出張査定であれば、自分でわざわざ買取店を回らずに済むほか、引き渡し後の足を心配する必要もない。また、高度なテクニックとして合同査定による査定額吊り上げを狙えるなど、様々なメリットがある。
この記事では、無料出張査定に対応しているおすすめ買取店を紹介するとともに、出張査定の賢い使い方、またトラブルにならないための注意点をお伝えする。
出張査定対応の買取店を探していた方は、ぜひ参考にしていただきたい。
文：小泉嘉史 / 伊藤フミヒト
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バイク無料出張査定対応業者おすすめ5選！
バイクの買取サービスはもちろん昔からあるものだが、時代とともに使いやすくなっている印象がある。本記事のメインテーマである出張査定もそうだ。今や無料出張査定に対応しているお店を見つかることは、そう難しくなくなってきた。
まずは、無料出張査定に対応しているおすすめ買取店を紹介しようと思う。できるだけ広い読者の方々をカバーしたい意図から大手中心になっているが、この記事から公式サイトにアクセスして簡単に査定依頼を申し込めるので、ぜひ利用してほしい。
- バイク王
- バイクランド
- レッドバロン
- バイクワン
- バイク館 YellowHat
1.バイク王
画像引用：バイク王
www.8190.jp最初におすすめするのは、バイク買取業界屈指のシェアを誇るバイク王だ。全国対応の無料出張査定を展開し、専門のバイクライフアドバイザーを出張査定に送り出している。
近年のクルマ買取業界であった不正で、買取業界に不信感を抱いた方もいるかと思うが、ユーザー側にとって特に深刻なトラブルとなる「成約後の減額」については一切しないと明記されており、ユーザーの安心に配慮していることが伺える。
出張料・査定料は無料、また売却に際して必要な名義変更手続きなどもサポートを受けられるので心強い。大手だけあり、国産、輸入車問わず、あらゆるバイクに対応してくれるのもありがたい。
バイクを売ろうと思った際の「ド定番」と言っても良いだろう。迷ったらまずはバイク王に査定依頼をしてみてはいかがだろうか。
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2.バイクランド
画像引用：バイクランド
www.bike-kaitori.com続いては業界規模No.2を謳うバイクランドだ。店舗数はそれほど多くないものの、買取事業に積極的に取り組んでいる。
また、バイクランドを運営するのは上場企業（株式会社アークコア）であり、クリーンな体制で運営されていると推測される（上場企業であり続けるには、厳格な基準を守り続けることが必要であり、不正などまず許されない）。そういった意味では、安心して利用できる買取店を探している方におすすめだ。
また、その場での現金買取を基本としており、即金性という意味でも安心だ。
もちろん全国で無料出張査定に対応、事故車や不動車も受け付けているので、こちらもぜひ査定候補に入れてみてはいかがだろうか。
※バイクランドでは買取強化車種をプラス最大3万円で買い取っている。ラインナップは時々変わるので、気になる方は以下の公式をサイトチェックしてみよう。
3.レッドバロン
画像引用：レッドバロン
www.redbaron.co.jp続いてはレッドバロンだ。硬派なバイクショップという印象で、非常に好感が持てる。というのも、編集部が把握している限り一括査定やネット広告に頼っておらず、自社のブランディング一本で運営されているためだ。これも、長年積み上げてきた実績とユーザーの信頼の賜物であろう。
また、査定では外観やエンジン音だけで判断する「勘だけの査定」は行わず、「コンピュータ総合診断機ACIDM（アシダム）」による計測でバイクの状態を見ることも特徴的だ。
抜群の知名度と店舗数を誇り、お近くにショップがある方も多いだろう。そんな場合は査定先に含めてみてはいかがだろうか。
4.バイクワン
バイクワンも全国無料出張対応の買取店で、事故車や不動車、カスタムバイクの買取にも積極的な印象だ。成約すると即日現金買取を行なっている。
