「ファンティック」はイタリアの老舗メーカー
イタリアのオートバイメーカー・ファンティックは1969年の創業で、伝統的にオフロード車を得意としてきた。日本国内では現在、モータリスト合同会社によって輸入・販売されているが、そのラインアップが新しくなっている。
まずは現在、日本におけるファンティックの主力モデルとなっている「キャバレロ」シリーズ。このシリーズは、ファンティックのオフロードモデルのノウハウを活かした水冷単気筒エンジンやABSなど現代的なメカニズムをベースに、シンプルでレトロなスポーティさを感じさせるスクランブラー的スタイリングを組み合わせた「キャバレロ・スクランブラー」を中心としている。
「キャバレロ・スクランブラー」をベースにフラットトラック・レーサー風にアレンジされたワイルドなスタイルと前後19インチホイールを装着した「キャバレロ・フラットトラック」も用意。
さらにストロークの長いサスペンションやオフロードタイヤを与えられ、ハードなオフロード走行も可能な「キャバレロ・ラリー」がラインアップされている。「スクランブラー」と「フラットトラック」は、基本的に共通の車体の125・250・500が用意されているが、「ラリー」は500のみとなっている。
2021年春に追加された新たな「キャバレロ」
2021年春、これらのモデルが最新の環境規制をクリアするための改良を施されたのに加え、新たに専用カラーとブラウンのシートを装着した「キャバレロ・スクランブラー125デラックス」を追加。
「キャバレロ・フラットトラック125」と「フラットトラック500」には新色としてシルバーを用意して2色設定に。
また「キャバレロ・ラリー500」にも、新色で落ち着いた雰囲気のサンドが追加されてイメージチェンジされた。
オフロード走行性能が高い「XEF」シリーズ
また、豊富な経験を生かした高性能なトレールモデルとして知られるファンティックの「エンデューロ125/250」シリーズも、キャバレロと同じく環境規制対応のための改良を受けた。
同時に車名は「エンデューロ」から変更されて「XEF125」「XEF250」の2モデルが販売される。いずれも公道走行可能だ。
モタードモデルの「XMF125」も登場
さらに、日本向けに初めてモタードモデルも導入。「XEF125」のメカニズムをベースに、前後ホイールを17インチ化した「XMF125」にも注目だ。
まとめ:小松信夫