エアバルブの角度や干渉がクルマとバイクでは違うのだ
世の中にあるエアゲージとかは基本的に45°が多いのよね。クルマには45°が最適だと思うけど、バイクの場合は90°の方が使い勝手が良い気がする。もちろん45°が最適なバイクもあるとは思うけど。
ただ、スーパーカブの17インチホイールに関しては「45°でもいけるけど、90°の方がやりやすい」気がする。
あくまで自分の感想なので、ちょいとプロにも聞いてみた。教えてカビィさーん。
確かに使いやすいのは90°のエアゲージですね。かなり楽になりますよ。
とはいえ、17インチのカブに関しては、45°のエアゲージでも全然いけます。
90°のエアゲージは使いやすいんですが、45°の方が種類も多いし、リーズナブルなんですよ。
こういう部分って意外と重要。
あと、一番大事なのは、使いやすさよりも自分で空気圧チェックをすることです。
うちでも、約1000円の45°エアゲージと、約3000円の90°エアゲージを用意しています。みなさん用途に合わせて選んでいただいているようです。
なるほど。
使いやすさも大事だけど、まずは敷居の低さですね。なにかしらあるだけで全然違う気がします。
ちなみに、17インチのカブは良いんですが、14インチのリトルカブやMD系、あとスクーターとかの10インチモデルなんかには、絶対に90°のエアゲージがオススメです。
最初から90°を買っておくというのも良い選択だと思います。
自分はちょっとこだわった道具が好きなので、90°を推していきたい。さすがにあんま高いとアレだけど、長く使えそうだし、長期的にお得お得ゥ。
で、いきなり結論なんだけどデイトナのタイヤゲージ首振りタイプが他の追随を許さないくらい良すぎてほんとオススメ。2000円ちょっとなので、そこまで高くないし、マジで良いよ、これ。詳しくは下記にて。
おすすめエアゲージ
ものすごくたくさん種類があるけど、今回は以下の3点で探してみた。
・チャックが90°で、さらに360°回転
・リリースバルブ(減圧ボタン)
・測定値のストップ機能
エトスデザイン 究極エアゲージ
究極というだけあって、完成度は非常に高くファンも多い。ちょいと分厚いけど、使い勝手は最強レベル。これ買っとけば間違いないぞ。
ちょっと長いけど、なんか整備能力が上がった気がして、実に気持ちが盛り上がる。
ちなみに同じ形で上限200kPaと上限400kPaがあるので間違えないようにね。
あと、45°のチャックも売ってる。交換も簡単で可能性無限大だぜ。
家とかガレージにおいとくべきアイテムなので、ツーリングにもってくにはちょっとでっかい。でかいというかホースが長い。
究極エアゲージのコンパクトタイプも存在するんだけど、トライアル用ということで測定圧が100kPaまでしかなくて、普通のバイクには合わないのよ。
デイトナ タイヤゲージ首振りタイプ
さて本命。個人的に最高のオススメがデイトナのタイヤゲージ首振りタイプ。
コンパクト&90度チャックで先端は360°回転可能。測定限界は400kPa、針もストップするし、リリースバルブもついてて、必要条件は全て満たした完璧超人。
コンパクトさで言えばもっと小さいのはあるけど、自分の場合はちょっとでかくてもコイツが良い。今までは究極エアゲージをバッグに放り込んでたから、それよりははるかに小さいし。
今まで何種類も使ってきたエアゲージの中で文句なく最強にして最高だと思う。
スペックについては究極エアゲージとほぼ同じなんだけど、さらに素晴らしいのが、片手で操作できるってこと。めちゃ楽だぞ。
気持ちが盛り上がるのは究極エアゲージだけど、こいつは実用性最強ってイメージ。
なお、デイトナ製品だけど、本体にデイトナのロゴとかは、無い。
ちょっと不遇な感じがまたかわいい。
さて、エアゲージは上記がオススメとして、じゃあ空気入れるときはどうなんだろ。
というわけで2つほど。
おすすめエアポンプ
大橋産業 高圧フットポンプツインシリンダー
筆者はこういうのを使ってる。もう、いつ買ったかも覚えてない。時の流れとともにエアゲージ部分が傾いた。直したいけど、壊してしまいそう。
で、いまや新型にモデルチェンジしてるのね。
