文:小松信夫/写真:DUCATI
ドゥカティ「ディアベル ランボルギーニ」車両解説
シアンFKP37と同じカラーや各部のオリジナルデザインが魅力
イタリアに自動車メーカーが多数ある中で、独自のアプローチでスポーツバイクを手がけてきたドゥカティと、型破りなエキゾチックカーで知られているランボルギーニは、いずれも流麗なスタイルをまとい、強烈なパフォーマンスを発揮するモデルたちを世に送り出してきた。
そんな両社が、二輪・四輪の枠を超えてコラボレーションして誕生したのがドゥカティの「ディアベル1260ランボルギーニ」だ。
ベースとなったのはドゥカティのクルーザーモデル「ディアベル1260S」。美しく個性的なスタイルや、スーパーバイク譲りのテクノロジーで開発されたパワフルなテスタストレッタDVTエンジンなど、細部に至るまでドゥカティらしさが凝縮された1台で、スポーツクルーザーと呼ぶしかない高性能と、美しさの中に獰猛さを秘めたスタイルが高く評価されてきた。
そんな「ディアベル1260S」に、最高出力819PSというハイブリッドV12エンジンを搭載したランボルギーニのスーパースポーツ「シアンFKP37」のイメージを投影したのが「ディアベル1260ランボルギーニ」だ。
ジーア・グリーンというボディカラー、フレームやホイールなどのエレクトラム・ゴールドは、シアンFKP37と全く同じカラーを採用。
加えて、鍛造ホイールもシアンFKP37を想わせるデザインとなり、カーボン製で軽量なエアインテークやラジエーターカバーも装着。ランボルギーニ・デザインを象徴する六角形と「Y」モチーフが各部に取り入れられた細部までこだわった造りで、精悍でゴージャスな雰囲気に仕上げられている。生産台数は限定630台、フレームにはシリアルナンバーが刻まれたプレートも装着されている。
ドゥカティ「ディアベル ランボルギーニ」各部装備・ディテール解説
ドゥカティ「ディアベル ランボルギーニ」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | NA |
ホイールベース | 1600mm |
最低地上高 | NA |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 246kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 |
総排気量 | 1262cc |
ボア×ストローク | 106×71.5mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 119kW(162PS)/9500rpm |
最大トルク | 129Nm(13.2kg-m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27° |
トレール量 | 120mm |
タイヤサイズ | 120/70ZR17・240/45ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ265mmディスク |
希望小売価格 | 376万5000円(消費税10%込) |