打倒CBR250RRに310!320!390!
2022年の全日本ロードレース開幕まであと2か月! 各チームやライダーとも、開幕戦への準備に追われている頃ですが、22年のJP250クラスのレギュレーション「認定車輌」について大きな変更がありました。
JP250は、本誌イチオシの市販250ccを使ったプロダクションクラスのレース。これまでの認定車両といえば
〇ホンダ CBR250RR/CBR250R
〇ヤマハ YZF-R25
〇カワサキ Ninja250/Ninja250SL/Z250/Ninja ZX-25R
が主なものだったんですが、これまではほとんどCBR250RRばっかりが勝って、事実上ワンメイク、CBRじゃないと勝てないクラス、とまで言われるようになってしまっていました。
それは、ベースモデルの市販CBR250RRのパフォーマンスの高さはもちろん、ユーザーが多いが故のパーツや電気系統ノウハウの豊富さで、2021年シーズンも国内ライセンスクラス、国際ライセンスクラスともCBR250RRが全勝! 国内ライセンスでは梶山采千夏、国際クラスでは篠崎佐助がチャンピオンとなりました。
その「CBR独走」にストップをかけるのは、もちろん他マシンの戦闘力アップ! けれど、それもCBR独走が2~3シーズンも続けば、レギュレーションでイコールコンディションに近づけよう、とする動きとなります。
もともとJP250っていうのは、改造範囲が狭く、コストがかからずにイコールコンディションに近いレースが理念のはずですから、このレギュレーション改正もOK、よくぞMFJ決断しました、って感じです。
そして、新たにJP250に特別申請車両として認可されたモデルが以下のとおり。
☆ヤマハ YZF-R3
☆BMW G310R
☆KTM RC390
そーです、打倒CBRにヤマハは320cc、BMWは310cc、KTMは390ccが出場OKとなったのです!
もちろん、各マシンとも細かくレギュレーションで「性能が飛びぬけない」ように定められているんですが、これで22年シーズンはCBR250RR独走、とはいかなくなっちゃうかもしれませんね! CBRユーザーは複雑でしょうが、それほど強さを認められた、ってことです!
もちろん、JP250とはいえ、レーサーへのモディファイは単なる「保安部品を取り外しただけ」とはいかないと思うんですが、それでもレースが進むにつれてR3も310Rも、RC390も熟成が進んで、22年シーズン中盤とかには、かなりの接近戦が期待できるかもしれませんね! やっぱレースは最後の最後まで誰が勝つかわからない接近戦が楽しいものね!
今年も月刊オートバイはJP250クラスを熱烈応援しちゃいます!
2002年JP250レーススケジュール
開幕戦 4/2 ツインリンクもてぎ
第2戦 6/19 スポーツランドSUGO
第3戦 6/26 筑波サーキット
第4戦 8/27 オートポリス
第5戦 9/17 岡山国際
最終戦 11/5 鈴鹿サーキット