文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:小野塚雅人
フリーズテックのアンダーウエアをテスト&レポート
あまたある高機能アンダーウエアの中でもフリーズテックの冷感性はかなり高い
暑い時期のライダーは生地面積の少ない服を着て地肌が受ける走行風を増やす、というのが当たり前だったのは過去の話。現在、暑さに適したウエアリングとして推奨するのは吸汗速乾素材のアンダーウエア上下にナイロンメッシュ素材のジャケット/パンツを重ねること。
素肌に直接当たる紫外線と走行風が減って疲労が大幅に抑えられ、汗を効率的に蒸散させることで冷却効果も活きる。汗をかいてもジャケットやパンツが纏わり付かないから体の動きを妨げず、脱ぎ着の際も引っ掛かからない。
見た目には「半袖短パン」のほうが快適そうだが、ライディングシーンにおいては間違いなくアンダーウエア上下+メッシュアウター上下のほうが快適。さらに半袖短パンでアクシデントに遭遇したら、と想像するだけで恐ろしい。
フリーズテック製品は続々とバリエーションを増やして多様な用途に対応しているが、ライディングユースには「インナーシャツ長袖クルーネック」と「フルレングスタイツ」の上下セットを基本にするといい。薄手で高い伸縮性を備えた生地でフィット感が優しく、脱ぎ着もスムーズ。裏側全体には特殊冷感プリントが施され、着た瞬間からひんやり冷たく、汗を吸うと吸熱特性によって生地の温度が下がり、走行風が当たれば涼しさはさらにアップする。
洗濯機で洗えて乾きが抜群にいいことも特徴。僕は夜に帰宅してから洗濯し、翌朝また着て出かけている。抗菌防臭加工も施されているので臭いが発生したこともない。
これまで10種類以上のアンダーウエアを試してきたが、ひとつ選べと言われれば迷わずフリーズテック製品を指名する。低価格の類似製品とは体感的な涼しさと着心地が明らかに違うからだ。最新技術による快適さを体感したいなら早いほうがいい。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
機能に不満はないが、体にフィットするうえに生地が薄手なので胸のポッチが目立ってしまう。この部分だけ生地を二重にするか、異なる生地素材を配して対処して欲しいところ。カラバリも増えると楽しい。
アンダーウエア以外のおすすめ製品
オープンフェイスヘルメットユーザーにもメリット多し!
暑い時期は開放感、通気性に優れたオープンフェイスヘルメットを被るライダーが多いが、ホコリや排ガスによる顔の汚れ、強い日差しを浴びての日焼けが悩ましいところ。
このフェイスカバーはUVカット素材+抗菌防臭素材で日焼けを防ぎ、汗をかいても臭いの発生を抑えてくれる。マスクの代用としても使え、イヤーループを耳に掛ければヘルメット着用時にずり落ちないことと、首回り全体をカバーするので首の後ろ側の日焼けを防げることもライダー向き。女性ライダーへのプレゼントとしても喜ばれるだろう。
冷感+消臭効果が持続する機能性マスク
コロナ渦もあってマスクは通年の必需品となっているが、夏場に暑苦しさを感じることは事実。フリーズテックの氷激マスクは、生地が水分を吸収すると吸熱特性で生地温度が下がり、イオン効果でマスク内を消臭する効果も発揮。不織布マスクよりもフィット感が良く、洗濯して繰り返し使えるからライディング中の着用にも適している。
顔にぴったりフィットするため冷感効果を体感しやすく、冷えた空気を吸う感覚が心地いい。クラス3のイオン値で消臭効果も高い。
クールビズ対応のボタンダウンシャツ
冷感シャツの多くはTシャツタイプ。カジュアルなデザインだけに、職場や学校では「浮いた存在」になる場合もある。フリーズテックのボタンダウンシャツはワイシャツ的なキッチリとした雰囲気ながら、鹿の子生地特有のさらりとした感触+通気性と冷感プリントで爽やかな着心地。乾きやすく、しわが付きにくいのでアイロン掛けも不要だ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:小野塚雅人