バットとグローブを手に入れたら野球の試合をしてみたくなるように、スーパースポーツを手に入れたら「サーキットを思い切り走ってみたい」と考える人も多いのではないだろうか? そんなライダーのために、Ninja ZX-25Rを使ったワンメイクレース「Ninja Team Green Cup」が開催されているのだ! ということで、その鈴鹿ラウンドに体験参加してみたぞ!
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:鶴身 健、南 孝幸
画像1: カワサキ Ninja ZX-25Rで楽しみながらレースデビュー!「Ninja Team Green Cup」突撃レポート

体験レポーター横田“助けて”和彦

様々な二輪メディアで活躍するフリーランス。現在KTMの390DUKEを使ったワンメイクレースにも参戦している。業界内で密かに流行っていた「助けて横田さん」というニックネームが最近一般化しつつある。

超人気250スポーツのワンメイクレースに参戦!

画像1: 超人気250スポーツのワンメイクレースに参戦!

フルカウルスポーツに乗る者にとってサーキットは憧れの場所。そこを走れるだけじゃなく、ワンメイクレース参戦までが実現できるというプログラムがZX-25Rオーナーには用意されている。それが「Ninja Team Green Cup」。なんて素晴らしいプランだろうか。自分が若い頃にあればもっと早くレースデビューできたろうに(僕の初レースは30歳)。

そして今回、そのレースに体験参戦してみないかという話が舞い込んできた。しかも、かの有名な鈴鹿サーキットでの開催! そりゃもう断る理由なんてない。二つ返事で引き受けると、当日までワクワクしながら過ごした。

画像2: 超人気250スポーツのワンメイクレースに参戦!

今回ははじめて鈴鹿のフルコースを走るということもあり、夕方に行われる特別スポーツ走行に参加、日曜日の予選・決勝に挑むというスケジュールだ。

参加車両は必ず受けなければならない車検も間に合うなら土曜日中に受けたいと考えていた。レース当日の早朝にも車検は行われるが、前日なら問題があっても対応できるからだ。結論から言うと大正解。いくつか不備を指摘されたが、その場で対処でき、事なきを得たのだ。でもちょっと焦った(笑)。

画像3: 超人気250スポーツのワンメイクレースに参戦!

特別スポーツ走行前にはていねいなブリーフィングが行われ、その後バスに乗ってコースを下見。これなら初めての人でも不安が少ない内容だと感じた。

画像4: 超人気250スポーツのワンメイクレースに参戦!

そして始まった特別スポーツ走行。超高回転型4気筒エンジンをレッドゾーン近くまで回しながらコースを走るのは快感の一言。走り慣れてないからタイムは下から数えたほうが早いくらいだったけど、そんなコトは気にならないくらい超楽しい!やっぱりサーキットはいいなぁ。

参戦GUIDE 1.まずは体験走行からステップアップ!

画像2: カワサキ Ninja ZX-25Rで楽しみながらレースデビュー!「Ninja Team Green Cup」突撃レポート

まずはサーキットを走ってみよう!「KAZEサーキットミーティング」なら、普段街で使っているウェアでも走れるクラスがあるのでサーキット体験に最適。

先導車つきで、走行マナーやライン取りなども学べるぞ! サーキットデビューを果たしたら、次はレーシングスーツなどの装備を揃えて「Team Green Trial」に参加しよう。レースに必要なルールや知識を学べ、タイムトライアルもできるプログラムだ。

「はじめてのスズカ」に戸惑ううちに予選終了…。

画像: 「はじめてのスズカ」に戸惑ううちに予選終了…。

一晩休んで、いよいよ日曜日。今日は予選と決勝が一気に行われる。参加台数は実に29台! とにぎわった今回のNinja Team Green Cup。ライダーのレベルはそれぞれで、かなりのエキスパートから免許を取ってまだ半年、なんて人も。

かくいう僕もまだコースを把握してないので、予選は走り慣れた人に付いていく作戦を立てたが、速い人はアッという間に消えていく上、少し慣れてきたところでシケインをオーバーラン…。そんなこんなで順位は19位、7列目からのスタートとなった。

参戦GUIDE 2.参戦に合わせたキットや専用ツナギを購入して参加

画像3: カワサキ Ninja ZX-25Rで楽しみながらレースデビュー!「Ninja Team Green Cup」突撃レポート

レースに参加するには、マシンと装備をレギュレーションに合わせる必要がある。この「Team Green Cup」ではワイヤリング対応のドレンボルトやオイルフィラーキャップなどをまとめたスターターキットを販売しているので、初めての人はそれを購入して装備、ライト類を目張りしてフェンダーやタンデムステップなどの不要な部品を外し、ゼッケンを貼れば準備完了だ。

ライダーはワンメイク仕様のレーシングスーツを着用するほか、レギュレーションを満たすヘルメットやグローブ、ブーツ、プロテクター、MFJライセンスなどが必要となる。

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