キャンプ泊ロングツーリングの荷物を洗い出してみる
まずはキャンプ泊における最低限の荷物を考えてみた。
キャンプ泊で、確実に持っていきたいモノ
・テント
・グランドシート
・ペグ
・寝袋(シュラフ)
・マット
・ランタン
グランドシートとマットは環境によっては無くてもなんとかなるけど、今回初めて行くキャンプ場なので外せない。
特にグランドシートは、設営や片付けが凄くスムーズになるよ。
お次はあると便利なもの。自分の場合はほぼ必須。
キャンプ泊で、あると便利なモノ
・チェア
・テーブル
・ヘッドランプ
・バーナー/クッカー
チェアやテーブルは、仲間と歓談するには必須。ヘッドランプは何かと重宝。
バーナー/クッカーは夕飯を石川県の美味しいお店で楽しむ、ってのもすてがたいから無ければ無くても大丈夫。
とはいえ、朝にコーヒー淹れたいから自分の場合は、バーナー/クッカーもマスト。
ここまでが「キャンプに必要な最低の装備」。
次にロングツーリングで持って行きたいモノはこちら。ヘルメットやプロテクター、スマホ、財布は身につけるモノなので割愛。
ロングツーリングで、確実に持って行きたいモノ
・雨具
・着替え
・タオル
・常備薬や絆創膏
・工具
・予備プラグ
・モバイルバッテリー
絆創膏は普通のものだけじゃなくハイドロコロイド絆創膏も持って行くと便利。ちょっとした傷でも痛って結構気になるじゃん。これなら痛みが治まるからね。
あと、自分の場合は航続距離が短いのでガソリン携行缶、それと予備チューブは持ってく。
今回はキャンプ泊で海釣りしたいので、荷物を徹底して軽量化
では、いよいよ準備。なんだけど、とりあえず自分なりに軽量にこだわってセレクトしてみたので、ご参考までに。
ちなみによくキャンプ用品に欠いてあるULってのは、ウルトラライトの略で、「こいつは軽量ですよ、山登りにもどうぞ」みたいな意味合い。
テント
軽くて広くて安いテントならワンポールタイプがオススメ
ドームタイプだと各社の企業努力が凄くて、高いレベルでまとまってるのよね。なので、軽いモデルはやっぱり夏向けとかになるし、多少重いと快適性や広さがてきめんに向上してくる。
そこで「テントの何を重視するか」が重要になってくるのよね。今回は、広さと軽さにフォーカスして、ワンポールタイプをチョイス。映えるし。
自分が使ってるのは、バンドックのソロティピ。
前室はめちゃめちゃ広いし、重量も2.2kgとかなり優秀。ポールを軽量化すればもう少しだけ軽くなる。
ただ、自立しないからペグが打てないと終わり。尾張名古屋は城で持つ。
あと、ソロティピー最大の弱点は「入り口が1カ所しかない」こと。パンダとかは二面開放なので風が通るんだけど、ソロティピーはその点でちょっと不利。その分安いから良いんだけど。
ちなみにドームでも山岳系はめちゃ軽いよ。いろいろあるけど一点だけ紹介。
webオートバイ西野編集長も使ってるダンロップVLシリーズの現行品。なんせクッソ軽い。総重量1.34kg。
山岳テントの中でも相当軽い方じゃないかな。これよりさらに軽さを追求するならツェルトとかになっちゃうかも。
グランドシート
テントにサイズに合わせる時は、前室のサイズも考慮してね
グランドシートに関しては、ゆうてペラペラの繊維だからあんまり軽くする方法見つからないのよね。
選び方のコツとしては自分のテントの底面積をカバーできること。特に前室が大きいタイプのテントは、前室までカバーできると利便性が違ってくるよ。
これは約300g。自分の使ってるのはもすこし大きくて400g位あったはず。
ペグ
軽くて万能ならチタンがオススメ
これまでは重くても鍛造ペグを使ってたんだけど、一度チタンペグ使ったら、軽さに病みつきになっちゃった。割とどこでも打ち込めるし。
上記商品で、なんと1本あたり約16g。とにかく軽い。ピンタイプはちょっと使い勝手悪いけど、使いこなせる人ならマジオススメ。
ちなみに最強のペグといわれる鍛造ペグの場合、同じくらいの長さのもの(16cm)で、1本あたり約80gくらい。
難点としては、販売元によって外れを掴みそうでこわいね。昔、通販で鍛造ペグを買ったら明らかに鍛造じゃないのが来たことあるし。チタンも当たり外れがあるんじゃないかと、ちょっと心配。
設営場所が芝生とかなら、アルミのVペグも軽くて安くて良いよ。
シュラフ(寝袋)
価格は上がるけど、ダウンの軽さとコンパクトさは圧倒的
シュラフとテントは、キャンプツーリング荷物の中でも特にかさばる二大巨頭。特に化繊だと超でかくなる。
