クランプバー(バーマウント、バーブラケット)とは
色んな名称があるけど、比較的多い呼び方はクランプバーらしい。で、22.2のハンドルバーサイズの棒にスマホホルダーとか色んなアイテムをつけるっていうモノ。
スマホホルダーはもちろん、GoProマウントや時計などなど、ほとんどのバイク系ガジェットは22.2mmのバーに対応してるので、実に便利なのよ。
基本的なスタイルのクランプバー各種
スーパーカブはウィンカーの干渉に注意
PLOT クランプバー
デザイン性の高さと短さが特長。ここまで造形されてるバーマウントはあまり見ないよね。スタイリング最強。
余裕はないけど、時計とかUSB電圧計のマウントは装着できた。ものによっては、カラーで高さ調整しても良いかも。低さにこだわるなら、つける物に合わせてギリギリのラインを攻めたいね。
UNIT スマートフォンホルダーマウント
ハンドルの角度を配慮して微妙な傾斜がつけられるなど、細部までこだわった設計のマウント。オフロードパーツメーカーのアイテムだけど、なぜかスーパーカブにシンデレラフィットする。
当たりそうで当たらない絶妙なギリギリ加減。
全長が長いので、装着にはかなり余裕あり。あと非対称な形状も、自由度の高さにつながってる。
リード工業 iMMERシリーズクランプバー
背が高くて短いタイプ。あと、珍しく樹脂製なので、非常に軽量で40gしかない。
非常によさげなんだけど、微妙にウィンカーの付け根に干渉した。樹脂製なので削れば良いけど。カラー噛ませるというのもアリですな。
PD対応USB付きもあるぞ
デイトナ バイク用USB電源&クランプバー
はじっこからPD対応のUSB電源をとることができる高機能タイプ。スマホをはじめデジタルガジェットを装着した際に便利。
ハンターカブに装着するとこんな感じ。
取り付けなど詳しくは過去記事にて。
CT125やクロスカブなら、ハンドルクランプも活用できる
ハンドルクランプを利用して装着するタイプもあるぞ。車種はクロスカブやハンターカブに限定されちゃうけどね。両側から支えてるので安定感はバツグン。あとスマート。
クロスカブに装着するとこんな感じ。
スクリーンとクランプバーを両立させたタイプ
カブにスクリーンは定番なんだけど、そのスクリーンにバーマウント機能があるタイプね。
ZETAアドベンチャーウィンドシールド
ウィンドシールドのステー部分が22.2mmなので、そのままクランプバーとしても活用可能。クロスカブとかハンターカブはそのままいけるけど、スーパーカブシリーズには要加工かも。
下はスーパーカブ110(JA44)の装着例。
ミラー部の高さを上げて、かつスクリーン下部もカットしてる。
デイトナ RSシリーズウィンドシールド
ウインドシールドのステー内側に22.2mmのバーが設けられているので、マウントしたアイテムも風から守られるぞ。
ちなみにこのバーを記事の後半でも活用してる。
キジマ スクリーンメーターバイザー
スクリーンを支えるステーの中央部が22.2mmで、クランプバーとして利用可能。これは便利。
ヘッドライトやメーター周辺にでかいバーをつけるタイプ
四ツ葉モーターサイクル まとまるバー
自分も愛用してるけど、マウントとしては最強にでかくて視界にも入りやすくて超便利。
こんな感じで、たくさん搭載できるよ。
キジマ ハンドルマウントステー
AA09やJA44のスーパーカブにはこんなのも。上にあるキジマスクリーンメーターバイザーのスクリーン無。
スーパーカブC125用にはこんなのも。
レッグシールド内部への装着は、選択肢が少ない
カブの場合はレッグシールドの上側固定ボルトを活用するのも定番。もともとコンビニフックがついてるし。ただ、カブ専門店のCubyさんからひとこと注意点。
ねじ穴部分は薄い鉄板なので、あまり重い物はつけない方が良いかもしれませんよ。
なるほど、気をつけます。
通常のクランプバーは取り付け部に対してバー部分が90度になってるんだけど、カブのレッグシールド内に装着する場合はそれだと具合が悪い。
で、定番はコレ。
キタコ ショートバーブラケット
取り付け部とバー部分が水平なので実に使いやすい。しかもステー部分がカーブを描いてオフセットされてるので、自由度も高い。
ただ、レッグシールドに干渉したりするので、カラーをかませたい。穴経が8mmなので、取り付け用のM6ボルトだと余裕が出来ちゃうっていうところもできれば工夫したい。
自分はM6のカラーを入れて、ワッシャー2枚使ってる。こうしとかないとくるくる回っちゃうのよね。
それにしてもこういうスタイル、種類がほとんどないのよ。なので、ちょっと流用できそうな物や、加工を試してみた。
ウィンドシールド補修バーが素晴らしいフィッティング
で、他にも何とかできないものかと探してたらこんなの見つけた。
デイトナ ウインドシールド補修品バーマウント
これならそのままつければバーになるんじゃないかな。値段も抑えられるし。
付属のボルトでそのまま付いた。まさにボルトオン!
ネジ穴に対して垂直につくので、荷重かかるとやばそう。でもUSBとか時計とかなら楽勝でしょ。
レッグシールドのカーブのせいで、取り付けは狭い。こういうときはピアスボールレンチが便利。
棒レンチでも普通にいけるんだけどね。なんか専門アイテムっぽくてカッコ良いので気に入ってる。
安物を加工してみる
で、さらにお安く仕上げれないかと思って、安い適当なクランプバーを買って実験。
つまり、余分な部分を切って穴開けちゃおうってワケ。
安物アルミクランプバー
値段だけで適当に選んだ。なんせ2個で655円。出来は値段なりというか、さわってると指が切れそう。あと弱々しい。でも加工は楽そう。
こいつの、取り付け部分を切り飛ばして、穴開け直したらいけるんじゃね? ってことでやってみた。
まずは金ノコで切断。
切断してから気づいたけど、プラ用刃だった。でも切れた。
で、6.5mmの穴を開ける。
最初からバリだらけだったので、ヤスリを掛けつつ整形。
ミッチャクロンを吹いてからとりあえずサフ塗っといた。これでいったん完成───。
とりあえずつけてみた。一応それなりには使えそうだけど、実際に使うときはバーを挟むようにワッシャーを2枚あった方がよさげ。
クランプバーを使いこなし例
ハンドル裏のボルトを長ナットにして装着するってのもアリかも。
中空タイプのクランプバーにタッチペンを差し込んでた。グローブつけたままスマホの操作ができる工夫ですね。
まとめ
クランプバーの可能性は無限大だぜ!
レポート:若林浩志