ワイズギア「バイクカバー Fタイプ」の特徴
放火されても燃え広がらない防炎生地を使用
ヤマハの純正アクセサリー/用品ブランドのワイズギアは、素材や機能の異なる3タイプのバイクカバーを発売している。もちろんヤマハ車専用ではなく、サイズが合えばどのメーカー車にも使える。前2輪・後ろ1輪のリバーストライク構成になっているトリシティやナイケン用まで用意しているのもワイズギアらしいところだ。
試用した「Fタイプ」は東レ・テトロンオックス糸に特殊アクリル樹脂と難燃剤を配合した防炎生地を使っていることが特徴。もしカバーに放火されても炎が燃え広がらず、被害を最小限に抑えられる。軽量(約1kg)な一層構造だが、ベンチレーターやアジャストコード、ロックを通すスリットなど、カバーに求められる機能はしっかり網羅している。
ワイズギア「バイクカバー Fタイプ」テスト&レポート
ハンドルを左に切った状態に合わせて立体裁断されているが、ニンジャ1000ではハンドルを真っ直ぐにした状態でも無理なく被せられた。薄手の生地は風によるバタつきが出やすいが、中央のアジャスターを絞れば車体にフィットするために風をはらまず、まくれ上がりの心配はない。
他のカバーは車体下側にベルトを通して左右を連結するタイプがほとんどだが、この製品はタンク上側にアジャスターがあるのでしゃがみ込む必要がなく、立ったまま素早く楽に引き絞れることも特長。ただ、引き絞り易いように長めに設定されている前後のアジャストコードは、着脱の際にハンドルやミラーに引っ掛かりやすいので、コードがブラ付かないように手に持ったまま着脱するといいだろう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海