読者投票によってその年の人気ナンバーワン現行車を決める「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」。2021年の投票締め切りは8月10日です! 今回お気に入りの3台を紹介するのは、さまざまな二輪メディアでの撮影を行なうフォトグラファー・松川忍さん。はたしてどんな基準で3モデルを選んだのか!?

フォトグラファー松川忍が選ぶ2021年のバイク、ベスト3!

まず最初にお断りしたいのは筆者はカメラマンであり、多くのインプレッションを書かれている皆さんとは違って乗る機会も少なく、乗りこなすだけの技量にも乏しいという事です。

そんな自分ではありますが今買えるモデルから3台をセレクトしてみました。結果的に「軽さは全てにおいてポジティブ」との思いが反映される結果となりました。

第1位:ホンダ「CT125・ハンターカブ」

画像: 第1位:ホンダ「CT125・ハンターカブ」

2019年のモーターショーで人だかりに囲まれていたでコンセプトモデルが展示されてから翌年6月に発売されるまでの間も話題に事欠かなかった。

ようやく目にした実車は各部が無骨と言っても誤解は生まれないであろう頑丈そうな外装、耐久性では定評のあるグロムの125ccエンジンに見た目でも重要だと思っているキックスターターを装備して雰囲気は十分。アップマフラーやアンダーガードなどは実際にダートを走ってみると、その走破性から必要があって装備されていのだと、その理由を知ることになります。機能と見た目を備えた装備はその車種の性格を知るうえで重要な要素であり、いかに上手くカッコ良くまとめるかは各メーカーの腕の見せ所でもありますね。

面積の広いリアキャリアに道具を積み込み下道をトコトコと行くキャンプツーリングの道中でも、街中でビルを背景にしても絵になる、そんなフォトジェニックさも持ち合わせています。

第2位:ホンダ「CRF250L」

画像: 第2位:ホンダ「CRF250L」

以前2003年にフルモデルチェンジした直後のXR250(MD30)を所有していた事もあってCRF250Lが登場した時に試乗した際、少なからず「重さ」を感じました。

旧型と比べて4kgの軽量化をしたCRF250L、単純に車重のみで走行時や取り回し時に感じる重さを論じることは出来ませんが、個人的に「軽さは正義」を信じている自分としては2020年に登場した現行機を押したり引いたり少し傾けてみたりした時に感じた軽さにそれだけでワクワクしてしまいました。

LED化されたフロントライトとテール周りの形状を変更したことで軽快な印象を演出していて、特にサイドからのシルエットがスッキリした事はスタイリングの大きな変化ですね。

出かけた先で未舗装路に行き当たっても躊躇なく分入っていける、道を選ばない一台として最良の一台だと思います。

第3位:スズキ「ジクサーSF250」

画像: 第3位:スズキ「ジクサーSF250」

webオートバイが富士スピードウェイで行なった最高速チャレンジでは141.176lm/hを計測し、現代の単気筒250ccのとしてスポーツできるバイクであると思います。

2気筒のGSX250Rと比較するのは不公平感もあるかもしれませんがジクサーSF250の方が23kg軽く見た目も車体がスリムでとっつきやすさを感じることでしょう。視認性の良い発光面が比較的大きいフロントライトのデザインも個性を主張しています。

また、手に届きやすい車体価格はエントリーユーザーである若い世代が手に入れやすく日常の足からツーリングまでオールマイティに使うことを考えるなら、肩肘張らず楽しめる性能とのバランスも優れたオートバイだと言えるでしょう。

あくまで個人的な好みですが「隼」に設定されている「グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド」のカラーリングは隼史上で最もお気に入りです。このカラーリングはジクサーSF250にもお似合いだと思うのですが、どうでしょう。

文・タイトル写真:松川 忍

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