電動バイクの気運が高まるいま、実際に乗ってみることをおすすめしたい
小池百合子都知事が都内のガソリン車の新車販売に関して「バイクは2035年までにゼロにすることを目指す」と突然発表して話題になりましたが、小池都知事は2018年にゼロエミッション・バイクについても「普及を促進させる」なんてことも言ってましたね。
ただ、今のガソリンモデルで動かしている環境と同じレベルにするためには、バッテリーや充電インフラなど、解決が必要な課題が沢山あるので、トランプをめくるようにガソリン車から電動車にペロッと全変わり! なんてことはまだまだ無理な話。
が! バイクの未来を考えれば電動モデルやハイブリッド車は重要なキーワードなのは事実。ただし現在、国産で一般ユーザー向けに市販されているのはヤマハのEビーノのみで、価格は約26万円と結構なお値段。価格帯は変わらないけど色々なモデルから選びたいと考えると、現状は代理店が輸入した車種からということになる。
まだ発展途上ですが、乗り物好きであれば、一度、試乗することをオススメします。バイク乗りなら何かを見えるくるはずですからね、現実的な電動バイクの活用法や楽しみ方が。
スーパーソコ「TC MAX」税込価格:49万2800円
前後17インチのスポーツモデルTC MAXは軽二輪相当のモデル。MAXの名前に恥じぬ、最高速度は95キロで、最長航続距離は110km。スポーツモデルですけど、ツーリングに行くにはもう少し航続距離が欲しいかなぁ。イメージは125クラスのスポーツモデル、よりちょっと軽やかな感じ。電動モデルの乗り味は軽いんですよね。
スーパーソコ「CPX」税込価格:54万7800円
ちょうど150〜160㏄クラスのスクーターを運転しているような乗り感。電動の特性上、上り坂でのゆっくり走行は致し方ないものの、街乗りであれば何の不満もなさそう。ただ、デカいバッテリーがシート下に詰まっているので、スクーターだけど荷物は入りません。これも電動あるある。
スーパーソコ「CUミニ プラス」税込価格:17万9800円
やっぱり電動は軽いスクータータイプがマッチしますね。いわゆる原付一種相当なので最高速も40キロ程度で、航続距離も40キロ程度。電動はコミューターに向いていると改めて思わせてくれる一台。バイクに乗ったことのない人にもオススメ。
トロモックス「ミノ」税込価格:29万9800円
新型であるTROMOX MINOはモタードモデルのようなデザインの電動モデル。重量は68kgでシート高は68cm。小さいですが、この10インチのおもちゃ感が面白いです。サスは硬いですけど個人的にはこれが一番気に入りました。電動ならではのスムーズな走りがマッチしてますね。
ニウ「MQi+ スポーツ」税込価格:23万3800円
価格帯も、クラスも原付二種のMQi+Sport。回生ブレーキを搭載するモデルで公式の航続距離は120㎞となかなかのもの。クルーズコントロールもついているイマドキなスクータータイプのモデル。
文:松下尚司/写真:松川 忍