キャンプに何度も行くなら、奮発してダウンシュラフにすることでめちゃめちゃ軽量&コンパクトにできるよ。
もっとも、ダウンシュラフはペラっとしてるから、化繊シュラフの布団みたいな寝心地も捨てがたいけどね。
FP(フィルパワー)の数値が大きくなるほど同じ保温力でも軽くなるし、値段も上がる。
上記モンベルダウンハガーはFP650で約700g。
マット
収納力ならエアーマット、軽さならEVAフォーム
収納スペースをコンパクトにしたいならエアーマットがベスト。
欠点として、要するに風船なので、パンクするとどうしようもなくなる。
あと、コンパクトだけどそこまで軽量ではない。下のフィールドアで約500g。
で、エアーマットよりはるかに軽い上に、あらゆる場面で安定した性能を発揮してくれるのがEVAフォームマット。
エアーマットだと寒い時期は不安を感じる、という意見も聞くけどこいつなら寒さにも安定して対応してくれる。
気になる軽さはなんと約270g。上のエアーマットの半分程度。
なお、銀マットだともっと軽い(200g以下だったりする)。
欠点は見ての通りかさばること。
ランタン
明るさは劣るが軽さは正義なキャリー・ザ・サン
手持ちのランタンの中でも、最強に軽量コンパクトなのがこれ。
ソーラー充電なので、ツーリング道中は日の当たるところに積載する必要有り。
重量は驚きの57g。ぺったんこになるので積載性は最強クラス。ただ、正直明るくはない。ムーディー。
コンパクトといえばゴールゼロも捨てがたい。
プレ値になっちゃってるので、そういう意味では全然オススメじゃないけどね。
ランタンモードと懐中電灯モードがあるのが凄く便利。重量は実測で78gだった。
懐中電灯モードはないものの、レッドレンザーも凄く良い。
プレ値を回避するには、個人商店のアウトドア専門店とかの入荷情報をマメにチェックするくらいかな。
チェア
軽さにこだわるならチェアワン系スタイルがやっぱり強い
リラックス出来る座り心地とコンパクトさ、そして軽さを求めるとヘリノックスのチェアワン系に決まり。
あとはどれくらい軽量化できるかってとこ。
自分がもってるのはコレ。約900g。この形状だと1kgを切れるかどうかが目安かな。
ただ、軽さにこだわると座面が小さくなって快適さがそこなわれがち。
ロングツーリングの疲労を抜くなら、たとえ1kg以上になっても、大きめのチェアにするのも正解かと思う。
軽量化にこだわるなら、背もたれなしチェアという選択肢もあるよ。
約860gなのでちょっとだけ軽い。ただ、背もたれありとの差が40gだからね。軽量化を追求するならチェア以外で頑張った方が効果は大きそう。
軽さに重点を置いたチェアなら、こういうものあるよ。
約700g。かなり軽いけど、メッシュなので冬には向かないのと、通常のロースタイルよりさらに低くなるのが好みの分かれるところ。
テーブル
軽さにこだわってエバニューを購入したよ
無くても何とかなるけど、あると便利なのがテーブル。
ある程度の面積が欲しいならキャプテンスタッグのアルミローテーブル。最小限で良いならSOTOのフィールドホッパーってのが鉄板チョイス。
自分もこの2つ愛用してたし。
ちなみにアルミローテーブルが約700gで、フィールドホッパーが約400g。
ところがフィールドホッパーを無くしちゃったのよね。なので、新たに軽さにこだわって選んだのがコレ。
なんと重量約230g。樹脂製ならもっと軽いものもあるけど、こいつは一応アルミ複合材の天板だから、耐熱や耐荷重もフル樹脂よりはマシなはず。
とはいえ、「天板の上で火気使用は厳禁」なので注意。
ヘッドランプとかバーナーとかクッカー
正直この辺についてはあんま工夫の余地がないというか、用途で自ずと決まって来ちゃう感じ。
今回は釣りで夕飯をゲットする予定なのでフライパンはマスト。ニトリの小型フライパンが意外と軽くてフッ素コートもあって便利だった。
実際にそろえてみたらこれくらいの重量になりました
上記を踏まえて実際に道具をまとめてみたよ。
収穫コンテナに適当に突っ込んでみた。
で、重量を一個ずつ測ってみたら大体こんな感じ。
こうしてみると、マットをEVAフォームとか銀マットにすると大幅に軽量化できそうね。
他に軽量化するなら、ペグハンマーをショックレスハンマーやゴムハンマーにするとか。
なにげにケトルも重いので、チタンクッカーの導入はかなり効果が大きそう。
着替えとか雨具も必要なので、最終的にもう少しだけ増えるかもだけど、そこそこ軽めに収まったんじゃないかな。
ガソリン携行缶の収納はミリタリー系ボトルバッグがシンデレラフィット
