まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:岡平健治
※この記事は月刊『オートバイ』2021年8月号に掲載したものを再編集しております。
ソムリエが10代から憧れたミュージシャン登場!
顔に「大ファンです」と出てしまってたらすみません
僕、佐々木優太が全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合った神社へご案内する開運ツーリング。第4回のゲストは、ミュージシャンの岡平健治さんです!
最近僕を知ってくださった方にはあまりそのイメージがないかと思いますが(笑)、もともと僕は音楽をやるために兵庫から上京してきたシンガーソングライター。
ハーモニカを吹き始めて最初に練習したのは、健治さんがボーカル・ギター・ハーモニカを担当していた「19」の名曲『あの紙ヒコーキくもり空わって』でしたし、10代から弾き始めたギターで作曲する時も、最初のうちは19の楽曲に影響されまくったコード進行の曲ばかりを作っていました。
つまり、僕にとって健治さんは憧れのミュージシャン。大のバイク&クルマ好きであることも知っていましたが、実際に神社ソムリエとして健治さんをご案内できると決まった時は、思わずガッツポーズでした。
とはいえお仕事ですから、最初は必死で冷静さを装っていたのですが、お会いして早々に我慢しきれず、「大ファンです!」と自ら告白してしまったことをご報告します(笑)。
岡平健治さんの目標
「自分の目指す複合施設をつくりたい」
小学生の頃から作詞作曲を開始。1998年に「19」としてメジャーデビュー、2002年に解散。その後バンド「3B LAB.☆」(後に3B LAB.☆Sに改名)を経て、現在はソロでの音楽活動と併行し、自ら起こした「RockFord Records株式会社」の会長・顧問として実業家の顔も持つ。
ホンダ・フュージョンの北米仕様。初代発売年の1986年製という激レアな1台で、インナーカウルには発売年が書かれたコーションプレートが。シートやマフラー、サス以外はほぼノーマルで、鮮やかな車体のレッドも純正色です。
これまで参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。最近は音楽活動が控えめになっていましたが、もともとはシンガーソングライター。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NSとヤマハ・XSR700。
古くからたくさんの人々が集った土地に建つ神社
神社が建つのは、古くからの複合施設が栄えた土地
今回、瀬田玉川神社に向かった理由は、健治さんの目標が「複合施設をつくりたい」だったから。健治さんは、自分の音楽活動に関わってくれた長年のスタッフや、バンド仲間達が、家族と一緒に楽しく老後を暮らせる環境を作ることが夢だといいます。
将来は、老人ホームや幼稚園、住居に、ライブハウスなどの音楽系アミューズメントや、バイクガレージなどが全て揃う複合施設を建てたいのだとか。
そこで僕の頭には、瀬田玉川神社の3柱の御祭神が浮かびました。日本の英雄的な神様であるヤマトタケルノミコトは、素敵な夢を持つ健治さんの姿と重なるように思えましたし、オオナムチとスクナビコナは日本の礎を作った神様で、ものづくりの神様でもあります。
そして神社の周辺は、昔は多摩川遊園という遊園地があったり、動物園や劇場、いくつもの料亭で賑わっていた、いわゆる複合施設が古くからあった場所。さらにすぐ近くでR246と環八が交わり、人の流れが多い土地でもあります。
四方に広がる道があるこの土地と神社にあやかり、健治さんの想いが様々な場所に届くスタートの地になればと思ったのです。
瀬田玉川神社(せたたまがわじんじゃ)
東京都世田谷区瀬田4-11-31
TEL:03-6411-7033
瀬田・玉川両区の鎮守で、国道246号や環八からほど近い位置ながら、閑静な住宅街の小高い丘に建つ神社。その歴史の始まりは戦国時代に遡り、旧神社名は「御嶽神社」だったことから、現在も地元の方達には“おみたけさん”とも呼ばれて親しまれています。
主祭神をはじめ、明治期に合祀された大勢の神様が祀られていることから、毎月異なる神様にあやかる宝物をあしらった御守と御朱印を頒布しています。
【ご利益の理由】健治さんだからおすすめの3つの理由
1. 昔から人が集まる施設があった土地
→多くの人が集まる複合施設に通じる
2. 御祭神が国造りの神様と日本の英雄
→新事業に夢を持つ健治さんに重なる
3.環8とR246の大きな交差点近くの神社
→大きな夢が四方に広まる願いを込めて
2008年から10年間、自らクルマを運転して日本全国を走破するソロライブツアーを行なった健治さんは、全国の神社にもよく立ち寄ったとか。
拝殿前でひときわ目を引くのが半立体の大干支絵馬。神社の禰宜さんがお知り合いの舞台美術家の方に毎年制作を依頼しているそうで、記念撮影に大人気です。
御祭神は国土開拓の祖神であるヤマトタケルノミコト、人造り国造りの神様のオオナムチノミコト、国造りに協力した神様のスクナヒコナノノミコトの三柱です。
感染症拡大防止を願い、境内の狛犬もマスク姿になっていました。僕たちも撮影時以外はマスクをしての取材でしたが、少しでも早く収束して欲しいですね。
子供を抱えた狛犬に興味津々。じつは狛犬は神社によって個性があって、注目すると楽しいですよ。
「後厄なんだよね」と厄年早見表を撮影する健治さんですが、厄払いはまだ受けたことないそうです(笑)。
参拝ではココに注目!
あの有名マンガ家さんも氏子さんです
御祭神を描いたこちらの絵馬、どなたが描いたものだかわかりますか? 答えは、漫画家の蛭子能収さん。禰宜の髙橋さんによると、蛭子さんは瀬田玉川神社を熱心に崇敬されていて、よくご夫婦で参拝にみえるそうです。
なんでも「瀬田玉川神社を参拝すると、仕事がよく決まる」と仰っていたとか。この絵馬の他にも、境内には国旗掲揚塔、稲荷神社の鳥居、お賽銭箱など蛭子さんが奉納された品々があるそうです。
息栖神社の御朱印&御守
毎月異なる神様にあやかった御守を頒布中。どの神様も瀬田玉川神社に祀られていて、6月の神様はアマテラスオオミカミでした。12種類の御祭神御守を全て揃えると、記念品がいただけるそうです。