2022年モデルでそのキャバレロシリーズのラインナップに加わったのが「キャバレロ500エクスプローラー」。パワフルな449㏄水冷単気筒エンジンを積み、あらゆる地形に対応可能なキャバレロ500ラリーがベース。フロントアップフェンダー、エンジンスキッドプレート、ヘッドライトガード、タンクバッグ、サイドバッグなどを装備することで、レトロな雰囲気のアドベンチャーモデルに変身させたものだ。
文:アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行
ファンティック「キャバレロ500エクスプローラー」各部装備・ディテール解説
スタイリング
パワフルな449cc水冷単気筒エンジンを積み、あらゆる地形に対応可能なキャバレロ500ラリーがベース。フロントアップフェンダー、エンジンスキッドプレート、ヘッドライトガード、タンクバッグ、サイドバッグなどを装備することで、レトロな雰囲気のアドベンチャーモデルに変身させたものだ。
エンジン
オフロードから舗装路まで、路面を選ばずにスムーズで力強い走りを支える、ボア94.5×ストローク64mm、排気量449ccのコンパクトな水冷単気筒エンジン。シングルカム4バルブヘッドを備え、パワフルでありながらEuro5規制もクリアしている。
フロント足まわり
インナーチューブ径Φ43mmのファンティクFRS倒立フロントフォークは、圧側減衰力とプリロードが調整可能。フロントホイールは19インチスポークホイールで、タイヤはブロックが目立つハードなオフロード走行に向けたミシュラン・アナキー。ブレーキはバイブレ製ラジアルマウントキャリパーにΦ320mmのウェーブローターの組み合わせ。
マフラー・リアブレーキ
ワイルドなスクランブラースタイルを引き締める、デュアルアップサイレンサーはイタリアのアロー製。リアブレーキはΦ230mmウェーブローターとバイブレ製キャリパーの組み合わせ。コンチネンタル製のユニットで制御されるデュアルチャンネルABSは、必要に応じて動作をカットすることもできる。
リアタイヤ・リアサスペンション
ミシュラン・アナキーを履いているリアのスポークホイールは17インチ径。スイングアームはアルミ製で、こちらにもフロントフォークと同じく圧側減衰力とプリロードを調整することが可能な、ファンティクFRSサスペンションが装着されている。
ヘッドライト
コンパクトなメーターバイザーも印象的な、大径の丸型ヘッドライトがキャバレロシリーズの特徴。中身はモダンなLEDヘッドライトだが、前面にライドガードを装着することで、レトロなオフロードスタイルに、タフなイメージをプラスしている。
メーター
コンパクトでオーソドックスなデザインのケースに収められた液晶メーター。メーターバイザーの一部を切り欠いて装着されるデザインも特徴だ。
シート
クラシックで軽快なスタイルのロングシートは快適性も良好。頑丈で機能的なリアキャリアやサイドバッグも装備されていて、ロングツーリングに備える十分な積載性能も確保されている。
テールランプ・ウインカー
テールランプやウインカーは非常にコンパクトで、全体的なスタイルに合わせたレトロなイメージにデザインされている。
タンクバッグ
タンク上面にはタンクバッグも標準装備。小物類を収納するのに最適な造りで、必要な時にすぐに取り出せる位置でもあるため使い勝手が良い。
サイドバッグ
車体右側のサイドキャリアフレームに装着されているサイドバック。容量は17Lあり、ちょっとしたツーリングなら、これだけで十分まかなうことが可能だ。
ファンティック「キャバレロ500エクスプローラー」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2187×878×1183mm |
ホイールベース | 1432mm |
シート高 | 860mm |
車両重量 | 150kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 449cc |
ボア×ストローク | 94.5×64mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 38.5PS/7100rpm |
最大トルク | 43N・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80-19・140/80-17 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 140万円(消費税10%込) |
文:アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行