ロイヤルエンフィールドのラインアップ中、デュアルパーパス的な性格を持つ異色の1台で、丸型ヘッドライトが目立つデザイン、411cc空冷単気筒エンジンをはじめとするシンプルなメカニズムはロイヤルエンフィールドらしい。しかし、オフロードも苦にしないストロークの長いサス、快適なシートやポジション設定などを備えた、クラシカルなアドベンチャーともいえるユニークな存在だ。
文:山口銀次郎、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

画像1: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

エンジン

排気量411cc、空冷で単気筒、OHC2バルブという極めてシンプルな構造のエンジンは、ロングストローク設定による味わい深い乗り味だけでなく、非常にタフで信頼性も抜群。最高出力は24.3PS、最大トルクは32Nmで、スリムなボディをスムーズに力強く走らせる。このモデルから、最新の排ガス規制であるユーロ5に対応した。


フロント 足まわり

フロントホイールが21インチ径のワイヤースポークホイールなのもオフロード車的、200mmという長いストロークの正立フロントフォーク、ブロックパターンのタイヤと合わせて、ダートでの優れた走破性も実現。フロントブレーキは、Φ300mmローターに2ポットキャリパーを組み合わせたブレーキでABSも装備。


画像2: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

リア 足まわり

リアのワイヤースポークホイールは17インチ径で、モノサスはストローク量180mm。リアブレーキはΦ240mmローターに1ポットキャリパーという組み合わせ。ABSはオフロードモードを選択すると、リアのみABSの動作がカットされる。


画像3: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

ヘッドライト・スクリーン

高い位置にマウントされた大径の丸型ヘッドライトに、大型のスクリーンを組み合わせた姿は、クラシカルなオフロードモデルの雰囲気。ハンドガードはオプション、さらに写真の状態の大型スクリーンは標準装着されていて、快適な走りを可能にしている。


画像4: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

メーター

メーターはアナログ速度計に多機能液晶を埋め込んだものを中心にした、レトロさと現代的な機能を融合させたもの。


画像5: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

燃料タンク容量

燃料タンクの容量は15L。燃費の良いエンジンとの組み合わせで航続距離は400kmを超え、ロングツーリングも苦にしない。


画像6: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

シート

シートは新たに高密度フォームを採用し、柔らかいスリットを入れることで、長時間走行でもライダーやパッセンジャーの疲労を抑えられる快適な仕上がり。シート高は800mm。


画像7: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

テールランプ

テールランプのデザインもクラシカルさ満点だが、光源には現代的なLEDが採用されている。


画像8: ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」各部装備・ディテール解説

パニアケース(オプションパーツ)

撮影車両には、オプションアクセサリーのアルミニウムパニアケースが別売のパニアマウンティングキットにより装着。パニアケースは厚肉のアルミ材。ロック機構を備え、容量は26Lとなっている。

ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2190×840×1370mm
シート高800mm
車両重量199kg
エンジン形式空冷4ストOHC2バルブ単気筒
総排気量411cc
ボア×ストローク78×86mm
最高出力17.9kW(24.3PS)/6500rpm
最大トルク32N・m/4250rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
タイヤサイズ(前・後)90/90-21・120/90-17
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
メーカー希望小売価格77万4400円〜80万8000円(消費税10%込)

文:山口銀次郎、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

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