軽量かつ実用充分な光量で注目度の高いコンパクトLEDランタン。その中でも人気爆発で定価での入手はかなり困難なゴールゼロと、ライバル的立ち位置のレッドレンザーを比較してみるぞ。キャンプツーリングにはめっちゃ便利よ。

ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

キャンプ界の幻の逸品ともいえる、ウルトラ超人気コンパクトランタン。
愛用してる西野編集長が約2年前に自腹レビュー書いてるけど、そのときから入手困難な逸品。で、現状では入手は出来るものの、結構なプレミア価格で流通してる。だいたい7000-8000円。半端ないね。

で、そんな逸品。スーパー・カブカブ・ダイアリーズの連載が100回を越えた記念に西野さんからいただいたのでレビューレビュー。

ちなみに本国サイトを見ると、$24.95。ざっくりと1ドル=110円とした場合、だいたい2800円ちょっと。

日本で買うより安いけど、本国サイトでも売り切れ。世界的に人気なのね。

まずは外観から。

画像1: ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

このスポットライトが便利なのよね。なおスポットライト無しのモデルもラインナップされてる。

画像: スイッチはちょっと硬め。小さいくて押しにくいけど、誤動作は起こりにくそう。

スイッチはちょっと硬め。小さいくて押しにくいけど、誤動作は起こりにくそう。

バッテリーは交換不可で、充電は底部のUSB TYPE-A端子で行う。実にスマートで便利なんだけど、端子が露出してるので傷つきやすい。

画像2: ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

これが最大の特長。ランタンとして使用する場合は、2~4つのLEDを下側に向けて直接照射するのよ。この構造のおかげでコンパクトかつ明るいのよ。

画像3: ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

スポットライト側には吊り下げフックもついてるけど、取り付け先の形状によっては、カラビナを使う必要アリ。

画像4: ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

コンパクトなボディに工夫が詰め込まれてて、キャンプツーリングでの実用性は最強クラス。軽くて小さくて明るいからね。

で、そんなゴールゼロを愛用してる西野編集長にはちょっと不満点があるそうな。

画像: webオートバイ 西野編集長

webオートバイ
西野編集長

ゴールゼロは最高なんですが、ランタンとして使うときに充電用のUSB端子が傷つくんですよ。

なんとかならないすかね?

なるほど。じゃあとりあえず寸法測ってみよう。

底部の直径が大体24-26mm位。ここをカバーするものがあれば良いんじゃないかな。

素材的にはゴムとかシリコンが良いけど、型をとって作るのは難しそう。
ってなんか適当なシリコンカバーを探せばいいんじゃね?

ってことでシリコン製の椅子脚カバー。

椅子脚カバーだから底部にフェルトがついてるので、ひたすら頑張って力で剥がす。
フェルトカバー付いたままだと自立しなかったのよ。

フェルトを外したら、力強く引っ張ってかぶせて完成。
シリコンって結構伸びるから勢いで。破れるときは破れるけど、なんせ24個入りだから予備はたくさんあるぞ。

画像5: ゴールゼロ ライトフラッシュ マイクロチャージ

というわけで完成。ちょっと不安定だけど一応自立するよ。
脱着がちょっぴり大変だけど、充電時しか外さないから、まあ良いよね。

レッドレンザーML4ウォーム

ゴールゼロ マイクロフラッシュのライバル的存在が、レッドレンザーのML4。こちらはランタンに特化したタイプ。
ランタンとしての設計にも思想の違いがあって、点光源を地面にバウンスさせるゴールゼロに対して、点光源をディフューズさせて面光源にするレッドレンザーという感じ。

大きさは似たようなモノ。上部にフックがつくのも同様。

画像1: レッドレンザーML4ウォーム

赤い丸がついてるのがスイッチ。節度感はあるけどなんか反応が微妙に遅い。

画像: カラビナ状になってるので、テントに吊るすときにも便利。

カラビナ状になってるので、テントに吊るすときにも便利。

充電はここに専用ケーブルをつなぐよ。充電ケーブルをもってくのはめんどくさいよね。でも大丈夫。

画像2: レッドレンザーML4ウォーム

充電池は交換可能で、しかも単三電池でもいけるらしい。これは便利。

画像3: レッドレンザーML4ウォーム

蓄光材が仕込まれてるみたいで、スイッチ切った後も少しの間緑色にぼんやり光る。

画像4: レッドレンザーML4ウォーム

レッドレンザーって名前の通り、赤くも光る。赤くするときはスイッチ長押しね。
赤い光は瞳孔が縮まりにくいので、星の撮影なんかでは必須なのよね。

画像5: レッドレンザーML4ウォーム

明るさと照射範囲を比較してみるぞ

基本スペックの違い

両者の基本スペックを比較してみよう。ルーメン(lm)で見るとレッドレンザーのが2倍も明るい。そのかわりというか、最長点灯時間はゴールゼロのが4倍長い。

ゴールゼロ
ライトフラッシュ
マイクロチャージ
レッドレンザー
ML4ウォーム
サイズ(実測値)約38×40×95mm約34×35×96mm
重量(実測値)約78g約71g
最大光量150lm300lm
防水防塵能力IPX6IP66
最長点灯時間170時間40時間
バッテリー交換不可
スポットライト120lm-

照射範囲と明るさの違い

さて、気になる照射範囲。撮影条件はf5.6、SS1/250、iso140と同条件でそろえてるよ。

画像: 地面に直接照射してるわりには、柔らかい光になってる。

地面に直接照射してるわりには、柔らかい光になってる。

画像: 逆にレッドレンザーはサイドに発光面が向いてる割には、ハイライトからのシャドウの落ち込みがきつく見える。

逆にレッドレンザーはサイドに発光面が向いてる割には、ハイライトからのシャドウの落ち込みがきつく見える。

ゴールゼロは下向きに広く照射するのに向いてて、レッドレンザーはより真横に照射してる感じ。
見たまんまですね。

あと意外にもゴールゼロの方が光がフラットで、レッドレンザーは光に芯が残ってる感じ。

テントを美しく光らせるならレッドレンザーのが映えそう。
あとゴールゼロでテーブルを照らすならランタンスタンドがあるとより効果的かも。

ついでにスポットライトも。
正直、爆光系スポットライトとは比較するまでもないけど、夜中のトイレで足下を照らすには充分。

画像1: 照射範囲と明るさの違い

最後に並べて光らせてみよう。
寸法で見ると大差ないんだけど、レッドレンザーはカラビナ部分を含んだサイズなので、実際の印象としてはレッドレンザーの方がコンパクト。もっとも、どっちも充分以上に小さいけどね。

画像2: 照射範囲と明るさの違い

まとめ

入手可能ならゴールゼロはマジオススメ。ただ、プレミア価格なのがきつい。
定価で入手するには自分の調べた限りだと良心的なアウトドアショップでの入荷をSNSでチェックするくらいしか方法がなさそう。それでも半日もたたずに売り切れちゃうけど。

レポート:若林浩志

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