以下レポート:三橋 淳
泊まりがけならではの喜び、朝起きて即林道
ぐっすり寝た朝は、欲張って朝風呂なんかも入ってスッキリな気分で出発。
宿では必ずバイクにカバーをかけるようにしている。ただし、大きいと荷物になるので登山用のシートを活用している。
でも色といい佇まいといい、なんかカッコ良くない。最近はツーリング用にハーフサイズのバイクカバーが販売されているというから、その辺りを手に入れたいな。
さて、朝8時に出発して、ものの数キロで林道に到着。出発してすぐに林道に入れるって、なんかいいよね。そう思うのは私だけか?
入り口には特に目印も何もない。けれどもそこが保福寺林道の入り口。超マイナーな知る人ぞ知る林道である。3kmしかないショート林道だから、わざわざここを走ろうという人は少ないのだろう。
しかし、宿からすぐ、しかもフラット林道と来れば走る価値があるし、さらにいえばそこからロング林道につなげられるので、走っておいて損はない。
3kmなんであっという間に走り抜けてしまう。見晴らしがいいわけでもないので、正直無理に走る必要はないかな。でもアフリカツインだと路面がフラットであるだけで楽しいのだ。
短かったけれど走り抜けて満足。舗装路の接続部分が泥でぬかるんでいるので、ちょっと注意が必要だ。
そこから先、舗装路を上がっていくと、迷路状になっている林道群があるという。それは気になる! しかも相当な距離があるらしい。
細い県道を登って入り口にたどり着くと……チェーンがかかっていて通行できない!
なんてこった。林道は生き物です。昨日通れても今日通れるとは限らない。この先に大林道群があったとしても、ここは潔く退散するしかない。
ラリー的にいうならば今イベント初のSS(スペシャルステージ)キャンセルだ。SSとはここではもちろん林道の事をいう。
本当ならここでさっき登ってきた県道を降りていくのだが、あえて峠を目指す。というのもこの先にある林道の状況を見たかったからだ。
その林道は蝶ヶ原林道といって、これは有名な林道だ。ただし、この道も崖崩れが起きて長いこと通行止めになっている。その状況がどんな物なのか確かめたかった。
下の写真が蝶ヶ原林道の入り口。一般車両通行止めの看板がしっかりと置いてある。
ところがだ、道には重機が通った跡が残されている。ということは工事が始まっているということ。つまり、近いうちに走行できるようになるかもしれない! それが来年か再来年かはわからないけれど、修理しているということは見捨てられていないということだ。
確かめにきてよかった。先の林道群は通れなかったけど、明るい未来を感じて次の林道へと進むことにした。