航続距離に不安のある場合はガソリン携行缶が。この黒い1リットルタイプが便利なのよね。注ぎ口を逆向きにして内蔵してるのが実に賢い。
ただ、太すぎてドリンクホルダーに入らないし、収納が落ち着かない。
そこでミリタリー系のボトルバッグを試したらシンデレラフィットだった。
固定ポイントも多いので凄く使いやすくなった。オススメ。
デッキサイトに対応するため、デッキペグを作成
上で、チタンペグを紹介したけど、実は今回使えないのよ。
なんでかっていうと、デッキサイトなのよね。板張りの上にテントを貼る方式。
じゃあどうするかっていうと、デッキ用のペグを使う。もしくは、ガイロープを芝生まで伸ばして固定することになる。
デッキサイト用にデッキペグというのも売ってるんだけど、有効な厚さが3cm以下とか4cm以下とかなのよ。
で、ふと不安になってキャンプ場に電話で聞いてみたら「デッキの厚みは約6cmで、板間の隙間は約1cmです」とのこと。
こりゃいけない。自作するしかない。で、ない知恵を振り絞って考えたのが、これ。
デッキの裏側にも傷つけずに、って考えるとなかなか難しかったけど、これで多分いけるはず。
あと、このままだと固定されなさそうなのでバネも買った。
できあがったのが、これ。
ちなみに重量は1本当たり33gでした。重い。
キャンプ&釣りをしたいので収穫コンテナにロッドホルダー
今回は海のそばのキャンプ場なので釣りをしたい。そして、この連載で何度も釣りに付き合って貰ってる生粋の釣り好き、ダートフリークのODAさんも一緒なワケ。
というわけで釣り道具を持って行けるようにするよ。
ちなみに、ダートフリークのODAさんは、昨年のSSTR2021でも隙を見て釣りしてた。ODAさんによる前回の釣りレポ。
さて。
千里浜は遠浅のサーフということで本来ならヒラメを狙いたい。でもあんまりヒラメの報告がネットにないので、マゴチを狙いつつ、あわよくばフリーリグでクロダイ狙い。
ついでに置き竿でカレイも狙っておきたい。カレイもマゴチもクロダイもそう簡単に釣れるもんじゃないけどね。
何も釣れなくても、明け方にODAさんがシーバスとか釣ってきそうな気もする。
置き竿とルアー用で、竿を2本もって行くために3本用ロッドホルダーをコンテナに装着。
選んだのは、これ。
んで、そのままだと滑って上手く固定できないので、ディスクグラインダーで裏側をちょいちょいっと削る。さらにM5のサイズが合うボルトを探して固定。
裏側はM5のでかいワッシャーを挟まないと、編目でナットがぬけちゃう。
あと、寝袋に穴が空くとイヤなので、袋ナットにした。
完成───。
千里浜では潮干狩りができるそうなので、短パンとサンダルも
千里浜での釣りについて調べてたら、潮干狩り(地元では貝拾い、貝取りというらしい)ができるとの情報をゲット。詳しくは下記より。
注意したいのは、貝のサイズ制限。要するに小さいのは取っちゃダメ。
注意事項をまとめておくね。
体長3cm以下のアサリ、ハマグリは採捕禁止
大量の採捕は漁業権に抵触する可能性あり
素足素手が地元のスタイル
波打ち際で遊びのついでにはまぐりが採れれば幸運という気持ちが必要
地元スタイルにあわせて素手素足。熊手ナシで挑むので潮干狩り用に特別な荷物は必要なし。着替えとタオルくらいだね。
アサリかハマグリが少しでも採れればラッキーという感じでやってみようかと。
ゼッケンの貼り付け位置を準備する
今回は、カブラ外装を使わないので、サイドカバーを新調するよ
前回は積載のことも考えてカブラ仕様にしてたのでゼッケン貼る場所には苦労しなかったのよね。
だけど、今回はサスペンションエッヂさんでセッティングしてもらったリアサスを使いたいので、カブラは封印。
カブラだと取り付け可能なサスが少ないのよ。
サスペンションの詳細については、SSTR帰還後に記事にするね。
カブラ外装を使わないので、サイドカバーにゼッケンを貼る事に。せっかくなのでサイドカバーを新調したよ、メルカリで。
で、自分のカブはグレーなんだけど、購入したのは青のサイドカバー。よし、塗ろう。
将来的には簡単ウレタン塗装のMCペインターで仕上げるつもりだけど、当面はサフのままでいいや。
最後に、雨の侵入防止のために溝ゴムをはめて完成。溝ゴムはホームセンターに売ってたやや小さめなヤツ。ちなみに購入したのは「溝ゴムNo94」というやつ。
はめ込むだけでほぼ問題なく装着できる。Rがきついとこは裏側をちょっと切った。
完成───。あとはゼッケン貼るだけ。
まとめ
なんでも準備段階が一番楽しいよね。みなさまのご参考になれば幸い。
レポート:若林浩志