文・写真:西野鉄兵
※この記事は新着情報を今後も更新予定です。
現状は、1ページ目が4月8日~10日開催の名古屋モーターサイクルショー、2ページ目が3月25日~27日開催の東京モーターサイクルショー、3ページ目が3月19日~21日開催の大阪モーターサイクルショーで見つけたアイテム紹介になります。
プロト「プロフェスト マルチキャリアシリーズ」
老舗用品メーカーのプロトは、2022年のモーターサイクルショーでは東京&名古屋に出展。愛知県に本社を置く企業として、名古屋でも大きなブースを構えていました。
最近ではイタリアンバイクの「ベネリ」や電動スクーター「ゴッチア」の正規販売も行ない、車両販売にも力を注いでいます。同時にYouTubeなどで活動する「プロトツーリング部」が人気に。今後、オリジナル開発のツーリング用品がいっそう拡充していくことも期待できますよ。
ここで紹介したいアイテムも新開発のもの。「プロフェスト」というプロトのアウトドア・ツーリング用品を展開する自社ブランド製品です。
ホンダ・レブル250に装着されていたこのリアキャリア、2WAYで使えるんです。
広げた状態は、横幅のある大型シートバッグを積載するのに最適なサイズ。たためばコンパクトに。しかもサドルバッグサポートの機能も持たせているとのこと。これ、かなり画期的じゃないですか?
メインとなる中央のキャリア「マルチキャリアベース」は車種別の取り付けアタッチメントとともに専用設計。可動するサイド部分の「サイドウイングキャリア」は汎用製品となる予定。
第1弾は大ヒットモデルのホンダ・レブルシリーズで、2022年6月~7月の発売を目指しているそう。レブル250・500はもちろん1100シリーズも同じように装着可能。しかもリアシートと換装でき、車体に穴あけなどは不要。簡単に装着できるのも魅力です。
レブルシリーズはゆったりとしたライディングポジションで長距離走行も快適。長旅が楽しめる走行性能を持っているのに、ノーマル状態では大荷物を積みにくいというのが、ツーリングバイクとして見たときにはネックでした。
しかしシートは簡単に外せます。そこに目を付け生まれたこのキャリア、これまで積載が苦手だったレブルがどんなモデルよりも積みやすくなるという、ある意味大逆転的なアイデア製品です。
プロトはこれが好評なら今後、機種別に「マルチキャリアベース」の拡充を検討していくとのこと。ヤマハ・ボルトなどレブルと同様にシートがセパレートタイプのものは造りやすいと担当の方が話していました。ただ、今回のモーターサイクルショーでは「SR400用にも造ってもらえませんか?」という声も多かったようです。
SR400の場合は、ノーマル状態でも大きなシートバッグを積めないことはないですが、このセットはサドルバッグサポートの役割を持っているというのが魅力大。
しかもレブル250に装着されているセットを見る限り、スタイリングもいい感じで悪目立ちしていません。高さがもともとのリアシートとほとんど変わらないのがポイントですね。
一体型シートの場合、どのようなカタチとなるのか……今後の開発・商品展開にも期待したいです!
ヒットエアー「エアバッグシステム MLV2」
エアバッグシステムでおなじみの「hit-air」(ヒットエアー)は名古屋に本拠地を置く無限電光株式会社のブランドです。2022年は東京モーターサイクルショーとともに、地元にも出展。
1995年からバイク用エアバッグシステムの研究・開発を始めた同社は、1998年に世界で初めてバイク用エアバッグジャケットを発表しました。その性能は現在までに世界各国で評価され、国内外の官公庁で採用されたり、有名メーカーへのOEM供給を行なったりもしています。
名古屋モーターサイクルショーでは、2022年4月1日に発売したばかりの新製品「MLV2」を大々的にアピールしていました。
ジャケットの上から装着するタイプで、オールシーズン対応。この新型はバッグプロテクターも標準装備されているのが特長。
エアバッグシステムは、バイクと身体をワイヤーでつなぎ、スリップ時など身体がバイクから離れることで作動。作動時間は従来モデルだと0.2秒ほどだったところ、MLV2シリーズは0.1秒ほどに速度アップ。数値はあくまで目安だそうですが、2倍くらい早くなったようです。
MLV2シリーズは、カラーも豊富で、蛍光イエローや全面リフレクター機能を持つ生地を採用したモデルもラインナップ。
レースの世界ではいまや必須装備のエアバッグ製品。近頃はツーリングスポットでもヒットエアーをはじめ、よく見かけるようになりました。出始めの頃は「手が届かない」と感じてしまうような価格のものを多かったですが、最新モデルでも税込52,800円~。長くバイクライフを楽しむため、安全・安心を買うと考えれば、非常に現実的なお値段だとも思います。