高回転型のCVTエンジンはコーナリングも抜群に楽しい
ある意味、スクーターらしくないかもしれませんがバーグマン200ってショートスローク型の高回転エンジンなんです。
スポーツバイク並みに起きた27゜00' のキャスター角と、1465mmの短いホイールベースを活かし、クルクルと向きを変えられるので、スクーターでもスポーティな走行が楽しめるほどのディメンション。
そこに加えて、スクーターとしては重心が高めに感じるので、バイク任せでも寝かし込みやすく、素早く向きが変えられる印象。
気持ち良く高回転まで回る元気がいいエンジンと、軽くてコンパクトな車体は、250ccではなく、少しスケールの小さい200ccだからこそできる車体構成になっているように思います。
フロント13/リヤ12インチという軽二輪クラスではやや小さめのホイール径が効いているのか、ハンドリングは、倒し込みや切り返しが軽快で、その後の旋回力も意外なほど高いんです。
もともとブレーキ性能も高く、落としたいスピードまでしっかり落とせるコントロール性がありましたが、前後2チャンネル型のABSが標準装備さたことで、更に躊躇することなくコーナーへ飛び込んでいけるようになりました。
パワー感やハンドリング性能だけじゃなくて、こうしたブレーキング性能から感じられる『安心感』って、コーナリングにすごく活きてくると思うんです。
また、125cc以下の原付二種クラスや150ccスクーターと違い、コーナー立ち上がりのパワー不足を感じることがなく、車両重量163kgという軽さが、コーナリングのヒラヒラ感をさらに高めてくれています。
アクセルオンで後輪がしっかり路面を捉えてトラクションしてくれるので、旋回後の加速が気持ちいいんです。
パワーや排気量ではやや劣る250ccクラスのスクーターと比べても、コーナリング性能は負けていないどころか、乗り手によっては旋回加速はバーグマン200の方が速く感じられる人も多いハズ。
フロントもリアもサスペンションのストロークに余裕があるように感じられ、路面の細かなギャップを綺麗にいなしてくれるのはもちろん、ラフなブレーキングでも不快なピッチングモーションになることはありません。
特に車載工具で5段階にプリロード調整ができる2本ショックのリアサスペンションは、ライダーの体格や重さのある荷物をシート下に入れても破綻しないほど、しなやかで動きのいい仕事をしてくれます。
グリップ力の高いIRCのタイヤと合間って車体をグイグイと押し出してくれているのが分かるので、ビッグスクーターにありがちだった“重ったるさ”を感じることなくコーナリングや取り回しが可能。
また、CVTとFIが常にいい回転域で動いてくれるので、6000~8000rpmで、力強く気持ちよくスポーティな走りを楽しむことができます。
原付二種スクーターを検討している人にこそオススメしたい1台
バーグマン200は筆者の私がミドルクラスのスクーターに求める利便性や機能性はもちろん、バイクの要である走りの楽しさやコーナリング性能も高いマシンであることが分かりました。
150ccでも250ccでもなく、日本では比較的馴染みの薄い200ccエンジンのスクーターということもあり、認知度や存在感がちょっと薄いように思われがちですが、私の周りでは乗った人からどんどんバーグマン200の虜になっていきます。
バーグマン200は、特に原付二種スクーターを検討している人にも、1度でいいから試乗してみてほしいバイクです。
ハッキリ言って、これ1台あれば何でもできますから(笑)。