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MVアグスタ「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」の特徴

MV AGUSTA BRUTALE 1000 NÜRBURGRING
総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:845mm
車両重量:183kg
発売予定時期:2022年3月
税込価格:566万5000円
カーボンホイールで運動性を向上、専用レーシングキットも付属
「ブルターレ」シリーズは、MVアグスタのスーパースポーツである「F4」「F3」シリーズの高いパフォーマンスを秘めたメカニズムをベースに、レーシーなフルカウルを取り払い、強烈な存在感と独特の美しさを兼ね備えたネイキッドスタイルへ仕立て直したモデル。その中でも最高峰モデルに位置付けられる「ブルターレ1000RR」をベースに、「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」は誕生。

「かつてない究極のブルターレを創る」というアイデアにもとづいて開発された「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」。その車名から分かるように、全長20kmを超え、多くのコーナーと激しいアップダウン、さまざまな路面が次から次へと現れる、世界屈指のハードなサーキットとして知られているドイツ・ニュルブルクリンクのノルトシュライフェで磨き上げられた。

特に注意を払われたのは軽量化で、車重は「ブルターレ1000RR」から3kg減の183kg。加えてリムやスポークを軽量なカーボンとし、剛性の高いビレットハブを組み合わせたBST製のホイールによってバネ下重量を大きく削減。

これによって、ブレーキング時の応答性を向上させることで繊細なコントロールが可能になり、さらに操作に対する応答性も改善され、素早く思いのままに切り返すことが可能に。RR譲りの電子制御タイプのオーリンズ・E Cサスペンションといったハイグレードな足回りとも相まって、より優れた運動性能が実現された。

最新の空力テクノロジーを反映して、アグレッシブなイメージのボディに追加された小さなウイングレットも「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」の特徴。ヘッドライトの両脇に設けられたコンパクトなフェアリングのようなウイングレットが、高速走行時のフロント荷重を増加。その他の空力パーツと合わせて、究極の走りに求められる操縦性をサポートする。

ボディカラーは「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」専用で、マットインテンスシルバーをベースに、ブラシストロークの赤が印象的なオリジナルグラフィックを組み合わせたものだ。

さらに右側インテークに装着されているスペシャルプレートには、限定モデルの証であるシリアルナンバーが刻まれている。

最新スペックのスーパースポーツであるF4系の998cc水冷並列4気筒エンジンは最高出力208HPで、「ブルターレ1000RR」と同様のもの。しかし付属のレーシングキット(クローズドコース専用)の、アロー社と共同開発されたフルチタン製エキゾーストシステムと、専用コントロールユニットを装着すれば、最高出力は215HPまでアップ。スーパーバイク世界選手権で得たノウハウを活かして集合方式を変更、プライマリマニフォールドの長さも延長して理想的なパワー特性を実現している。

他にもレーシングキットには、アロー製エキゾーストに合わせた形状のヒートガードや、パッセンジャーシートカバーといった軽量なカーボン製パーツも含まれている。全て装着した場合、さらに車重は177kgまで軽量化される。

マットインテンスシルバー×マットメタリックダークグレー×マットマンバレッド
この「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」は、2022年3月から日本国内でもデリバリーが開始される予定となっている。税込価格は566万5000円だ。
MVアグスタ「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2080×805×NAmm |
ホイールベース | 1415mm |
シート高 | 845mm |
車両重量 | 183kg (レーシングキット装着時177kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 79×50.9mm |
圧縮比 | 13.4 |
最高出力 | 208HP/13000rpm(レーシングキット装着時215HP/13200rpm) |
最大トルク | 116.5Nm/11000rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 16L |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ220mmディスク |
まとめ:小松信夫