アジアでは150ccは花形クラスなのだ!
150ccという排気量になじみのない人も多いと思います。日本では免許制度の関係で、126cc以上のオートバイは普通自動二輪免許が必要になるため、150ccは気軽に乗れる原付二種ほどポピュラーではありませんが、インドやインドネシア、タイなどのアジアでは比較的ポピュラーで、250ccクラスがちょっとした高級モデルなのに対し、150ccクラスは手頃でイキのいいモデルが揃った「花形クラス」だったりするのです。
さて、そんな150ccクラスにインドネシアのアストラホンダが投入しているフルカウルスポーツがCBR150R。エッジの効いたスタイルが特徴的でしたが、今年1月に登場した現行モデルはご覧の通り!CBR250RRか?と見間違うほどのスタイリングを採用しているのです!
デザインはまさに250RR譲り!
この写真を見て、CBR250RRだと思った人も多いのではないでしょうか?実はコレ150なのです!基本的にメカニズムは先代の物を踏襲してはいるのですが、2021モデルは兄貴分であるCBR250RRのエッセンスを惜しみなく投入したデザインが目を惹きます。
250と比べるとさすがに車体はスリムで、マフラーやスイングアームも異なる形状となっていますが、エッジの効いたシャープなフォルムはCBRらしいスポーティなもの。R7のようなデザインで登場したインドのYZF-R15に真っ向からぶつかる好敵手と言えそうです。
ボディカラーは多彩な6色!
ボディカラーは全部で6タイプ。現地はABSありとなしで価格差があり、ABSなしを好むユーザーも多いので、ABSあり、なしでカラーバリエーションも異なっています。CBR1000RR-RでもおなじみのHRCカラーや250RRそっくりなアストラホンダカラー、レプソルカラーなど、さすが花形クラス、魅力的なカラバリとなっています。
スリッパークラッチやデジタルメーターも装備
各部パーツも豪華です。ヘッドライトやテールランプは、若干形状こそ違いますが、CBR250RRのデザインコンセプトを継承したもの。インドネシア仕様はフロントウインカーがポジションランプ内に収まっていますが、カンボジア向けなどでは別体のLEDウインカーを採用しているようです。
そしてアシスト&スリッパークラッチの採用。いまやスポーツモデルには欠かせない装備となってきた感があります。クラッチの握りが軽くなるのも、扱いやすさに大きく貢献しています。ちなみに倒立フォークはショーワのSFF-BP!ビッグバイク顔負けの内容です!
デジタルメーターは先代のものを踏襲していますが、反転表示でレッドを随所にあしらった構成はスポーティで視認性にもすぐれたもの。燃費計やギアポジションインジケーターも標準です。
日本ではあまりスポットライトの当たらない排気量帯ですが、海外ではこのように非常に魅力的なモデルが多くラインアップしている150ccクラス。お値段次第では日本でも勝負できるのでは?と思ってしまいますねー。新型YZF-R15ともども、ぜひ日本でも試乗してみたいところです!
CBR150R(インドネシア仕様)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1983×700×1077mm |
ホイールベース | 1310mm |
シート高 | 782mm |
車両重量 | 137(ABSは139)kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 149.16cc |
ボア×ストローク | 57.3×57.8mm |
圧縮比 | 11.3 |
最高出力 | 17.1PS/9000rpm |
最大トルク | 1.47kgf・m/7000rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/80-17・1130/70-17 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |