ドゥカティ「スクランブラー・ナイトシフト」概要
ドゥカティのレトロなネイキッドスポーツ、スクランブラーシリーズ。その人気の中心となっているのが、800ccの空冷Lツインエンジンを搭載し扱いやすく軽快な走りを楽しめるスタンダードモデル的存在の800シリーズで、個性的なスタイルを持つ異なる多彩なバリエーションが用意されている。
そして2021年モデルでは、新たなスタイルを採用した「スクランブラー・ナイトシフト」が追加されることが予告されていたが、2021年3月28日に日本でも発売された。
「スクランブラー・ナイトシフト」は、オートバイにスタイリッシュさを強く求めるライダーに向けてデザインされた。その車名である「ナイトシフト」からもわかるように、夜の雰囲気と無限の自由からインスパイアされた、アビエーター・グレイと名付けられた、ダークなボディカラーを採用しているのが特徴。
小ぶりで印象的なタンクをはじめとする、スクランブラーの魅力であるレトロなデザインはそのままに、スイングアームマウントのフェンダーを採用してテール周りを短く切り詰めて軽快さをプラス。フラットトラックレーサーのようなサイドゼッケンプレートも装着されてスポーティさも強く感じさせる。
フロント18インチ・リア17インチのスポークホイールに標準装着されるタイヤは、舗装路とダートを幅広くカバーできるピレリ・MT60。800シリーズの定番的存在である「フルスロットル」と「カフェレーサー」を融合させたというべき存在だ。
2021年モデルのスクランブラー各モデルと同様、「スクランブラー・ナイトシフト」もデュアルチャンネルのコーナーリングABS採用、スマートフォンなどとの連携のための「ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)」の搭載、シフトインジケーターと燃料計などのアップデートを受けている。
ドゥカティ「スクランブラー・ナイトシフト」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2165×867×1060mm |
ホイールベース | 1445mm |
シート高 | 798mm |
車両重量 | 196kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC2バルブL型2気筒 |
総排気量 | 803cc |
ボア×ストローク | 88×66mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 73hp/8250rpm |
最大トルク | 66.2Nm/5750rpm |
燃料タンク容量 | 13.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R18・180/55R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmディスク・Φ245mmディスク |
まとめ:小松信夫