カワサキ「Ninja 1000SX」海外仕様・2022年モデルの特徴
熟成のメカニズムと最新仕様の電子制御はそのまま
カワサキの「ニンジャ1000SX」は、1043cc水冷直4エンジンなどネイキッドスポーツのZ1000と共通の基本メカニズムに、スポーティなフルカウルを装着して開発された2010年登場のニンジャ1000がルーツ。
スポーティさと使い勝手のバランスが良く、街乗り、ツーリングからワインディングまでを楽しめるオールラウンドモデルとして当初から人気を集め、モデルチェンジを繰り返しながら発展。2020年のモデルチェンジで大幅な改良を受けたのと同時に、車名を「ニンジャ1000SX」に変更して現在に至っている。
そんな「ニンジャ1000SX」のヨーロッパ向け2022年モデルをカワサキが発表した。2020年モデルから採用され高く評価された、6軸IMUで計測されるデータを元に高精度で制御される、モード選択のできるライディングモードとコーナリングマネジメントをはじめ、パワーモード、トラクションコントロール、ABSといった最新の電子制御デバイスはもちろんそのまま。
力強さと扱いやすさを兼ね備えるエンジン、高い安定性と優れたハンドリングを実現する倒立フロントフォークとリアのホリゾンタルバックリンクサス、使い勝手が良く快適性も高いパッケージングなども、従来モデルのそれが受け継がれている。
基本的にはカラーリングの変更のみで、エメラルドブレーズドグリーン×メタリックグラファイトグレー、メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックディアブロブラック、メタリックディアブロブラック×パールロボティックホワイトの3色を用意。
ただし新たに、スタンダードモデルに加えて用途に合わせてアクセサリーを追加した3タイプのバリエーションモデルが設定された。1つ目の「ニンジャ1000SXパフォーマンス」は、軽量でレーシーなスタイルのアクラポヴィッチ製マフラーと、シングルシートカウルを標準装備した走り重視のモデル。
「ニンジャ1000SXツアラー」は、大容量でスマートなデザインのパニアケースと、防風性能を向上させる大型のスモークスクリーンによって大幅にツアラー適性を向上させたもの。
そして「ニンジャ1000SXパフォーマンスツアラー」は、前記2モデルを合体させた本格スポーツツアラー仕様だ。なお、カラーリングはスタンダードを含めて全て共通となっている。
カワサキ「Ninja 1000SX」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2100×825×1190mm |
ホイールベース | 1440mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 235kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1043cc |
ボア×ストローク | 77×56mm |
圧縮比 | 11.8 |
最高出力 | 142PS/10000rpm |
最大トルク | 11.3kgf・m/8000rpm |
燃料タンク容量 | 19L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/50ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ300mmダブルディスク・φ250mmディスク |
※スペックはスタンダードモデル |
まとめ:小松信夫