BMWの「G310R」・「G310GS」や、ドゥカティ「スクランブラーSixty2」(400)は、だいぶ前から日本でも購入でき、すでに有名だ。さらにベスパやロイヤルエンフィールドなども普通自動二輪免許で楽しめるモデルを拡充させている。
この記事では、東京モーターサイクルショー2022で若い来場者たちからも人気を集めていた今後注目の126cc~400ccのモデルをご紹介。「中型バイク免許を取って、いきなり外車」はもはや特殊なことではない!
以下、文・写真:小松信夫
ヒョースン「GV300S ボバー」
元気の良い走りのネオクラシック風ボバー
東京モーターサイクルショー2022で日本初公開されたヒョースン「GV300S」は、最高出力21.6kW(29.4PS)というパワフルな296cc水冷Vツインを、車重172kgのコンパクトで扱いやすいサイズのボディに積んで元気の良い走りを実現した軽快なクルーザー。
凝縮感があるネオクラシック風ボバースタイルも魅力で、ブラックアウトされたメカニズムとオレンジのタンクとの深みあるコントラストも美しい。
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ヴィットピレン401」
洗練されたスタイルと充実装備、スポーティさも抜群
ハスクバーナ・モーターサイクルズのスタイリッシュなネイキッドスポーツ「ヴィットピレン401」。スリムで軽量、レトロさと先進的なイメージをミックスしたスタイリングのボディに、スポーティなフィーリングの373cc水冷シングルエンジンを搭載。
アジャスタブル可能なWP製サスペンション、バイブレ製ブレーキシステム、ボッシュ製のABS、オールLEDの灯火類を標準で備えていて高級感も感じさせる。クラッチレスでシフト操作が可能なイージーシフトも装備されて、よりダイナミックでスポーティな性格が強まった。
KTM「RC390」
サーキット直系の最新ライトウェイト・スーパースポーツ
KTMのライトウェイト・スーパースポーツである「RC390」が、KTMがサーキットで蓄積してきたノウハウを活かして2022年モデルでフルモデルチェンジ。定評のあるパワフルな373cc水冷DOHCシングルエンジンを、スリムなフルカウルに包まれたトレリスフレームに搭載する基本構成は従来モデルと同じ。
しかし新型は最新のKTMレーサー直系の優れた空力特性を備えるレーシーなフルカウルや、軽量になったスチール製トレリスフレームなどで車体を一新し、伸び側・圧側の減衰力を独立して調整できるハイグレードなWP製APEXサスペンションも装着。エンジンも吸気系を変更、制御マップも見直して力強さを増した。スーパーモトABS、コーナリングABSなど、最新の電子制御デバイスも搭載された。
GPX「レジェンド250ブライトン」
シックなカラーでレトロモダンスタイルを強調
GPXの「レジェンド250ブライトン」は、倒立フォークにダブルディスクブレーキなど充実した足回りを備え、排気量234ccの空冷2気筒エンジンを積んだレトロモダンなネイキッド「レジェンド250ツインII」をベースに誕生。
基本的な構成は「レジェンド250ツインII」と共通だが、ゴールドのラインの入ったブリティッシュグリーンと前後フェンダーや、ブラックアウトされていたエンジンやリアサスのスプリングなど、各部をメッキ仕上げに変更。ボディ同色だった前後フェンダーなどをメッキ仕上げとし、各部にゴールドカラーのパーツを装着してクラシカルな雰囲気を強調。クラッチ周りのパーツが改良されていて、シフトフィーリングも改善されている。
【電動モデル】サーロン「ストームビーR」
今後は電動バイクも選択肢としてありえる、たとえばこんなオフロードモデルが!
軽量な電動ミニモトクロッサー「ライトビー」で注目されたSUR-RON(サーロン)が、満を持して2022年秋に発売を予定している軽二輪相当のフルサイズ電動モトクロッサーが「ストームビー」シリーズだ。
定格出力10kWの電動パワーシステムは520Nmという最大トルクを発生、状況に合わせてECO・雨・スポーツ+ターボの走行モードを選択でき、バックギアも装備。脱着式リチウムイオンバッテリは104V/53Ahの大容量で、最大航続距離(50km/h時)は120km。ロード仕様の「ストームビーR」、エンデューロ仕様の「ストームビーE」、オフロード仕様の「ストームビーF」の3タイプが設定されている。
文・写真:小松信夫