以下、文・写真:三橋 淳
まさかの川渡り? 林道が長雨の影響で水没している!
長野に入って林道を1本走り、八ヶ岳方面へ。そうすると今度は路面の感じが一変して、草がぼうぼうで石もゴロゴロ。本当にここ走っていいのか? と思いつつ先を進むと……なんと先客がいた。
こんな道にクルマで入ってくるなんて! 車種が車種だけに業者の人かと思ったが、若者2人でのドライブのご様子。どうやらナビの地図に乗っている道なので、そのまま迷い込んだらしい。
「この先行けますか?」
「いやぁ実は僕も今日走るの初めてなんで、わからないです」
今回はいつも走る林道に加えて、3本ほど新規の道を追加していた。八ヶ岳方面の林道は初めてだ。だから抜けられるかどうかは、出たとこ勝負。
で、その不安は的中した。
なんと崖崩れで通行止めである。この簡素な通行止めの表示は、最近通れなくなったという証なのだろうか? ともかく崖崩れとあっては先には進めない。
しかし、このパイロンのすぐ手前に左に曲がる道があった。きっとそっちに行けば抜けるんだろうと思い、曲がってみると……川渡りかよ。
深さはさほどでもないが、石が結構ゴロゴロしている。本当にここは道なのか? 渡ったはいいがその先が行き止まりでは困る。とりあえず歩いて見に行ってみると、ほどなくして舗装路に出られることが分かった。
となれば戻るのが嫌いな私としては突破したい。というか戻っている時間もない。まだまだ走りたい道があり、タイムロスは痛いのだ。
ちょっとびびる義丹さんを安心させるために、先に私がゆっくり超えていく。一気に走り抜けても安心材料にはならない。ゆっくり抜けられれば、勢いは必要ないのだから、大丈夫というわけだ。
そんなのんびりトコトコで渡り切った私の走りを見た義丹さんは、安心してトライ。
っていうか、オレよりかっこよく渡ってるじゃねーか!
「三橋さんの動きでグリップするの分かったから、一気に行っちゃいました」
なんかムカつく。別アングルも抑えていたが、思いのほかかっこよく撮れてしまった。
うーん、上手だ。林道俳優と名乗るだけのことはあります。
その後も2本の林道を走破して、まだ11時。途中通行止めで進路変更を余儀なくされたものの、40km以上のダートをすでに堪能している。
そこで後半戦に備えるべく、昼食ピットイン。午後も林道ざんまいだ!
文・写真:三橋 淳