かつてオートバイのヘッドライトはハロゲンバルブが主流で、10年ほど前まで「HID」がチューニングパーツ的な人気を得ていた。だが現在の主流はLED。ハロゲンライト標準の車両でもLEDバルブに交換できることが多い。
文:太田安治/写真:南 孝幸、伊藤嘉啓

ベロフ×デイトナ「LEDヘッドランプバルブ プレシャス・レイ X」テスト&レポート

画像: BELLOF×DAYTONA LEDヘッドランプバルブ プレシャス・レイ X H4 税込価格:9,350円

BELLOF×DAYTONA LEDヘッドランプバルブ プレシャス・レイ X H4

税込価格:9,350円

純正ハロゲンバルブと差し替えるだけで圧倒的な明るさに!

オートバイのヘッドライトはH4型またはH7型のバルブを採用していることが多い。

この規格に対応したLEDバルブは数多く市販されていて、ユーザー自身で簡単に交換できるため手軽で実用的なカスタマイズとして定番化している。

今回撮影で使用したスズキ・DR-Z400SMは過去のユーザー車検でヘッドライトの光量不足を指摘されたことがあり、高効率バルブと電流ロスを減らすリレーを組み合わせてギリギリ合格させたという。

今回チョイスしたベロフ×デイトナ「プレシャス・レイX」はH4型で、計16個のLED素子を採用して圧倒的な明るさを実現。光量アップによるバルブの高温化に大型ファンと多層式のアルミ製ヒートシンクで対応している。

LEDヘッドライトバルブへの交換でよく問題になるのがバルブユニットの長さ。ヘッドライトケースの小さいモデルだとケース内に収まらなかったり、純正でバルブシェードを使っている車種ではシェードの取り外しが必要になる場合があるので、購入前には必ずバルブの寸法をチェックすること。

画像: 今回使用したDR-Z400SMは、ヤマハXT250Xのヘッドライトユニットに交換してある。DR-Zの定番カスタムだ。ただプレシャス レイXのH4を装着するには、バルブの挿入口を若干削る必要があった。

今回使用したDR-Z400SMは、ヤマハXT250Xのヘッドライトユニットに交換してある。DR-Zの定番カスタムだ。ただプレシャス レイXのH4を装着するには、バルブの挿入口を若干削る必要があった。

光量に余裕がないDR-Zに装着したこともあって、ノーマルとの違いは目を疑うほど。写真を見れば一目瞭然だが、色温度6500ケルビンの白っぽい光で夜間の視認性が劇的に上がった。しかもハイ/ローとも消費電力は33Wで、H4ハロゲンバルブの60W/55Wより少ないからバッテリーへの負担も減る。経年変化でヘッドライトレンズの透過率が下がったり、リフレクターが曇ったりして光量が落ち、車検に合格しない旧車ユーザーにとっては、まさしく希望の光だ。

なお、個人的な経験から安価な海外製品はおすすめできない。謳い文句ほどの明るさがないことは我慢できるにしろ、熱による基板損傷で寿命が短い製品が多いからだ。

【ロービーム】LEDライト・ハロゲンライトを比較

画像1: LED

LED

画像1: ハロゲン

ハロゲン

ロービーム側の照射範囲が広がった!

ハロゲンバルブをLEDバルブに交換すると、発光部の位置と形状が異なることで配光が変わることがほとんど。今回のDR−Zでは特にロービーム側で左右への照射範囲が広がり、夜間の視認性が大きく高まった。

【ハイビーム】LEDライト・ハロゲンライトを比較

画像2: LED

LED

画像2: ハロゲン

ハロゲン

まさに闇を切り裂くハイビーム光!

白熱球やハロゲン球は消費電力(ワット)の大きさが明るさの目安となるが、LEDはルーメン(lm)で明るさを表す。この製品はロー側が2300lmでハイ側が2500lm。ハイビームの体感的な到達距離は2倍以上だ。

ベロフ×デイトナ「LEDヘッドランプバルブ プレシャス・レイ X」公式動画

画像: 【公式動画】BELLOF×デイトナ LEDヘッドライトプレシャスレイX www.youtube.com

【公式動画】BELLOF×デイトナ LEDヘッドライトプレシャスレイX

www.youtube.com

文:太田安治/写真:南 孝幸、伊藤嘉啓

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