2021年秋からドゥカティが開催してきた新型車をウェブ上で発表するイベント「ドゥカティ・ワールドプレミア2022」。その最後を飾る第9回で「パニガーレV4 SP2」が公開された。

ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

画像: DUCATI Panigale V4 SP2 総排気量:1103cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 シート高:850mm 車両重量:194.5kg

DUCATI Panigale V4 SP2

総排気量:1103cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
シート高:850mm
車両重量:194.5kg

伝統のデスモドロミック機構を備える強力な水冷V4のデスモセディチ・ストラダーレエンジンや、エンジンをストレスメンバーとして使用した軽量コンパクトなアルミニウム製フロントフレームを活かした車体構造、ウイングレットなどを備えた空力特性に優れるフルカウル、各種の電子制御デバイスなど、全身にMotoGPやWSBK直系のテクノロジーを注いで開発された、市販スーパースポーツの頂点というべき存在のパニガーレV4シリーズ。

画像1: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

その中でもこの「パニガーレV4 SP2」は、レースで得られた最新のノウハウを取り入れることで歴代パニガーレの中でも最高のハイパフォーマンスを狙い、その全力を堪能できるサーキット専用モデルとして開発され、ドゥカティ伝統の称号「SP=スポーツ・プロダクション」の名を与えられた特別な1台だ。

画像2: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

スタンダードなパニガーレV4でさえ非常に強力なV4エンジンだが、「パニガーレV4 SP2」ではユーロ5対応の日本仕様でもスタンダードより1.5HPパワーアップした最高出力215.5HPを発揮し、スロットルレスポンスも改善。さらにピークパワーを超えた14500rpmという高回転域で2.5HP向上するように、パワー特性が見直されている。そのポテンシャルを最大限に活かすため、6速ミッションのギアレシオも変更し、専用設定のフル、ハイ、ミディアム、ローの4モード選択可能なパワーモードも用意。

サーキットでの速さを追求するため、アクラポヴィッチと共同開発されたレーシングエキゾーストもオプションとして設定。これを装着すると最高出力は228HPにまでアップする。

画像3: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

「パニガーレV4 SP2」はエンジンだけでなく、あらゆる部分で高性能を実現するための改良を受けている。サスペンションはオーリンズ製のNPX25/30倒立フォークとTTX36リアショックアブソーバーを採用、Smart EC 2.0システムによって電子制御。ブレンボ製のより強力なStylema Rモノブロックキャリパーなど、最新スペックのブレーキシステムで制動力とコントロール性、耐久性も高いレベルを実現。ボディの各部にカーボン製パーツを多用し、さらにスタンダードなアルミ鍛造のものより1.4kg軽いカーボンホイールまで装着。

画像4: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

さらに抵抗を小さくするために520サイズのチェーンを採用し、STM-EVO SBK乾式クラッチで駆動系をアップグレード。Rizoma製レーシングステップなど、レーサーに準じたハイグレードな造りのパーツを標準装備。

画像5: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

その他にもアルミニウム製燃料タンクやアルミの無垢材から削り出して製作されたトップブリッジなど、至るところに贅沢な造りのパーツを多用。トップブリッジにはシリアルナンバーも刻印されている。

画像6: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

ハイパフォーマンスを追求するこだわりは細部にまで徹底されていて、空気抵抗を減少させるためにブレーキレバーとクラッチレバーのエッジ部分に機械加工が施されるほどだ。

画像7: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

「パニガーレV4 SP2」の電子制御パッケージは標準で4つのライディングモード(レースA、レースB、スポーツ、ストリート)を用意。

メーターにはMotoGPライダーからのフィードバックで開発された「トラックEvo」モードが追加され、すべての走行データを明確に視覚化。GPSモジュールも標準装備し、自動ラップタイム機能によってコースのセクタータイムまでリアルタイム表示可能。オプションのソフトウェアを使用すれば、スリックタイヤなどレース用タイヤ対応のトラクションコントロールが利用でき、ライディングモードを好みに応じてカスタマイズして追加することも可能。さらにはデータ・アナライザーによって、すべての走行データの詳細分析まで行える。

画像8: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

ボディカラーは、マットブラックを基調に、所々レッドのアクセントを効かせた、シーズンオフテスト時のWSBKマシン風の「ウィンターテスト」カラー。

画像9: ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の特徴

アッパーカウルの左右に装着されているウイングレットには、WSBKに参戦するパニガーレV4 R SBKと同じく、イタリア国旗のカラーが配されている。

「パニガーレV4 SP2」は車両本体に加え、ミラーを外した際に装着するビレットアルミ製のミラーホールカバー、ライセンスプレートホルダーを外した際に装着するカバーキット、オープンクラッチカバーなどをセットにしたサーキット走行用キットと共に販売される。

ドゥカティ・ジャパンのホームページ上の最新ラインナップにも「パニガーレV4 SP2」が加わえられているが、現時点では日本国内での販売価格や発売時期は明らかにされていない。

画像: 【公式動画】Ducati World Première 2022 Episode 9 | Panigale V4 SP2 | The Ultimate Racetrack Machine www.youtube.com

【公式動画】Ducati World Première 2022 Episode 9 | Panigale V4 SP2 | The Ultimate Racetrack Machine

www.youtube.com

ドゥカティ「パニガーレV4 SP2」の主なスペック

ホイールベース1469mm
シート高850mm
キャスター角24.5°
トレール100mm
車両重量194.5kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
総排気量1103cc
ボア×ストローク81×53.5mm
圧縮比14.0
最高出力215.5HP/13000rpm
最大トルク12.6kgf・m/9500rpm
変速機形式6速リターン
燃料タンク容量17L
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・200/60Z17
ブレーキ形式(前・後)φ330mmダブルディスク・φ245mmディスク

まとめ:小松信夫

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