【インプレ】BMW「R1250GS アドベンチャー」（2021年）圧倒的存在感を誇るADV界のベンチマーク！

BMW「R1250GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

フェイスデザイン

非対称デザインのLEDヘッドライト。十分な光量を備えるだけでなく、自動レベル調整機能も備えたアダプティブヘッドライト機能によって、路面の勾配やカーブの曲率に合わせて常に均一に路面を照らし出し、よりクリアな視界を得られる。

ウインドスクリーン

防風効果の高いスクリーンを装備しているだけではなく、簡単な操作によってスクリーンの高さを無段階に調整できる。天候やライダーの体格、好みに合わせて防風効果を調整することが可能だ。

エンジン

排気量1254cc、DOHC4バルブの空水冷・水平対向2気筒エンジンは、2500rpmを基準に吸気側カムシャフトのプロファイルを切り替えるBMWシフトカムを採用。高回転では136PSという強力な最高出力、低回転では扱いやすさを両立する。左右に大きく張り出したシリンダーを守るために、パイプを組み合わせたエンジンガードも装備。

マフラー

シンプルでスポーティなデザインの右側1本出しマフラー。片持ちスイングアームを活かして内側に追い込まれ、さらに大きく跳ね上げることで、路面との干渉を防ぎつつパニアケースの容量に影響を与えないようにデザイン。オプションとしてスリップオンタイプのスポーツサイレンサーも用意されている。

フロント 足まわり

フロントサスペンションはBMWお得意のテレレバーで、自動的に状況に合わせたセッティングを得られる電子制御のダイナミックESAが組み合わせられている。フロントブレーキはラジアルマウント4ピストンキャリパー、ローター径はΦ305mmでABS Proで制御。ホイールにはオフロード走行でのメリットの多いクロススポークを採用。

スイングアーム・リアサスペンション

リアサスペンションには1987年のR100GSなどから発展してきた片持ちのパラレバーを採用。ドライブシャフトを内蔵するメインスイングアームと平行する第二のスイングアームを設け、加速中のサスペンションの硬化、惰性で走行する際の後部の沈み込みを防ぎ、自然なライディングフィールを実現する。

リアサスペンションユニット

フロントと同じくリアサスユニットもダイナミックESAで制御される。サスストローク、速度などのデータからホイールアライメントの垂直方向の動きを検出。その条件に合わせてフロントとリアのダンピングを電子作動式制御バルブによって変化させて、路面とタイヤの接地性を高めることができる。

ハンドル

オフロード走行を想定したワイドなハンドルバーには、テーパーバーが採用されている。こうして見ると大容量タンクの幅の広さが良くわかるが、ホールド性は犠牲にされておらず、自然なポジションでライディングが可能だ。

メーター

メーターとして使用される6.5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイは、BMWモトラッド・コネクテッド・アプリによって、走行状況などの情報もわかりやすく表示。メーター右側にはUSB充電ソケットも用意され、スマートフォンへの給電が可能。

燃料タンク

スタンダードなR1250GSと大きく異なる、一見して強い存在感を放つアドベンチャー専用の大型燃料タンク。その容量はスタンダードの20Lに対して30Lというオートバイとしては破格の大きさで、最大航続距離はWMTCモード燃費で計算すると1タンクで600kmオーバーということになる。

シート

ライダー側、タンデム側をセパレート構造にした快適性の高いシート。シート高を825mmから910mmの範囲で調整可能なオプションが用意され、ライダーの好みに合わせたポジションを選択できる。シートヒーターシステムも備えていて、冬季のライディングも苦にならない。

テールまわり

ヘッドライトだけでなく、ウインカーやテールランプまで含めて灯火類はオールLEDで、被視認性を高めるとともに、耐久性の向上や軽量化にも大きく貢献している。

BMW「R1250GS アドベンチャー」主なスペックと価格

【写真19枚】BMW「R1250GS アドベンチャー」19

文：濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部／写真：柴田直行

【インプレ】BMW「R1250GS」（2021年・宮崎敬一郎） - webオートバイ

www.autoby.jp

【足つきチェック】BMW「R1250GS」（2021年） - webオートバイ

www.autoby.jp

最新アドベンチャーバイクを徹底解説！『アドベンチャーズ 2021』発売｜丸ごと一冊、冒険ADVモデル大特集 - webオートバイ

www.autoby.jp