文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ガラコ「ミラーコートZERO」テスト&レポート
バックミラーの水滴付着を徹底的に防ぐ!
雨天時のライディングでストレスになるのが水滴による視界不良。スクリーンやヘルメットのシールドにはポリカーボネート樹脂対応の撥水ケミカル塗布が有効で、走行風を受けると面白いように水滴が飛ぶ。だがバックミラーの鏡面には走行風が直接当たらないのでシールド用撥水ケミカルを塗っても水滴は留まったまま。そこでミラー面専用に開発された撥水ケミカルを試してみた。
施工はミラー面の汚れを落とし、乾燥させてからミラー面に直接噴射するだけ。施工直後は白っぽい膜が張った状態になるが、乾燥するとほぼ透明になり、ムラも出ない。
専用品だけあって撥水性能は驚異的。ホースで水を掛けてもミラー面にはまったく残らず、霧吹きの細かい水滴すら一瞬で滑り落ちる。シールド用撥水剤とはまるで比較にならない撥水性能に圧倒される。
だが弱点もある。撥水コーティング被膜がデリケートなので指で触るだけで被膜が落ちて効果が失われる。また、ミラー面が完全に乾いた状態で施工しないと効果が薄れるから、雨が降り出してからでは手遅れ。天気のいい日にしっかり施工と乾燥を済ませ、施工後はミラー面に触れないように気を配ることが重要だ。
ボトル1本でミラー面10枚以上に施工できてコスパも上々。僕は自動車のミラーや家のインターホンのカメラレンズにも使っている。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
施工が簡単で撥水性能も文句なし。弱点は指で触れた程度で剥がれてしまうコーティング皮膜の弱さだが、驚異的な撥水性能と引き換えだと思えば納得。雨中走行を楽しく安全にしてくれる優秀な実用アイテムだ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海