MVアグスタ「ドラッグスター RC SCS」2021年モデル
「ドラッグスターRC SCS」は、MVアグスタのレース部門「レパルト・コルセ」の手がけたドラッグッスターシリーズ最高峰のスペシャルモデル。Moto2を戦っているMVアグスタ・フォワードレーシングのマシンを想わせるレーシーなデザインのボディカラーが印象的。
軽量で高強度の鍛造キャストホイールや、燃料タンクサイドパネルやリアマッドガードなどのカーボン製外装パーツも装着。スタート時でも停車時でもクラッチ操作が不要となるリクルス製のスマートクラッチシステムも装備する。
さらにエンジンの性能をフルに引き出すSC-PROJECT製のスリップオンサイレンサーと専用ECUを含む、レーシングキットも付属。限定200台のみが生産され、シリアルナンバーも刻まれている。
ボディカラーはアゴシルバー×グロッシーブラック×アゴレッドの1タイプのみ、税込価格は341万円。発売予定は6月下旬~7月上旬とされている。
MVアグスタ「ドラッグスター RR SCS」2021年モデル
前後ホイールにクラシカルなワイヤースポークホイールを装着し、ブルターレとは一味違う独特な存在感を強く感じさせる通常ラインナップの上級モデルが「ドラッグスターRR SCS」。
このモデルにもやはりスマートクラッチシステムが与えられている。
税込価格は286万円、ボディカラーはマットマグナムシルバー×マットメタリックダークグレイ、マットマグナムアビオグレイ×マットメタリックダークグレイの2タイプを用意。7月下旬~8月上旬の発売を予定している。
MVアグスタ「ドラッグスター ロッソ」2021年モデル
F3やツーリズモ・ベローチェにも存在する、ソリッドなレッドカラーが特徴のロッソ・シリーズでもあり、ドラッグスターシリーズのスタンダードモデルでもある「ドラッグスター ロッソ」。
エンジンは扱いやすさを重視してパワーを112HPに抑えたものを搭載、シート高も15mm低くなっている。スマートクラッチシステムも装備せず、「RR SCS」とも「RC SCS」とも異なる鋳造キャストホイールを履き、リアホイール幅は180サイズにダウン。アンダーカウルも装着されていない。
ボディカラーはアゴレッドの1タイプのみで、税込価格198万円というシリーズ中最安価な設定が魅力。発売は8月下旬~9月上旬の予定。
3モデルとも、F3ロッソやブルターレ800などの2021年モデルと同様、2021年モデルの「ドラッグスター」シリーズも、剛性バランスを見直したフレームプレートやセッティングを見直したサスペンションを装備。
改良を施されたエンジンや排気系、最新仕様の電子制御デバイスや新デザインのTFT液晶メーターなど、F3系モデル共通の改良も受けている。
MVアグスタ「ドラッグスターRC SCS / RR SCS / ロッソ」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2035×935×NAmm(2045×875×NAmm) |
ホイールベース | 1400mm |
シート高 | 845mm(830mm) |
乾燥重量 | RC SCS168kg/RC SCSレーシングキット160kg/RR SCS&ロッソ175kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 798cc |
ボア×ストローク | 79×54.3mm |
圧縮比 | 13.3 |
最高出力 | 140HP/12300rpm(112HP/11000rpm) |
最大トルク | 8.87kgf・m/10250rpm(8.67kgf・m/8500rpm) |
燃料タンク容量 | 16.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/50ZR17(120/70ZR17・180/55ZR17) |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ220mmディスク |
()内はドラッグスター ロッソ |
まとめ:小松信夫