そこまで高くないし、チャックも90°のレバータイプ。シリンダーがふたつあるのがミソなのよ。空気の入る量が増えるのはもちろん、安物のシングルをガシガシ踏んでると、横方向にひっくり返ったり、ペダルがひん曲がったりするのよね。その点、こいつは踏みやすくてストレスフリー。
反面、空気圧の微妙な調整は難しいので、リリースバルブ付きのエアゲージは必須。
キジマ スマートエアポンプ
最近のはやりは電動エアポンプ。中国ブランドが主流なんだけど、過去に適当なのを買ったら操作パネルがめり込むっていう、よくわからない壊れ方した。
で、満を持して国内のバイクパーツメーカーたるキジマから電動エアポンプが登場。これはマストバイでしょ。まだ実物試したこと無いけど、こんなの便利に決まってる。
実際に空気を入れてエアチェックしてみた
さて。たまたまフェンダー交換することになってね。
スーパーカブってフロントタイヤを外す時に空気抜くと楽なのよ。
そんなわけで、ツインシリンダーとタイヤゲージ首振りタイプで空気入れてみた。
エアコンプレッサーを使ってる人にはこれが便利そう
プロトから登場したエアインフレーターゲージ。
コンプレッサーを持ってる人なら実に便利。なにがかっていうと、オートエアチャック(特許構造)なので、エアバブルブへの接続が超簡単。しかもチャック部分が自由自在に動く。これは便利ですぞ。
出先で空気を入れるときはL字のエクステンションが便利
自宅で入れる分には上記のもので良いとして、問題はツーリング先。
エアポンプを持って行かない場合、もし道中で空気を入れるとなるとガソリンスタンドの空気入れが一番身近になるよね。でも、クルマ用なんだろうね。チャックがうまくはまらないことアリ。
そこで便利なのがエクステンション。
DRC エアバルブエクステンション
デイトナ エアーバルブエクステンション60°
一個持っておくだけで相当助かるよ。普通のツーリングなら、これさえあれば空気入れをもってなくてもかなり安心。
エクステンションを実際に使ってみる
というわけで最寄りのガソリンスタンドに行って試してみた。チャックはこんな形状だった。
これ、バイクには少々無理があるでしょ。
でもL字エクステンションがあれば余裕だぜ。
付け方だけど、普通にねじ込むだけ。脱着時にどうしても空気が少し抜けるので、それを加味しておくと良いよ。
これで、バルブを曲げなくても、余裕を持って空気が入れられる。
念のため、いつも使ってるエアゲージで空気圧のチェックしとけば万全。
リアも余裕だぜ。
L字エクステンションにちょいと一工夫
バルブエクステンションはツーリングでこそ真価を発揮するんだけど、一つ気になるのは保護キャップがオス側(エアポンプを装着する側)にしかついてないのよね。
メス側(タイヤに装着する側)には空気漏れ防止用のパッキンみたいなゴムが入ってるので、できればこっちも保護しておきたい。
あと、持ち歩きしやすいようにリングとかを付けたいのよね。
ただ、メス側に装着できるカバー的なモノが全然みつからないのよ。amazonをひたすら探してみつけたのが、これ。
装着したらこんな感じ。保護はされてるし見た目もカラフル。
装着してわかったんだけど、この場合オス側にリング穴が付いてるよね。
メス側に装着すれば、くるくる回って使い勝手が良くなるはず。
で、ホームセンターを探し回って見つけたのが、これ。
この赤いやつを、カッターナイフやニッパーで切って削って、ドリルで穴開けて完成。
くるくる回るよ。
オス側は製品に付属してたキャップをそのまま使ってる。
赤い部分のネジサイズはちゃんと合ってるけど、軟質樹脂なので強く引っ張るともげるかも。
キーホルダーとかにぶら下げとくと、走行中になくなってそう。
これ書いてて思ったけど、オス側のバルブキャップ部分をムシ回し付きにしたらさらに最強かも。
まとめ
個人的にはデイトナの首振りが最高にオススメだけど、自分なりに使いやすいエアゲージを一個持っておくと良いですよ。
エアゲージごとの個体差があっても、常に同じエアゲージ使ってれば、自分なりの目安になるし。あと、バルブエクステンションもマジオススメ。
レポート:若林浩志