2022年のニューモデルとして日本でも販売開始されたアプリリア「SR GT 200」。スクーターとしての利便性とスポーティなスタイリング・走りが魅力となっている。 
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

アプリリア「SR GT 200」インプレ(太田安治)

画像: aprilia SR GT 200 総排気量:174cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ水冷単気筒 シート高:799mm 車両重量:148kg 税込価格:55万円(SPORTグラフィックは56万1000円)

aprilia SR GT 200

総排気量:174cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ水冷単気筒
シート高:799mm
車両重量:148kg

税込価格:55万円(SPORTグラフィックは56万1000円)

アドベンチャー感のあるタフでワイルドな1台

SR GTは、無骨ささえ感じる外装デザインとセミブロックパターンタイヤが醸し出すワイルドな雰囲気が魅力。エキゾーストパイプを可能な限り上側に寄せて最低地上高を確保し、前後サスストロークも122mm/102mmと長い。このあたりはライバルのホンダ・ADV150よりもオフロード適性にこだわった結果だろう。

タフなルックス/高い走破性を謳っているが、実情はストリートバイクとして使われることが多いだろう。そこで重要なのはスロットルワークに対して違和感なく加減速する走行特性。特に小排気量スクーターは、最大トルクの発生回転近辺を積極的に使う設定でゼロ発進が唐突だったり、常用回転域が高いため、せわしく感じる車種が少なくない。

しかし、SR GTは約2500回転で遠心クラッチが繋がり初めて穏やかに発進し、80km/hオーバーまで力強く加速する。100km/h時は約5800回転で、高速道路クルーズも快適。17.4HPという数値から想像する以上に余裕のある動力性能だ。

タイヤは前14・後13インチで、ハンドリングはニュートラル。ライダーの着座位置が高い割にヒラヒラ感が薄くて直進安定性もいい。コーナリング中の接地感の高さ、リニアな効き味のブレーキと併せ「無理が利く」車体に仕上がっている。「高速道路も使いたいが、フルサイズスクーターは…」というライダーなら是非検討すべき一台だ。

アプリリア「SR GT 200」ライディングポジション・足つき性

シート高:799mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: アプリリア「SR GT 200」ライディングポジション・足つき性

シート高799mmだが、停車時にシート前側に腰をずらせば足着きを確保できるので身長160cm台でも無理なく乗れる。足を置く場所の自由度も高く、大柄な体格でも窮屈さはない。

アプリリア「SR GT 200」注目ポイント

画像: DRLを備えたヘッドライトは、アプリリアのスポーツバイクを想わせるデザインで精悍さを強調。スクリーンも大型だ。

DRLを備えたヘッドライトは、アプリリアのスポーツバイクを想わせるデザインで精悍さを強調。スクリーンも大型だ。

画像: 反転表示液晶のデジタルメーターは表示項目も多彩。オプションでBluetoothを使ったスマホリンク機能も設定される。

反転表示液晶のデジタルメーターは表示項目も多彩。オプションでBluetoothを使ったスマホリンク機能も設定される。

画像: 形状によってはヘルメットも収納可能な深めのスペースを確保。開口部も大きく荷物の出し入れもしやすい。

形状によってはヘルメットも収納可能な深めのスペースを確保。開口部も大きく荷物の出し入れもしやすい。

画像: 公式動画 | aprilia www.youtube.com

公式動画 | aprilia

www.youtube.com

アプリリア「SR GT 200」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1920×765×1295mm
ホイールベース1350mm
最低地上高170mm
シート高799mm
車両重量148kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量174cc
ボア×ストローク61.5×58.7mm
最高出力13kW(17.4HP)/8500rpm
最大トルク16.5N・m/7000rpm
燃料タンク容量9L
変速機形式オートマチック(CVT)
タイヤサイズ(前・後)110/80-14・130/70-13
ブレーキ形式(前・後)Φ260mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク
生産国ベトナム
メーカー希望小売価格55万円~56万1000円(消費税10%込)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

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