文:小松信夫
ヒーローとのコラボが大好きなブラジル・ヤマハの最新作
ブラジルのヤマハは、アメリカの大作SF映画とのコラボレーションが大好き。近年は映画のメインキャラクターのイメージを取り入れた限定モデルがバンバン用意されて、販売されてます。ブラジルでの映画人気ってのもあるんだろうけど、これが結構ちゃんと売れてるみたいで。
割と最近の例ではXMAXの「ダースベイダー・バージョン」とかね。ちょっと前には、NMAXの「スター・ウォーズ・バージョン」ってのもありましたっけ。帝国側と反乱軍側の2モデルあるやつ。
MT-03ベースの「アイアンマン・バージョン」(MT-03 HOMEM DE FERRO)なんてのもありました。MT-03のフロントマスクは確かにちょっとアイアンマンぽいかも。その他、ここでいちいち全部紹介するのが面倒になるくらい。
ヤマハ Fazer FZ25 THOU
そんなブラジル・ヤマハ×アメリカ製特撮ムービーの最新コラボレーションモデルが、このフェーザーFZ25ソー。
これはマーベル・スタジオが製作するMCUワールド作品として人気の「マイティ・ソー」シリーズの最新作で、この7月に公開されたばかりの最新作「ソー:ラブ&サンダー」に合わせて発表。
ベースになったのは、250cc空冷単気筒エンジンなどの信頼性の高いメカニズムと、最新の個性的でスポーティなスタイリングに包んだ、ブラジルでも人気のベーシックスポーツであるフェーザーFZ25。
フェーザーFZ25ソーですが、メカニズム的にはスタンダードなフェーザーFZ25と同様。外装自体のデザインも変わっていない。ただし、公式リリースによると「雷のように強力な250ccエンジンで神のような感覚を提供」してくれるらしいです。おお、雷神・トールの感覚を味わえるのか!
最大の特徴は、シリーズの主人公であるソーのゴージャスでマッシブな姿をイメージさせる、眼にも鮮やかなデザインのグラフィック。フロントフェンダーの先端にマイティ・ソーのマークなんかもちゃんと入ってて。
各部の造形は印象的だったが、ボディカラーは落ち着いた雰囲気だったスタンダードなフェーザーFZ25のスタイルに、強烈な存在感がプラスされてイメージチェンジ。ブラジルの人、こういうビビッドで豪華な色使いは好きそうね。
フェーザーFZ25ソーは、1000台限定。7月下旬からデリバリー開始ということで、今まさに売られてるようですな。価格は2万1990レアル=約56万2000円。ちなみにスタンダードなフェーザーFZ25は2万1490レアル=約55万円。版権モノの限定モデルとはいえ、そんなに高くしてないのねぇ。
文:小松信夫