MVアグスタ「ラッシュ」2021年モデルの特徴
価格は550万円、日本上陸は11月下旬〜12月上旬を予定
この「ラッシュ」は、MVアグスタの最新スーパースポーツであるF4RRをベースに、洗練されたイタリアンデザインと上質な仕上げ、そして強烈な性能を立体的に表現したアグレッシブなスタイリングを与えたネイキッドスポーツのブルターレ1000RRがベース。もちろんF4シリーズ直系の最高出力208HPを発揮する998cc水冷直4エンジンを搭載。
軽量で高剛性なスチール製トレリスフレームもブルターレ譲り、そしてオーリンズ製の電子制御サスペンションやブレンボ製ブレーキシステムといったハイグレードなパーツをチョイス。
ノーマル・スポーツ・レイン・カスタムの4モードを選択できるライディングモード、8段階調節トラクションコントロール、クイックシフターなどの最新の電子制御デバイスも搭載していて、スーパースポーツ顔負けの強烈なパフォーマンスはブルターレ1000RRそのまま。
しかしそのスタイリングはブルターレとは大きく異なる、さらに個性的なデザインが採用されている。クラシカルな雰囲気の丸型ケースにアダプティブ機能を盛り込んだLEDヘッドライトによって、フロントマスクのイメージを一新。
大胆なデザインで注目されたテールカウルも、よりミニマルな造形とされて軽快感を強調、同時に各部のボディパネルもカーボン化。
さらにドラッグレーサーのようなワイドなリアホイールも、「RUSH」ロゴが入ったディッシュタイプの専用品に。片持ちスイングアームであることを活かした、大きく眼を惹くポイントとなっている。
カラーリングもミリタリーイメージの青灰色にカーボン地を組み合わせ、凄みのある精悍さを感じさせるものを採用。エアダクトをはじめ、各部に配されたイエローのグラフィックは、軍用機の各部に見られるコーションサインをイメージしたもの。これも従来のブルターレとは大きく違うポイントだ。
この「ラッシュ」はストック状態でも十分に高性能だが、同梱されている専用レーシングキットでさらなるパフォーマンスを引き出せる。SC-Projectエキゾーストと専用レーシングECUを装着することで、最高出力が212HPにまでパワーアップする。ただし、この状態での公道走行は不可だ。
専用キットにはこの他にも、カーボン製サイレンサーカバー、パッセンジャーシートカバー、CNC切削アルミタンクキャップとレバーガード、補助サイドライト、専用フロントブレーキディスク、専用バイクカバー、限定車の証明書と、キットを収納する専用ボックスが用意される。
このようにプレミアムな仕上がりを見せるネイキッドスポーツのMVアグスタ「ラッシュ」、300台のみが限定生産される。税込価格は550万円だ。
MVアグスタ「ラッシュ」2021年モデルの主なスペック
全長×全幅×全高 | 2080×805×NAmm |
ホイールベース | 1415mm |
シート高 | 845mm |
車両重量 | 186kg(レーシングキット装着車184kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 79×50.9mm |
圧縮比 | 13.4 |
最高出力 | 208HP/13000rpm (レーシングキット装着車212HP/13600rpm) |
最大トルク | 11.9kgf・m/11000rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ220mmディスク |