文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
ビモータ「KB4」ライディングポジション・足つき性
シート高:810mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

ホールドしやすく、ステップワークを掛けやすい戦闘的なライディングポジション。前傾度は強く、高速道路を巡航する時などはタンクに肘をついて腰を休めたくなるほどだ。車体左右の冷却用ダクトはライポジには影響しない。
ビモータ「KB4」各部装備・ディテール解説

車体サイドを走る大きな導風ダクトがインパクトを与える。デザインは1970年代のカフェレーサー風にまとめられている。

メインフレームは設計の自由度が高い鋼管トレリスフレーム。エンジンは扱いやすさに優れるニンジャ1000SXのものを使用。

8角形型サイレンサーはニンジャ1000SXのものだが、遮熱カバーとエンドピースは専用のカーボン製として質感を高めている。

ホイールはOZ製のアルミ鍛造。ブレーキキャリパーはブレンボ製で、タイヤはピレリのディアブロスーパーコルサSP。

ガッチリした削り出しのスイングアームを採用。ショックをスイングアームにマウントすることで、外乱をフレームに伝えない構造。

往年のビモータ、KB1をオマージュしたアッパーカウルデザイン。LEDヘッドライトはZ900RSと同タイプの丸目タイプ。

大型TFTメーターはニンジャ1000SX用。パワーモードなど、機能はニンジャと同様だが、スマホコネクト機能は省略されている。

トップブリッジはアルミ削り出し。フロントフォークはオーリンズ製のFG R&T 43 NIX30を使用。スイッチ類はニンジャ1000SX用。

ニンジャ1000SX譲りのクイックシフター、KQSを標準装備。もちろん、アップ、ダウンの両方に対応している。

シートはタン革と呼ばれる、明るいブラウンの本革製。ハンドメイドの高級車にふさわしい、上質な仕上がりが魅力だ。

テールカウル下にラジエターを配置。冷却は走行風をサイドダクトへ導いて行う。熱対策として、冷却ファンは早めに回る設定。

テールランプは横一文字のLED、ウインカーは電球タイプ。ナンバーステーや外装パーツの大半はドライカーボン製だ。

キーヘッドはニンジャ1000SXやニンジャH2などと同タイプのデザインだが、中央にはビモータのエンブレムが収まる。
【公式動画】Bimota KB4 | Official video |
www.youtube.comビモータ「KB4」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2050×774×1150mm |
ホイールベース | 1390mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 194kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1043cc |
ボア×ストローク | 77×56mm |
圧縮比 | 11.8 |
最高出力 | 142PS/10000rpm |
最大トルク | 11.3kgf・m/8000rpm |
燃料タンク容量 | 19.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール | 100.8mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/50ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ220mmディスク |
メーカー希望小売価格 | 437万8000円 |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