バイクワンではオンライン自動査定システムを導入しており、買取の上限価格と平均価格が事前に知れる点が非常に大きな特徴だ。おおよそどの程度の買取価格になりそうか、イメージできるのは非常に大きいだろう。
申し込みも電話で直接申し込む方法と、専用ホームから必要事項を記入して申し込む方法の2種類を用意している。
特にカスタムバイクの買取に強い印象で、バイクパーツ買取の「パーツワン」も展開している。出張査定を利用したくても、カスタムや改造が多くて不安に感じている方は、利用してみる価値ありだ。
5.バイク館 YellowHat
画像引用：バイク館
www.bikekan.jpバイク館も比較的店舗が見つかりやすいバイクショップではないだろうか。出張査定は無料で気軽に査定できる点が特徴だ。
バイク館では、自社で買取したバイクを自社バイクショップで販売するため、業者オークションに出品する手数料がかからないことから、そのぶん高額買取が期待できる。また、買取したバイクを社内の輸入車部門より輸出することもある。このように販売網を広く構築していることから、査定額に期待が高まる業者の一つだ。
バイク出張査定を利用する際の注意点
続いては、バイクの出張査定を利用する際の注意点についてお伝えする。余計なトラブルにならないよう、以下の点は頭に入れておこう。
- 出張査定料は完全に無料かよく確認する
- 二重契約にならないよう注意する
- 信頼できそうにないお店には売らない
1.出張査定料は完全に無料かよく確認する
出張査定料は本当に無料なのかはしっかりと確認したい。場合によっては出張査定料無料エリアと有料エリアを設けているショップもあるので、ご自身の地域に本当に無料で来てもらえるのか、改めて確認しよう。
また、優良なお店ならないと思うが、条件に折り合いがつかず売却を断る場合、出張料の名目で費用が発生するケースもあるようだ。売却を見送る場合も本当に無料なのかどうか、この辺りもしっかりと確認した上で出張査定に来てもらおう。
2.二重契約にならないよう注意する
出張査定は1社だけでなく、複数社に依頼するつもりの方も多いと思う。この場合、二重契約にならないよう十分に注意したい。
二重契約でよくあるケースが「キャンセルできる」と思い込んでいたというケースだ。一般的には買取契約後のキャンセルは条件が厳しい場合が多く、高額なキャンセル料がかかることも少なくない。
たとえ査定士に「今売ってくれるなら、この価格をつけます」と言われても、まだ査定するお店が後に控えている場合は、本当に納得しない限り決してサインしないことだ。これには十分注意するようにしよう。
3.契約書の内容をよく確認する
買取契約に進むときには必ず契約書にサインするが、契約内容をしっかりと理解する前にサインをするのは絶対にNGだ。
契約書には約款が裏などに記載されているが、面倒でも内容をよく読んで理解することしよう。特に、買取後のクレームの部分や支払いについて、そして名義変更の部分についてよく理解することがポイントだ。
特に、引き取り後のクレームについて売主に不利になるような記載がないか確認する。また支払い期日については口約束だと心配なので、約款の中にある項目で理解しておくと安心だ。
4.信頼できそうにないお店には売らない
最後、無用なトラブルを避けるにはやはり信頼できそうにないお店には売らないことだ。
電話や接客の感じでお店の雰囲気や顧客対応の良し悪しはある程度伝わってくる。あまりないと信じたいが、こちらが無知であること面倒くさがるようなショップに出張査定に来てもらっても、良い結果にはなりづらいだろう。
2013年に特定商取引法が改正され、訪問購入も規制対象となっているため、法により売る側が手厚く守られている（参考：消費者庁 訪問購入のルール）。とはいえ、無用なトラブルは避けたいところだ。
売却先は査定額だけでなく、接客態度等も含め総合的に判断して欲しいと思う。
あまりおすすめしない買取店の特徴
では、どのような行為がNGのサインとなるのだろうか？もちろんたくさんあるが、数例だけ挙げてみようと思う。
A.無断でバイクを動かそうとする
