これまで巡った神社の数は1万数千社の佐々木優太が、毎回バイク好きのゲストをお迎えして目的の神社へと一緒に走るこの連載。今回ご登場いただいたのは、ミュージシャンの岡平健治さん。数々のヒット曲を持ち、現在はライブハウスやバーの経営など実業家としても活躍する健治さんにピッタリの神社へとご案内します!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:岡平健治
※この記事は月刊『オートバイ』2021年8月号に掲載したものを再編集しております。

岡平健治×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 岡平健治:本気で好きでいてくれたのが伝わってきた 佐々木優太:10代の自分にご一緒できると教えてあげたい

岡平健治:本気で好きでいてくれたのが伝わってきた
佐々木優太:10代の自分にご一緒できると教えてあげたい

音楽好きもバイク好きも父から受け継いだ

岡平健治(以下岡平) こんな静かな住宅街に神社があったんですね。いつも近くのR246も環八も何げなく通ってたけど、全然知らなかった。もともと僕は歴史が大好きで、いろいろな場所の神社に行かせてもらってるんですけど、神社って面白いですよね。

佐々木優太(以下佐々木) そうなんです。瀬田玉川神社を健治さんにおすすめする理由はさっきご説明したとおりなんですが、ここは用賀インターの近くで、東名高速のスタート地だから、バイク旅にも繋がりが出るかなと思ってご紹介させていただきました。

岡平 僕の目標に繋がる理由が素晴らしくて。ありがとうございました。
佐々木 とんでもないです! さっき我慢しきれず言っちゃいましたけど、僕、本当に「19」の音楽を青春時代にリアルタイムで聞いてて大ファンで。いまもクルマの中でよく聴いてるし、マネージャーさんも揃って大ファンなんですよ(笑)。正直、いま話しててもちょっと泣きそうです! 僕が10代で曲を作り始めた時とか、全部コードがAからCへの転調だったんですよ。いろんな面で19に影響されまくってました(笑)。

岡平 影響がすごい(笑)。確かに『あの紙ヒコーキ(くもり空わって)』とか、そういう転調するよね。
佐々木 健治さんがハーモニカで曲を作り始めたのは何歳くらいですか?

岡平 もうね、ちっちゃい時から親父が吹いてたから、それで自然とかな。親父はバイクも好きで、まだウィリーするんです。70歳なんだけど(笑)。
佐々木 (動画を見せてもらいながら)ほんとだ、70歳にしてウィリーして、土管を超えてる!  すごいなぁ。じゃあ乗り物好きなとこも、お父さんの影響が大きいんですね。いま基本的に、街中の移動はヘリックスですか?

岡平 うん。ヘリックスか、あとはヨーロッパヤマハのマックススターか。
佐々木 どっちもレアモデル! 僕の中で健治さんというと、ハーレーだったり、『陸王』って曲のイメージが強いんですけど、いまはもう乗らないですか?

岡平 いやいや好きだよ。乗りたい。アプリリアの125とかも乗ってたし、ちっちゃいのから大きいのまで、幅広く好きなんです。変わってるのがすごく好きで、CKデザインてメーカーの『仔犬』って知ってる? 日本一小さいバイク『仔猿』の兄弟車なんだけど、そういうのも持ってるし大好き。

佐々木 へ~! 仔犬だと遠出はしづらいじゃないですか。乗ることより、マシン自体を愛でるタイプですか?
岡平 そうそう! クルマもバイクも保有タイプ。走るより眺めてる時間の方が長い(笑)。もちろん乗るのも好きなんだけど、ジャーニー的な感じはクルマで行こうよって思っちゃうね(笑)。

画像: ※境内への車両の乗り入れは、特別な許可を得て撮影しています。

※境内への車両の乗り入れは、特別な許可を得て撮影しています。

「19」がつくる音楽はファッションじゃなかった

佐々木 僕、17年前に上京してすぐにトンボ楽器さんにアポなし訪問したんですよ。健治さんがトンボの「メジャーボーイ」を使ってるとか、長渕剛さんが自分モデルに名前を入れてるとか知ってたから、いきなり「俺にも名前入れたのを作ってください」って図々しくお願いして(笑)。そんなん追い返されて当然なんですけど、トンボさんは話を聞いてくれて、「有名になるって条件で作ります」と言ってくれたんです。まだその約束を守れてないけど(笑)。

岡平 トンボさんが今日、デッドストックを出してきてくれたスケルトンモデルって、約20年前に2000年記念で、僕がお願いして作ってもらったシグネチャーモデルなんです。当時作ったきりだから、もう僕も現物を持ってなくて。

佐々木 健治さんモデルの存在は僕も知ってて、トンボさんにお邪魔するたびに「残ってないんですか?」って聞いてたんですよ。でもいつも「残ってるかな~」ってごまかされて。これまで3回くらいごまかされてきたんですけど、今日健治さんと来たら、すぐに出てきてびっくりしました(笑)!
岡平 そうなの?(笑) でもこれは超レアだよ。この間もファンと「持ってる人が珍しいよね」って話が出たくらいだし、僕も探し求めてたから。

佐々木 そんなレアモデルの現物を見れたうえに、今日は一緒に演奏までしていただいて…。ファンなので当然めちゃくちゃ感動したんですけど、やっぱり音楽は僕の芯にあるものなので、ミュージシャンとして絶対動じてはならない! って自分に言い聞かせてました(笑)。でも本当に、僕の音楽活動の根っこの部分に健治さんの影響はすごく大きくて。健治さんのファンてそういう、曲と自分の青春や人生が一緒にあるって人がとても多いですよね。

岡平 多い多い。たぶん、19はファッションミュージックじゃなかったからなんですよ。だから人の心に深く入り込んでっちゃったのかもしれないね。よく言われたのが「近所のお兄ちゃんみたいだった」ってこと。近い存在に見えたみたいだし、実際そうだったと思う。作る曲や歌詞もストレートだしね。『ガソリン』てタイトルとか、『陸王』の「ゴーゴーゴー」って歌詞とかほんと単純だから(笑)。

佐々木 でも僕はその歌詞や曲の転調がすごく好きでした。あの…この後サインもらっていいですか!? 最後に思いきりファンになってすみません!
岡平 全然いいよ(笑)。

画像: ▲サインをもらい感無量。ファン丸出しです。

▲サインをもらい感無量。ファン丸出しです。

画像: トンボ楽器製作所 本社・ショールーム 東京都荒川区西日暮里2-37-22 TEL.03-3802-2105

トンボ楽器製作所 本社・ショールーム

東京都荒川区西日暮里2-37-22
TEL.03-3802-2105

僕も名前入りの「佐々木優太モデル」作ってもらっているトンボ楽器製作所は1902年創業。カバーがスケルトン仕様の健治さんモデルは、現在かなり入手困難。社内に残っていた数少ないストックが、取締役営業部長の真野さん(左)とマーケティング部課長の長井さん(右)から健治さんに手渡されました。

画像12: 岡平健治さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像13: 岡平健治さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:岡平健治
※この記事は月刊『オートバイ』2021年8月号に掲載したものを再編集しております。
※境内への車両の乗り入れは特別な許可を得て撮影しています。

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