ハスクバーナモーターサイクルズ「ノーデン901」の特徴
ハスクバーナモーターサイクルズ・ブランドの本格オフロードアドベンチャー
「ノーデン901」は2019年のEICMA(ミラノショー)でコンセプトモデルとして最初に姿を現した。単なるアドベンチャーツアラーにとどまらず、ハスクバーナモーターサイクルズの豊富な経験を活かした卓越したオフロード能力を備えるということもあって、多くのライダーが市販化を待ち望む存在だった。
同社ならではのモダンで洗練されたスタイリングコンセプトを、アドベンチャーツアラーに必須の機能性とバランスさせた「ノーデン901」のスタイリングは、コンセプトモデル時代のイメージを巧みに製品化。
大径の丸型LEDヘッドライトによってシンプルでありながら個性を主張し、同時に快適性や取り回しの良さも犠牲になっていない。調整式のハンドルやシートで体格、好みに合わせたポジション調整も可能だ。
最高出力105HPという強力な889cc水冷2気筒エンジンは、パワーアシストスリッパークラッチやダウンシフト対応のクイックシフターも装備。エンジンもストレスメンバーとする設計の、軽量で強度の高いクロモリ鋼製トレリスフレームが車体の中核。これにアジャスタブルなWP製のAPEXサスペンションや、 フロント21インチ・リア18インチのチューブレススポークホイールとピレリのスコーピオン・ラリータイヤを装着。
加えて「ストリート」「レイン」「オフロード」の3モードを選択できるライドモードをはじめ、オフロードモードも備えたコーナリングABS、9段階に調整可能なトラクションコントロールといった最新スペックの電子制御デバイスも備えていて、ストリートからオフロードまで、高いレベルの走破性、耐久性、扱いやすさを実現。400kmというロングランを可能にする大容量の19リットル燃料タンクやクルーズコントロールも長旅には欠かせない。
フルカラーの多機能液晶メーターはそのままでも多彩な機能を利用できるが、オプションのコネクティビティユニットを用いれば、ターンバイターン方式のナビゲーションや電話の受信、スマートフォンからの音楽再生機能なども可能になる。
この「ノーデン901」、海外では2021年11月から販売されることが明らかとなった。ただし今のところ、日本での発売時期などに関する正式なアナウンスはない。
ハスクバーナモーターサイクルズ「ノーデン901」の主なスペック
ホイールベース | 1513±15mm |
シート高 | 854/874mm |
車両重量 | 204kg (ガソリン除く) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 889cc |
ボア×ストローク | 90.7×68.8mm |
圧縮比 | 13.5 |
最高出力 | 105HP/8000rpm |
最大トルク | 100Nm/6500rpm |
燃料タンク容量 | 19L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 64.2° |
トレール | 106.9mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90R21・150/70R18 |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ260mmディスク |
まとめ:小松信夫