文:太田安治、梅本まどか、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、ホンダ/モデル:国友愛佳
ホンダ「レブル1100DCT」タンデム(2人乗り)チェック

パッセンジャー 梅本まどかの感想
タンデムシートの座面が小さく、最初は大丈夫かな?と思ったのですが、座ってみると特に不満はなく、座面のサイズは気になりませんでした。目線の位置はライダーとほぼ同じ高さになりますが、個人的には好み。掴まるところがないので、ライダーに密着するタンデムになりますが、苦手な人でもこれなら大丈夫だと思います。
ホンダ「レブル1100DCT」各部装備・ディテール解説

ユニカムエンジンで1100と分かるが、写真で見ると250と間違えてしまいそうなほどデザインは似ている。全長は250のわずか35mm増だ。

くびれを持たせたナロースタイルのフレームを踏襲。シート高はわずか700mmに抑えられ、車幅は850(DCTは830)mmというスリムさ。

顔つきはシリーズ共通。4眼デザインのLEDヘッドライト、リング状に光るLEDウインカーは250や500と同様のものだ。

この角度から見ると車体のスリムさとタンクのコンパクトさが伝わってくる。ハンドル幅は狭めだ。

メーターは反転表示の液晶タイプで、ライディングモードや燃料計、ギアポジション、タコメーターを表示。

スイッチボックスはMT車と共通だが、DCT車はシフトボタンとパーキングブレーキが追加されている。クラッチレバーは備わっていない。


レブル250と同様のサドルシート。ホールド性が高く、ツーリングでも快適なクッション性を確保。

シート下のスペースは小物を入れる程度の大きさ。内部にはETC2.0車載器が標準装備されている。

オーバル形状でスリムなLEDテールランプ、フロント同様リング状発光のLEDウインカーもシリーズ共通。

容量13Lの燃料タンクはフランジレス製法で高級感も演出。ニーグリップ部をダーク調にした2トーン仕上げだ。

アフリカツイン用ベースのユニカム4バルブユニットを搭載。コンパクトなサイズで、レブルにぴったりのユニットだ。

クランク位相角は270度。クランクケース内蔵オイルタンク式ドライサンプ構造を採用し、マスの集中にも貢献。

オーバルサイレンサーは薄型でスリムな車体にぴったり。出口はデュアルで、重厚な音質のサウンドチューニングも施される。

フレームは35mm径のスチールダイヤモンド。エンジンを強度部材とする構造で、ムダのないパイプワークを実現。

ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール(HSTC)を標準装備。エンジントルクを最適化して駆動力を確保する。

フォークには酸化チタンコートを採用。ブレーキにはスポーツバイク顔負けのラジアルマウントキャリパーを装備。

スイングアームは50㎜径のスチール丸パイプ製。試乗車の装着タイヤはダンロップのD428となっている。

ブラックアウトされ、精悍な雰囲気のショックユニットはスポーティな分離加圧式ビギーバックタイプ。
ホンダ「レブル1100DCT」のライディングモード
ライディングモードは4種類を用意




パワー、HSTC、エンジンブレーキ、DCT(変速タイミング)の4つのパラメーターを、モードに応じて変化させるラインディングモードを採用。モードはスタンダード、スポーツ、レイン、ユーザーの4種類が選べる。
ホンダ「レブル1100DCT」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2240×830×1115mm |
ホイールベース | 1520mm |
最低地上高 | 120mm |
シート高 | 700mm |
車両重量 | 233kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒270°クランク |
総排気量 | 1082cc |
ボア×ストローク | 92×81.4mm |
圧縮比 | 10.1 |
最高出力 | 64kW(87PS)/7000rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/4750rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 6速DCT |
キャスター角 | 28゜ |
トレール量 | 110mm |
タイヤサイズ(前・後) | 130/70B 18M/C・180/65B 16M/C |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
文:太田安治、梅本まどか、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、ホンダ/モデル:国友愛佳