文:八代俊二、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ドゥカティ「ムルティストラーダ V4S」カラーバリエーション
カラーバリエーションは「ドゥカティ・レッド」、「アビエーター・グレー」の2タイプ。それぞれ、スポークホイールのオプション選択も可能。
ドゥカティ・レッド


アビエーター・グレー


ドゥカティ「ムルティストラーダ V4S」ライディングポジション・足つき性
シート高:810mm
ライダーの身長・体重:167cm・70kg
20mm差で高さ調整が可能なシートは、座面が広い分エッジが立っていて内腿が角に当たるのが玉にキズだが、足つき性そのものは悪くない。メーターとライダー間のスパンが長く、アップライトに構
えられる。

ドゥカティ「ムルティストラーダ V4S」各部装備・ディテール解説
パニガーレV4用から発展したV4グランツーリズモエンジン。排気量1158ccの水冷90度V4は、滑らかな特性と高い信頼性も備える。
デスモドロミックではなく通常のバルブスプリングを採用し、リアバンク休止機能も備え、ムルティストラーダ向けにあらゆる部分を改良。
エンジンの前方にはダブルウィングも装備。ダウンフォースを発生させると同時に、ラジエターの熱風からライダーを守っている。
スリムなデザインのサイレンサーは右側1本出し。そのサウンドは穏やかだが、ドゥカティらしいスポーティさも感じさせるものだ。
MotoGPマシン譲りの、軽量コンパクトで高剛性なアルミモノコックフレーム。これにスチール製でトレリス構造のシートレールを合体。
フロントブレーキは、ブレンボ製の「Stilema」4ピストン・ラジアルマウントキャリパーに、Φ330mmローターをダブルで組み合わせる。
標準装着タイヤはピレリのスコーピオン・トレイル2。よりオフロード向けのスコーピオン・ラリーやスコーピオンSTRの装着にも対応。
サスペンションはザックス製の電子制御セミアクティブサス、DSSエボシステム。フロント170mm、リア180mmと長いストロークを確保。

両持ち構造を採用するアルミ製スイングアームは、大胆に肉抜きされた左右非対称の印象的なデザイン。
アルミキャストホイールは細身のダブルスポークが並ぶ軽快なデザイン。オプションでワイヤースポークホイールを選択もできる。

DRLも備えるフルLEDデュアル・ヘッドライトの中央、くちばし状のノーズにある、黒くて四角いパーツがフロントのレーダー。
スマートフォン連動機能を備えたフルカラー液晶メーター。日本に導入されるV4Sでは6.5インチが用意されている。

グリップヒーターはオプションとなる。

V4Sだけでなく、スタンダードなV4やV4Sスポーツなど、シリーズ全車にハンドガードを装備。

簡単に6段階の高さ調整が可能なスマートなデザインのスクリーン。サイドディフレクターと合わせ、優れた防風性能を発揮する。

タンクの給油口の直後に開閉式のコンパートメントを用意。USBポートも備え、スマートフォンを収納しながら充電することも可能だ。
新設計の大容量でスマートなパニアケースも用意された。フローティング・マウントによって、高速走行時の安定性も向上させている。
快適なツーリングのためにアクセサリーとしてシートヒーターも用意。ライダーとパッセンジャーが独立して機能し、調整もできる。

シート高が830mmの状態。シートは右の写真のように810mmに下げられる。本国仕様のスタンダードシートやハイシートも用意。

そしてこちらの写真がシート高810mmの状態。調整は工具不要で素早くできる。前後方向にも30mm位置を調整可能。
リアのレーダーユニットはテールランプの真下、リアフェンダーとの間に組み込まれているのがわかる。
ドゥカティ「ムルティストラーダ V4S」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | NA |
ホイールベース | 1567mm |
シート高 | 820/840mm(可変式) |
車両重量 | 218kg (乾燥) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 |
総排気量 | 1158cc |
ボア×ストローク | 83.0×53.5mm |
最高出力 | 170PS(125kW)/10500rpm |
最大トルク | 12.7kgf・m(125N・m)/8750rpm |
燃料供給方式 | FI |
燃料タンク容量 | 22L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°5' |
トレール | 102.5mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR19・180/60ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 288万円(消費税10%込み) |
文:八代俊二、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