A級1位 冨永 崇選手&NSR250R / 1分28秒533
開幕戦では3位だったディフェンディングチャンピオン・冨永選手&NSR250R。第1ヒートでもトップタイムとなる1分29秒216を叩き出していたが、「頭の中でイメージしてた位置と実際のパイロンの位置にズレがあって…」と、自分の走りに納得できていなかった様子。
しかし第2ヒートまでにその違和感をきっちりと修正し、イメージ通りの極限までクリーンで無駄を省いたアタックを決めて、ただ一人29秒を切る1分28秒533をマークして今シーズン初勝利。「これでランキングは2位。今年は吉野さんとの争いになりそうだけど、僅差のいい位置につけられたんじゃないですかね」と競技終了後に語っていた。
A級2位 吉野 昇選手&CRF450X / 1分29秒287
2021年最終戦、今年の開幕戦と連勝して、速さを見せている吉野選手&CRF450X。今回は体調に問題を抱えて今ひとつ調子の波に乗り切れずにいたが、それでも第1ヒートは1分29秒287。冨永選手とほぼ0.07秒という僅差の2位。初の3連勝か? とも思われたが、厳しい暑さの中で完璧なタイムアタックを決められず、タイムも1分29秒794と第1ヒートのタイムを更新できずに終わってしまった。しかし、それでも2位をキープして、ポイントランキングもトップの座を守った。
A級3位 大川彰人選手&NSR250R / 1分29秒791
久々に遠征してきた大川選手&NSR250R。近年はダンロップ・オートバイ杯にフルエントリーはしていないが、今でもトップクラスのスピードを持っているA級トップライダーの1人。第1ヒートでもキレの良い走りでコースをクリアして見せ、1分29秒791で冨永・吉野選手に続く暫定3位に付ける。第2ヒートも勝利を目指してコースに飛び出し、1分29秒073までタイムを削って冨永選手を逆転か! と思われたが、 なんとスタート時に痛恨のフライング! そのためペナルティで1秒加算を受け逆転は幻に。しかし、第1ヒートのタイムで3位となった。
A級4位 池田秀一選手&NSR250R / 1分29秒902
チャンピオン獲得経験もあるNSR使いのトップライダーの1人である池田選手&NSR250R。しかし今回は酷暑の影響なのか、第1ヒートでは転倒して後方に沈んでしまった。しかし、第2ヒートでは今度こそ持ち前の速さを発揮し、この日4人しか記録しなかった29秒台に突入! 1分29秒902というタイムでしっかりと4位に食い込んでいる。
A級5位 濱田 令選手&YZ250X / 1分30秒177
開幕戦であわやA級デビュー戦で勝利か? と思わせる激走! 転倒を喫したもののそれでも2位という好リザルトを残した濱田選手&YZ250X。第1ヒートでは、29秒台には入れられなかったものの、1分30秒177を記録して冨永・吉野・大川選手のトップ3に続く暫定4位。さらなるタイムアップを目指して第2ヒートに挑み、さらにコースを攻めたがタイムは1分30秒371にダウン。最終結果は5位とひとつ順位を落とした。
A級6位 廣瀬 章選手&NSR250R / 1分30秒263
黒いNSRで走り続けるベテラン、廣瀬選手&NSR250R。第1ヒートで1分30秒501をマークしながら、ペナルティの1秒加算を受けてしまい暫定7位。しかし第2ヒート、転倒やタイムダウンを喫する選手も多い中で1分30秒263をペナルティなしで記録。順位を一つ上げて6位で第2戦を終えた。
A級7位 岡村拓哉選手&DR-Z400SM / 1分30秒430
A級8位 木村健太選手&NSR250改 / 1分30秒433
A級9位 三崎雅也選手&DR-Z400SM / 1分30秒660
A級10位 辻家治彦選手&GSX-R1000 / 1分30秒827
岡村選手&DR-Z400SMは1分30秒430で7位で、木村選手&NSR250改は1分30秒433、ほんの僅かに岡村選手におよばず8位。9位には三崎選手&DR-Z400SMが1分30秒660で続く。そしてここまでNSRとモタードが並ぶ中、豪快な走りで1分30秒827を叩き出した辻家選手&GSX-R1000が、ビッグバイクで唯一トップ10に入った。
今回のオートバイ杯第2戦のレポートは月刊『オートバイ』8月号に掲載予定。二輪ジムカーナに関連する各種情報はオートバイ杯の運営を担当しているJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで確認できる。また、全国各地のジムカーナイベントの日程に関しては、「モトジムカーナカレンダー」も分かりやすい。
また、ジムカーナ関連動画をYouTube上で公開し、オートバイ杯の動画生配信も行っている「Ramkhana」チャンネルでは、今回の大会の配信アーカイブをはじめ、さまざまなジムカーナに関する動画を楽しめる。
レポート:小松信夫