エンジンを始動してバイクを動かす場合は、オーナーに一声かけるのが査定する側のマナーというものだ。
本来エンジンを勝手に始動することなどあってはならない。査定するといってもバイクはオーナーのものなので、勝手にいろいろと触ることは基本ない。身勝手に査定する業者はその場で即査定を止めて頂き、お引き取り願ったほうがいいだろう。
B.契約書確認中にバイクを積み込む
買取業者と契約を交わすときに、口約束の段階でバイクを積み込もうとしたら、その業者との取引は即停止したほうが良い。また、契約書にサインする前にバイクを積み込もうとする業者も同じだ。
契約書にサインするまでは、口で売却意思を示したとはいえ、まだバイクはオーナーのものである。書類上ではっきりと売却の意思を示さぬうちに、バイクを自分の物のように扱う業者は信用できない。
こういった業者は、後で様々なクレームを言ってくる可能性がある。というのも、本来の流れを無視した対応を取る業者なので、予想もしていない方法でクレームを言って減額を迫る可能性や手数料を取られるだろう。
バイクの売買契約をしないと言ってトラブルになりそうになったら、すぐさま消費者センターに相談すると良い。2013年の法改正で訪問購入が規制対象となり、バイク買取のトラブルも相談に乗ってもらえ、仮に契約しても8日以内ならクーリングオフで売買契約を解除できる。
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バイク出張査定で高額査定を引き出すポイント
続いては、バイクの出張査定で高額査定を引き出すポイントについてお伝えする。簡単にできることばかりなので、ぜひ実践してもらいたい。
- 査定は複数業者に来てもらう
- バイクを綺麗にしてから査定に臨む
- エンジンが始動するか確認しておく
- 査定が始まったら査定士の邪魔をしない
- 焦って売らない
1.査定は複数業者に来てもらう
バイクを少しでも高く売りたければ、1社だけでなく複数の買取店で査定をとることが基本だ。査定をとる数は多いほどチャンスは広がる。
また、出張査定だからこそできる高度なテクニックとして合同査定がある。2〜3社、あえて同じ時間に査定に来てもらうことで、査定額を釣り上げようと言う狙いだ。目の前のバイクを本気で買取りたいお店なら、他社に負けない買取額を提示してくれるだろう。
できれば2〜3社以上の査定をとって、査定額を見比べてから買取店を決めるようにしよう。
2.バイクを綺麗にしてから査定に臨む
査定日が決まったら、それまでにバイクはキレイにしておこう。汚れているバイクは、誰も触りたいと思わないし、かっこよくも見えない。一方で、古くてもキレイに磨き込まれたバイクはかっこよく見えるものだ。
洗車は最低限行うものとして、できればワックスがけや艶出しをしてピカピカにしておくと良い。特にバイクはメッキにサビが発生している場合も多いので、サビ落としをしてメッキ部分をピカピカにしておくと、査定士の印象アップにも効果的だ。
また、綺麗に磨き込まれたバイクであれば、メンテナンス面で不安を抱かれることも防げる。オーナーがこれまでどう使ってきたかも、査定士はバイクの外観で判断しているので、決して侮れないところだ。
3.愛車の買取相場を調べてから査定に臨む
査定前に愛車の買い取り相場を調べておくことも効果的だ。買取相場を知っていれば査定士が相場より安い金額を提示しても、それについて反論できるし、知らずに買い叩かれることを防げる。
逆に、相場を調べず勝手に高く売れるものだと思い込んでいると、かなり安い査定額を提示された場合に査定士が意地悪く見えてしまうこともある。しかし、これは見当違いだ。初めから相場を知っていれば、このようなストレスを受けることもないはずだ。
買い叩きを防ぐ意味でも、正しい査定額に不満を抱かないという意味でも、ぜひ査定前に自分の愛車の買い取り相場を調べておこう。
4.エンジンが始動するか確認しておく
バイクは動かないと再販するのに整備費用がかかるので、査定額は期待できない。そこで、査定前にエンジンが正常に始動するか確認しよう。そして、エンジンがかからない場合は、その原因をできる限り特定し、些細な問題であればエンジンがかかる状態にしておくのが肝要だ。
