文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
JBHOO「電熱ソックス」テスト&レポート

JBHOO 電熱ソックス
カラー:グレー、ブラック
税込価格:3980円
足先の冷えを電熱で解決、手洗いでの洗濯が可能
電熱を利用してライダーを寒さから守るアイテムのバリエーションが広がっている。中でもグローブやインナージャケット、ベストが人気だが、今回テストしたのはソックス。既存の電熱ソックスのように車体側から電源を取って電熱タイツと組み合わせるタイプではなく、充電式バッテリーを使うお手軽バージョンだ。
一見すると厚手で丈を長く取った防寒靴下だが、表側は防風生地、裏側は起毛の保温生地で、その間にカーボンヒーターを挟み込んだ構造になっていて、ソックス側面の小型ポケットに付属のリチウムバッテリーを収め、スイッチを入れると10秒ほどで足の裏が暖まってくる。温度調整は3段階で、「強」が約60〜65℃、「中」が約50〜55℃、「弱」が約40〜45℃というスペックだ。
防風ライディングシューズの下に履いて外気温8℃の高速道路で試したところ、確かに暖かくて防風性も高い。ただ、暖まる部分が足裏の指先から土踏まずにかけてなので、走行風を浴びるつま先から甲側の冷えを解消してくれるほどではない。スクーターのように走行風が直接当たらなければ充分に暖かいだろう。
「中」で連続使用したところ、バッテリー持続時間は4時間弱。通勤通学なら充分だし、「弱」なら8時間程度は作動するはずなのでスポーツ観戦や釣りなどのアウトドアシーンでも役立ちそうだ。

サイドポケットに収まる付属のバッテリーは2200mAH容量。左右2個分を動じに充電できる二股のUSBケーブルが同梱されている。

裏返すとヒーター部分が見える。配線類は防水処理されているので手洗い可能(洗濯機による脱水は不可)。

サーモカメラで撮影するとカーボンヒーターの威力がはっきり判る。これが足の甲側にあればライディング用途にマッチするのだが…。
丈が膝下近くまであるハイソックスデザイン。サイズはフリーだが、履いた感じでは24〜26cm相当だ。青い部分はバッテリーのインジケーターランプが透けて見えているところ。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
アウトドアまたは真冬のカジュアルファッション用としては合格。ライディング用にするならヒーターを足の甲側に配置し、バッテリーを大容量化してほしい。ライディングウエアメーカーさん、作りませんか?
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海