文：太田安治、オートバイ編集部／写真：森 浩輔、南 孝幸
ベネリ「レオンチーノ250」インプレ（太田安治）
Benelli LEONCINO250
総排気量：249cc
エンジン形式：水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高：800mm
車両重量：162kg
税込価格：64万9000円
元気いっぱいの走りが光るオシャレな1台
ベネリのラインアップの中でも、ストリートに最適なのがレオンチーノ。「小さなライオン」を意味する車名も、愛らしい車体デザインと元気な走行性能にマッチしている。
車体構成とルックスはストリートファイター的。軽い前傾ポジションで体に負担が掛からないので162kgという車重よりも軽く感じるし、足着きも上々。ライダーのスキルや体格を問わず気軽に乗ることができる。
好印象だったのがエンジン特性。パワー感を堪能できるのは6000〜9000回転あたりで、この範囲ではスロットル開度による加速／減速の反応がクッキリしているうえ、力強い吸排気音を響かせるので、市街地走行の速度域でもスポーツ性を感じさせる。
9000回転を越えるとパワー感は薄れるが、ストリートでそこまで引っ張る必要はないので現実的には気にならず、むしろパンチの効いた特性に惹かれる。ちなみに6速・100km/hは約6000回転。高速道路の120km/h区間でも余裕がある。
市街地走行に適した設定はハンドリングも同じ。車体全体の剛性は高めながら、スイングアームピボットとステアリングヘッドパイプ回りが適度にしなるのでガチガチ感がない。サスペンションは締まったフィーリングでギャップ通過時はリアからの突き上げが大きめに感じるが、接地感が掴みやすく、荒れた路面や深いバンク角での旋回も不安なし。直進安定性重視のハンドリングだ。
ベネリ「レオンチーノ250」ライディングポジション・足つき性
シート高：800mm
ライダーの身長・体重：176cm・62kg
上半身がやや前傾し、ステップ位置が後ろめのスポーティなポジション。シート高は800mmで、身長160cm台だとかかとが浮くが、車体がスリムで取り回しやすいので不安はない。
ベネリ「レオンチーノ250」注目ポイント
25.8PS を発揮するDOHCシングルは中域でパンチのある特性。街乗りでもスポーティさを堪能できる。
独特のオーバル型LEDヘッドライトが、他メーカーにはない個性を主張。ウインカーも細身のLEDを採用。
下部にレオンチーノのロゴをあしらった液晶メーターはシンプルで見やすい。中央に速度計、その周囲がタコメーター。
【公式動画】Benelli Leoncino 250
www.youtube.com
ベネリ「レオンチーノ250」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2030×840×1115mm |
| ホイールベース | 1380mm |
| 最低地上高 | 170mm |
| シート高 | 800mm |
| 車両重量 | 162kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| ボア×ストローク | 72.0×61.2mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 最高出力 | 19kW（25.8PS）/9250rpm |
| 最大トルク | 21.0N・m（2.14kgf・m）/8000rpm |
| 燃料タンク容量 | 12.5L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | NA |
| トレール量 | NA |
| タイヤサイズ（前・後） | 110/70R17・150/60R17 |
| ブレーキ形式（前・後） | Φ280mmディスク・Φ240mmディスク |
| メーカー希望小売価格 | 64万9000円 （消費税10％込） |
文：太田安治、オートバイ編集部／写真：森 浩輔、南 孝幸
