「パニガーレV4」登場後も多くのライダーを引きつける2気筒の「パニガーレV2」。その特徴を紹介しよう。
文:小松信夫/写真:DUCATI
文:小松信夫/写真:DUCATI
ドゥカティ「パニガーレ V2」車両解説
公道からサーキットまで、操る楽しさをハイレベルで実感
ドゥカティのラインアップで、最高峰のスーパーバイクである「パニガーレ」シリーズ。当初は伝統のLツインエンジンを搭載するモデルからスタートしたが、2018年にMotoGPのノウハウをフィードバックして開発された新世代モデルの「パニガーレV4」が登場する。
しかしその後にも、レースベースマシンとしてのV4系モデルとは別に、長年愛されてきた完成度の高いツインエンジンモデルを発展させた、サーキットやワインディングでライディングを楽しむためのモデルとして「パニガーレ959」が存在。そして2020年モデルでは、さらに「パニガーレV2」へとモデルチェンジした。
「パニガーレV2」は、カウリングデザインの変更により、「パニガーレV4」風の最新レーシースタイルを採用してイメージチェンジ。2気筒モデルならではのスリムで軽量な車体に搭載されるエンジンは、かつて存在したレース対応モデルと比べると、排気量の小さい955ccのスーパークアドロ・エンジン。
とはいえ最高出力155hpと十分に強力であり、しかもストリートに向いた特性を備え、最新の電子制御デバイスを装備していることもあって、軽快なハンドリングと力強い動力性能を兼ね備えた、絶妙なトータルバランスを実現している。
レースの主役はV4に譲ったが、今だに多くのライダーを引きつけるだけのパフォーマンスを「パニガーレV2」は備えているのだ。
ドゥカティ「パニガーレ V2」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | NA |
ホイールベース | 1436mm |
最低地上高 | NA |
シート高 | 840mm |
車両重量 | 200kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 |
総排気量 | 955cc |
ボア×ストローク | 100×60.8mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 | 114kW(155PS)/10750rpm |
最大トルク | 104Nm(10.6kg-m)/9000rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール量 | 94mm |
タイヤサイズ | 120/70ZR17・180/60ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ245mmディスク |
希望小売価格 | 225万円~(消費税10%込) |