カワサキは2021年12月15日、イタリアのプレミアムスポーツバイクメーカー・ビモータの日本総輸入元として契約を結び、先月のEICMA2021(ミラノショー)でビモータから発表されたカワサキエンジン搭載の最新モデル「KB4」を日本国内で販売することを発表した。

ビモータ「KB4」の特徴

画像: bimota KB4 総排気量:1043cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:810 mm (+/-8mm) 車両重量:194kg

bimota KB4

総排気量:1043cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:810 mm (+/-8mm)
車両重量:194kg

1972年に創業したビモータは、イタリアの職人によって製造される美しいハンドメイド仕上げのスポーツモデルを生産してきたことで知られているメーカー。2019年からカワサキと資本提携関係を結び、ニンジャH2のスーパーチャージド・エンジンを使用したモデル「TESI H2」でも話題になった。

画像1: ビモータ「KB4」の特徴

今回、国内販売が発表された「KB4」は、両社の提携で誕生した2作目となるモデル。最高出力143PSを発揮し、力強くフレキシブルなことで定評のあるニンジャ1000SXベースの1043cc水冷直4エンジンを、ビモータの手によって開発された車体に搭載している。

画像2: ビモータ「KB4」の特徴

「乗りやすく、トルクがあり、軽量なバイク」というコンセプトに基づき、その車体は、俊敏なハンドリングを実現するためコンパクト化を追求。600ccクラス並の1390mmという短いホイールベースなど、ニンジャとは大幅に異なるディメンション設定を採用。

画像3: ビモータ「KB4」の特徴

車体の造りもエンジンに直接クロモリ鋼製のフロントトレリスフレームをマウントし、エンジン後部のピポットプレートを介してアルミ材からの削り出しで製作されたスイングアームを装着するという、ビモータらしさ溢れる凝った構成。

画像4: ビモータ「KB4」の特徴

また、ラジエターを通常のエンジン前面ではなくテールカウルに内蔵。その分、通常よりエンジン搭載位置を前進させることが可能になり、理想的な前後重量配分実現に大きな効果があったという。

画像5: ビモータ「KB4」の特徴

そこに装備されるサスペンションは前後ともにオーリンズ製。フロントフォークはFG R&T 43 NIX30、リアサスペンションユニットはTTX36という、いずれもハイグレードなものをチョイス。同様にブレーキもブレンボ製の最高グレードのコンポーネンツ。

ライディングをサポートする電子制御システムも、 IMU(慣性計測装置)を中核とする最新スペック。 パワーモードはもちろん、コーナリング・マネージメント・ファンクション、インテリジェントアンチロックブレーキ、トラクションコントロール、クイックシフターといった最新スペックの高精度なデバイスを搭載。高速ツーリングには欠かせないクルーズコントロールまで装備されている。

画像6: ビモータ「KB4」の特徴

スタイリングは、ビモータの伝統的なデザインを取り入れながら、現代のスポーツバイクに求められる機能性を盛り込んだ独創的な造形のフルカウル。カウルの側面にある、テールカウルまで弧を描いて連なっている部分が目立つが、これはフロントの吸気口からテールカウル内部にマウントされたラジエターまで、冷却のための空気を効率よく導くためのダクトだ。

画像7: ビモータ「KB4」の特徴

このカウルが高品質で軽量なカーボン製なのをはじめ、「KB4」は多くの部分に高精度なアルミ削り出しパーツやカーボン製パーツが使用されていて、軽量化も徹底されている。

画像8: ビモータ「KB4」の特徴

その結果、車重は199kgとニンジャ1000SXよりも37kgも軽量に仕上がった。さらに妥協を排した造りで実現した優れたハンドリングによって、スーパースポーツに匹敵するエキサイティングな走りを味わえる。

画像9: ビモータ「KB4」の特徴

メカニズムに関する部分だけでなく、フルカウルを彩る上質なペイントや、本革製のシートなどにまでこだわり、プレミアム感を感じさせる所もビモータらしいところだ。

画像10: ビモータ「KB4」の特徴

ビモータ「KB4」の国内発売が始まるのは2022年3月上旬の予定で、ビモータ正規取扱店でのみ取り扱われることになる。税込価格は437万8000円だ。

画像: 【動画】PRESENTAZIONE KB4 LUNGA V2 www.youtube.com

【動画】PRESENTAZIONE KB4 LUNGA V2

www.youtube.com

ビモータ「KB4」の主なスペック

全長×全幅×全高2050×774×1150mm
ホイールベース1390mm
シート高810mm(+/-8mm)
変速機形式6速リターン
キャスター角24°
トレール100.8mm
車両重量194kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1043cc
ボア×ストローク77×56mm
圧縮比11.8
最高出力142PS/10000rpm
最大トルク11.3kgf・m/8000rpm
燃料タンク容量19.5L
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・190/50ZR17
ブレーキ形式(前・後)φ320mmダブルディスク・φ220mmディスク

まとめ:小松信夫

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