大ヒットとなった。

2006年 CB1300 SUPER BOL D'OR SPECIAL
ゴールドホイールやクランクケースカバー、レッドのフォークボトム、シートなど、CB1100Rを強くイメージした限定モデル。

2008年 CB1300 SUPER FOUR SPECIAL EDITION
専用色のトリコロールを採用したスペシャルモデル。この年から全車エキパイにキャタライザーを装備、環境性能も向上させている。

2009年 CB1300 SUPER TOURING
ツーリングユースを意識した「スーパーボルドール」ベースの派生モデル。スリムなパニアケースを標準装備し、サイレンサーの角度はやや下げられた。

2014年 CB1300 SUPER FOUR & SUPER BOL D'OR
モデルチェンジ。ミッションを5速から6速に変更、ABSが全車に標準となったほか、エキゾーストも新作。SBはヘッドライトもLED化されている。

2017年 CB1300 SUPER FOUR & SUPER BOL D'OR
カラーリングを変更、BIG-1・25周年記念デカールが採用されたほか、LEDヘッドライトがSFにも標準装備された。

2018年 CB1300 SUPER FOUR SP & SUPER BOL D'OR SP
専用セッティングの前後オーリンズサス、ブレンボキャリパーを採用した「SP」が登場。2019年にはレッドも追加設定された。