文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔
「ミドルクラス」バイクのメリット
メリット1:手に余らない「ほどよいサイズと性能」
200PSを超えるパワーを使いこなす自信はないし、大きく重い車体を取り回すのもしんどい。足つきも不安だ。かと言って、軽量級モデルだと物足りなくなりそう…という人こそ、ミドルクラスがオススメだ。
コンパクトなサイズでシート高が800mmを切るものも多く、パワーも70PS代がメイン。強烈に速くはないけれど、リッターバイクに置いて行かれることもない。ミドルクラスのバイクは持て余さない「ほどよい高性能」なのだ。
メリット2:欧州で磨き抜かれた走りと使い勝手
欧州ではミドルクラスがバイク市場のメインを形成していて、各国のメーカーがあらゆるジャンルのモデルをリリースしている激戦区。競争が激しくなればお互いレベルアップするのは当然で、軽快なフットワークや爽快なパワーフィールがウリのモデルも多い。
加えて欧州のユーザーは実用性にも厳しいので、使い勝手も高レベル。グローバルモデル中心の時代になって、こうした「欧州の優等生」たちを日本でも楽しめるのだ。
メリット3:優秀なコストパフォーマンス
中には高級車やコストを気にしないハイパフォーマンスモデルもあるが、ミドルクラスのバイクの多くは、性能を考えればリーズナブルな価格設定の機種が多い。
欧州のユーザーには「価格も性能のうち」という考え方が根強く浸透していて、同じ性能なら安いモデルを選ぶべき、と考えるライダーも多いのだ。こうした厳しいユーザーの目で育てられたモデルたちだからコスパは抜群。他の排気量帯よりお得だったりすることもあるのだ。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