例えば、長期間眠らせておいたバイクはバッテリーが上がっていることも多く、これが原因でエンジンがかからないことも多い。このようなケースでは、安くても良いので新品バッテリーに交換して、セルモーターが回るようにしておくと、適正な査定額を引き出せる。
このほか、エンジン始動に必要な最低限のメンテナンスもしておくと良いが、自分でできない整備はバイク店で整備できるか相談すると良い。
バイクの査定相場と修理費用を比べ、修理したほうがお得なら修理して査定すれば良いが、動かないバイクを買取している業者も多いので、修理費用を回収できて尚且つ修理前より手元に売却金額が残るなら修理するべきだ。この辺は、バイクの状況で大きく変わってくるので、個々にバイク店や買取店で相談して決めたほうが良い。
5.査定が始まったら査定士の邪魔をしない
査定士が到着し、一通り挨拶すると、査定士は早速バイクの状態のチェックに入る。このときにはっきりものを言う査定士なら「査定が終わったら一声かけます」と言ってくるだろう。これは、査定士が集中して正確に査定するために、一人にしてほしい合図だ。
査定士は集中して査定するため、できるだけ静かに一人で確認したいと考える方が多い。そこにオーナーがいると、査定に集中できずに正確性を欠く可能性もあるだろう。
もちろんオーナーが、大切な愛車の査定なので、その場が心配という気持ちもわからなくない。しかし周りから話しかけられると集中できないことから、査定スピードも思いのほか遅くなるだろう。
査定が始まったら、適正な査定額を提示してもらうために、できるだけ査定の邪魔にならないようにしたい。
5.焦って売らない
出張査定で買取査定額が提示されると、そこですぐ交渉を始めたい気持ちはよくわかる。しかし、最初の査定額を提示されても、まだはっきりとした交渉はしなくて良い。
査定すると、必ず査定金額の有効期限を伝えられるはずだ。つまり、その期限までに返事をしなければその査定額は無効となり、もう一度査定のやり直しになるということである。そこで、期限までならその査定額は生きているので、ほかの査定をして2巡目でもう一度その査定業者を呼び出して査定交渉する。
つまり、1度目は丁重にお引き取り頂き、全ての査定業者の査定額が出揃ったところで、上位3位ぐらいまでの査定業者をピックアップし、その査定業者にもう一度アタックして査定交渉するということだ。
有効期限内に連絡すれば、その査定額は有効なので電話で査定交渉できる。つまり、2巡目の基本は電話での査定交渉ということだ。
そして、どうしても欲しい買取業者は、査定額をアップさせるためにもう一度バイクを確認したいと言ってくるだろう。そうなれば査定額アップはかなり期待できるはずだ。
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バイク出張査定でよくある質問
Q.無料出張査定とありますが、売らなくても無料になるのでしょうか？
A.基本的に大手バイク買取業者であれば、売らなくても出張料や査定料は取られません。ただし、小さい店舗やあまり知られていない買取業者は確認することをおすすめします。
Q.車検が切れたバイクは出張査定までに車検を取得しておいたほうが良いのでしょうか？
A.車検はなくてもかまいません。車検があるほうが多少査定は良いですが、車検を受けても査定額は思ったほど上がりません。また、車検は整備費用などの手数料を法定費用のほかに支払うので、そのぶん多くの出費があることから車検を受けずに出張査定することをおすすめします。
まとめ
バイクの査定で出張査定を利用する場合、出張料や引き取り料などが無料の店舗に依頼するのがポイントだ。そして、それらの店舗はできるだけ多くの業者で査定すると高額査定を引き出せる。
出張査定では、自宅に呼んで査定してもらうが、査定士が来る前にバイクをキレイにして、エンジンがかかるようにしておくことも忘れないようにしたい。そして査定交渉は、買取相場を事前にリサーチしておけば、スムーズに進められるだろう。
