文・写真:櫻井伸樹(NOBU)
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キタコ「フロントキャリアー」を装着する
ハンターカブはノーマルのままでも非常に大きなリアキャリアを持っていますので、キャンプ道具の積載に困ることはありません。でもイメージされているベース車両であるかつての「CT110」には、ヘッドライトの上に小さなキャリアがありますよね。僕はどうにもあのキャリアに憧れがあって、このCT125を買ったときから、あのフロントキャリアは再現しようと思っていました。
そこで、僕が選んだのはキタコの製品です。フロントキャリアは様々なメーカーからリリースされていますが、これが一番CT110のイメージに近かったことと、取り付け部がフロントフォークに共締めという点です。
数あるキャリアの中には、ヘッドライトのステーに共締めするものもありますが、ヘッドライトステーは耐荷重が低いので、実際に荷物を積むと破損する懸念もあります。その点、フロントフォークへの装着であれば強度的にはかなり安心。
もちろん装着は非常に簡単。フォークのノーマルボルトを外し、中にスペーサーを噛ませて専用ボルトでキャリアを共締めするだけ。説明書もありますが見なくてもできるほど。ただフロントフォークなので、締め込みの規定トルク(4カ所とも29N-m)だけは守って締めるようにしましょう。
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キジマ「スポークラップ」(ブラック)を取り付ける
今回の僕のカスタムのテーマに、パーツ類はできるだけ黒で統一したい、というものがあります。そこで足回りのちょっとしたカスタムとして、スポークにラップを巻くことにしました。選んだのはキジマのスポークラップ(40本)です。
装着は、スポークラップの割れ目をこじ開けてスポークに沿って押し込み、余った部分をカットするだけ。装着にややクセがありますが、慣れれば前後のホイールで1時間ほどで完了します。当初は40本で足りると思っていたのですが、実際はまったく足りず、後からAmazonで調べたら、72本で1000円前後の物があったのを発見。多少品質は落ちますが、機能としては充分なので、これを追加して前後のスポークに被せました。
装着してみると、足回りがややマッチョになった感じがしてすごくかっこいい。林道の泥や雨、跳ねた石などからスポークも守ってくれるので一石二鳥ですね。
装着前と装着後で比べると、装着したほうが圧倒的に無骨でかっこいい。ダートでの跳ね石などからもスポークを守ってくれるでしょう。
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マフラーガードを塗装する
先ほども申し上げたように、パーツ類のブラック化がテーマの一つでもあるので、ノーマルマフラーのガードも黒に塗装することにしました。このガードは外すのもすごく簡単。ガードは前部と後部の二つのパーツで構成されています。
それぞれ2本のヘックスボルト(5mm)で固定されているので、これを緩めるだけ。後部ガードには、樹脂製のガードの熱からタンデムライダーの足を守るガードがさらに盛られていますが、これは取り外せないので、そのまま塗装することにします。
塗装で重要なのは下処理。まずはパーツクリーナーでしっかりとパーツを脱脂して乾燥。続いて塗料のノリをよくするための下地剤として「ミッチャクロン」を塗布します。下地剤がしっかり乾いたら、マットブラックを塗布。今回はアトムハウスペイントの艶消し黒を塗りました。
下地剤にしても塗料にしてもあまり厚く塗らずに、塗ったらしっかりと乾かすのが塗装を成功させるポイント。またマットブラックだと失敗してもある程度、表面のごまかしが効くのでこのマフラーガードにはちょうどいいですね。
しっかり乾かしたら元通り装着して完成。シルバーよりも全体のイメージがぐっと引き締まって、すごくいい感じになりました。こうなるとエンジンもブラック化したくなってきます。
ここまでのカスタムポイント
今回は3カ所に手を入れてみましたが、前回の分と合わせると8項目のカスタムになりました。詳細は以下の内容です。
01 ステップのゴム外し
02 ナックルガードの装着
03 ハンドルブレースの装着
04 ミラーの交換
05 ブレーキレバーの交換
06 フロントキャリアの装着
07 スポークラップの取り付け
08 マフラーガードの塗装
これでかなり自分の理想に近い形になってきましたね。でもまだ不満点はあるので、次回も引き続きカスタムを進めることにしたいと思います。
文・写真:櫻井伸樹(NOBU)
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櫻井伸樹(NOBU)プロフィール
16歳よりバイクに乗り始め、日本および世界を旅する。ツーリング雑誌の編集者を経てフリーへ。現在BMW専門誌「BMWBIKES」(日栄出版)の編集長を務め、キャンプ、釣りなどアウトドア歴も永いためキャンプ用品のプロデュース(テンマクデザイン・炎幕シリーズ)やYouTuberとしても活動中。YouTubeのチャンネル名は「SHIT NOBU OUTDOOR」。