2022年3月、大阪&東京のモーターサイクルショーが3年ぶりに開催、そして4月には名古屋モーターサイクルショーが初開催! 用品メーカーにとっても待ちに待った新製品お披露目の場となりました。あらゆるアイテムが進化、新たなアイデアもたっぷり、ツーリング好き・キャンプ好きの西野がとくに気になったバイク用品を紹介します。
文・写真:西野鉄兵

デイトナ「モト スマート モニター」

画像1: デイトナ「モト スマート モニター」

2022年に創業50周年を迎えるデイトナは大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショーに出展(名古屋はこれから)。東京会場では広いスペースを確保し、ダイナミックに複数台のカスタム車やガレージなども展示しています。

ツーリング用品では、近年猛烈に力を注いでいるヘンリービギンズ・ブランドのバッグをはじめ、新たにオリジナル設計したライダー向けのテントや、各種アウトドア用品をアピール。たった数年でキャンプツーリングのセットが一式揃ってしまうようなラインナップを構築した、その勢いが感じられました。

さて、ここでピックアップしたいのはそんなキャンプ用品ではなく、参考出品となった最先端アイテムです!

画像: MOTO SMART MONITOR 参考出品 価格・発売日未定

MOTO SMART MONITOR
参考出品
価格・発売日未定

現段階では「ぎりぎり東京に間に合いました」という出来立ての試作品ですが、今後日本を走るバイクのハンドルまわりを大きく変えてしまうかもしれないよ。世界初公開の品です。

ざっくりいえば、ハンドルまわりに装着するタブレットのようなデバイス。スマホとBluetooth接続することでApple CarPlayやAndroid Autoが利用可能に。さらにインカムやバックモニターとの連動も想定されています。

画像2: デイトナ「モト スマート モニター」

具体的には、ナビ表示はもちろん、ヘッドセットを組み合わせることで音楽リスニング、電話をとることもできます。さらにリアルタイムの後方視界まで表示できちゃう(いまのところ録画機能は非搭載の予定)。

サイズはこれまでのハンドルまわりに装着されてきた一般的な電子デバイスよりも大きめですが、その分表示は見やすく、操作もしやすいでしょう。気になる防水性もデイトナが手掛けるものですから、かなり期待できるはず。

いまではBluetoothインカムはド定番のツーリング用品となりましたが、こんなタブレット端末が備わったバイクが当たり前になる時代はそう遠くないかもしれませんね。ここに書いたこと以外にもアプリを活用していろいろできそうですし!

RSタイチ「リキッドウインド 保冷ボトルキット」

画像: RSタイチ「リキッドウインド 保冷ボトルキット」

東京モーターサイクルショー2022では、アールエスタイチも大きなブースを構え自慢の新製品をアピール。液晶ディスプレイを巧みに使った明るいブースは、近未来的な雰囲気で連日賑わっています。

画像: www.autoby.jp
www.autoby.jp

さて、2021年にアールエスタイチが「マンダム」(ギャツビー)とコラボしたのは、びっくりな出来事でした。冷却水+走行風によって、真夏のツーリングをサポートするアンダーウエア「リキッドウインド」シリーズを発売したのです。

早々に使用した人に感想を聞くと、そろって「場合によっては寒いくらい」との返答が。夏場に寒いなんて、超うらやましい! 冷却水を送る量を調整するのが面白いのだとか。

画像: リキッドウインド 保冷ボトルキット 税込価格:6,050円(別売のアンダーシャツやベストと組み合わせて使用) 発売時期:2022年5月

リキッドウインド 保冷ボトルキット

税込価格:6,050円(別売のアンダーシャツやベストと組み合わせて使用)
発売時期:2022年5月

そんなリキッドウインドの新たなトピックスは、冷却水を入れるボトルの改良。当製品のキモとなる送水システムに、保冷ボトルを採用しました。冷蔵庫で冷やした冷却水「リキッドウインド ウォーター」をこのボトルに入れて利用すると、これまで以上の冷却効果をより長時間保てるそう。

発売予定時期は、2022年5月。真夏でもときには寒いと感じてしまうほどの冷却効果、試してみたくなりませんか?

ラフ&ロード「ラフツーリングテント」

画像: ラフ&ロード「ラフツーリングテント」

ラフ&ロードは、ライトなツーリング向けの製品はもちろん、年越し宗谷岬の旅をサポートするような極限のウエアまで備える本格派メーカー。2022年で創業40周年。記念すべき年ということもあって、25年ぶりに東京モーターサイクルショーに出陣しました!

そんなラフ&ロードのブースは、ツーリング好きにとっては宝箱のような構成で、すべてのアイテムが気になっちゃいます。

紹介したいものはいろいろありますが、ここでは2022年の新商品でブースでもひときわ存在感を放っていたテントをピックアップ。「ラフツーリングテント」の実物を見て、あらためて同社を頼もしくを感じた次第です。

画像: ラフツーリングテント 税込価格:21,780円 2022年1月末に発売

ラフツーリングテント

税込価格:21,780円
2022年1月末に発売

構造は、流行りのワンポールやパップタイプなどではなく、どこでも張りやすく、構造が分かりやすい歴史ある2ポールのドーム型。総重量は2.9kgとかなり軽く、それでいて両開き構造とし充分くつろげる前室スペースも両側に確保しています。

一般的な1~2人用テントよりも軽量コンパクトに、登山用テントよりもゆったりと過ごしたい……そんなツーリングライダーの心情を絶妙にとらえている気がしました。

画像: ▲左がラフツーリングテント。右の「ラフダウンシュラフ600FP」(税込14,080円)も超コンパクトで魅力的でした。

▲左がラフツーリングテント。右の「ラフダウンシュラフ600FP」(税込14,080円)も超コンパクトで魅力的でした。

また長旅を楽しむライダーのために雨のキャンプも想定し、本体底部とフライシートは耐水圧4000mmの安心仕様に。収納時のサイズは50×14×13cm。少し横幅があるように見えるかもしれませんが、単体での積載やシートバッグ上部へのパッキングをしやすくしたのだと思います。これ、かなり積みやすいはずです。

シュラフやグランドシートも用意し、青森発の多機能焚き火台「フェニックスライズ」の取り扱いも発表。リアルな旅を楽しむライダーとラフ&ロードの縁はよりいっそう深まりました!

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