文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ワコーズ「バリアスコート」テスト&レポート
簡単施工で深い艶と撥水性を発揮!
オートバイの外装ケアは、シャンプーで油と泥の汚れを洗い流してからコンパウンド系ケミカルでクスミの元になる小傷を落とし、最後にワックスまたはコーティング剤で表面を処理するという流れ。艶の美しさや保護能力は最後の表面処理、つまりワックスまたはコーティングの質に大きく左右される。
これまでに数多くのケミカルを試してきた中で、個人的に信頼しているのがワコーズの「バリアスコート」。今回は配合成分が変更された新型を試してみた。
作業はシャンプー洗車で油汚れを落としてから、施工面または付属のマイクロファイバークロスにスプレーして擦り込むように薄く塗り伸ばし、面を変えたクロスで拭き上げるだけ。
拭きムラがあれば付属のクロスを濡らしてから固く絞り、軽く拭き上げればいい。旧タイプよりも伸びがいいので使用量も減らせそうだ。ちなみに自分のニンジャ1000のカウル類全部とタンク、スクリーンに20回以上施工しているが、まだ1/3程度は残っている。
撮影後に自宅にあった旧タイプと使い比べてみたところ、色の濃い部分と無塗装樹脂部分の艶は新型が勝る。耐久性に関してはまだ判断できないが、旧タイプでも2カ月に一度程度の施工で済んだので同等以上なら不満なし。使いやすさと効果、施工可能な回数を考えれば価格も納得。「迷ったらこれ!」の1本だ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
プロのメカニックや洗車マニアにも定評のある製品。新型は施工のしやすさ、仕上がりの艶ともに向上している。最初に4000円を超える価格を見ると高いと感じるが、施工回数の多さを実感すれば気にならなくなる。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海