山へキャンプにいくと冷え込むので防寒着が非常に大切。でも、どれくらい冷え込むかよくわかってなかったので、標高と気温減率というものを調べてみたよ。で、せっかくなので日本トップクラスに標高の高いキャンプ場「しらびそ高原山岳オートキャンプ場」に行って、実際にどれくらい気温変化があるか試してみたよ。

標高と気温の関係

標高が高くなると寒くなる。それは体感としてわかるけど、どれくらい寒くなるのか調べてみると「100m上がるごとに0.6°下がる」って記述があちこちで出てくる。
ところで、この0.6°の根拠はなんじゃろう。

調べてみるとICAO(International Civil Aviation Organization)、日本語でいうところの国際民間航空機構が定めた国際標準大気に基づくらしい。
それによると、高度36000ft(約10972m)未満での気温減率(高度上昇による気温の下がり具合)が、100mあたり約0.65℃ってことなのね。

で、あくまで基準となる標準大気なので、湿度や地域などの条件によって違いは出てくる。それらを加味してざっくりと「0.6℃下がる」としているみたい。

正直思ってた以上に難しくてよくわからなかった。ちゃんと知りたい方は、国際標準大気や気温減率で調べたりすると良いかも。あと航空系のテキストなんかには詳しく載ってそう。

標高なんと1918m。「しらびそ高原山岳オートキャンプ場」に向かうぞ

さて。

今回は標高の高いキャンプ場にいって、どれくらい気温変化があるのか体感してみるよ。
選んだのは長野県飯田市の「しらびそ高原山岳オートキャンプ場」。

肝心の標高は、1918m。文句なく日本トップクラスに標高の高いキャンプ場ですよ。
ちなみに避暑地として有名な軽井沢がだいたい標高1000mくらい。

1918mあるとどれくらい下がるかを計算。
-0.0065(1m当たり気温逓減率)×1918(標高m)= -12.467℃
計算上だけど、ざっくり12~13℃くらい寒くなるわけね。

天気予報によると出発時の我が家の気温は28℃/20℃らしいので、しらびそだと16℃/8℃くらいになるはず。

ついでに日本一標高高い場所はもちろん富士山の山頂。標高3776mだから計算上で-24.544℃。仮にふもとが24℃でも、山頂は氷点下近いってわけ。凄いわ。

キャンプ場の気温低下に対しての服装選び

目的地の気温が16℃/8℃と想定してるんだけど、家でキャンプ準備してるときはもっと全然あったかいわけで。
ついつい寒い状況が想像できなくて、薄着で出発しちゃうのよね。

で、どうにも判断つかなかったので一計を案じたよ。

自分の住んでる地域の年間温度をググって、目的地の気温に近い月を調べるのね。
今回の場合は、11月の気温がだいたい16℃/8℃だったので、スマホで去年11月の写真を検索。その時の服装に合わせれば良いってワケ。

この方法で服装選びが凄く楽になった。

標高と気温の計測のため、GPSサイコンを新調

今までトリップメーター代わりに使ってたGPSサイコンでは、気温が表示できなかったのでこういうのを購入。

CYCPLUS
GPSサイクルコンピューター
自転車スピードメーター 大画面 ワイヤレス SMART・ANT+センサー対応 STRAVAデータ同期 心拍数 高度計 ケイデンス 防水

amzn.to

右上に温度が表示されてて、ALT(Altitude)ってのが標高ね。

画像: 標高と気温の計測のため、GPSサイコンを新調

正直、簡易的なアイテムなのでそこまで精度は期待してないけど、目安にはなるでしょ。

往路は初めてのソロキャンツー

さて、時期は10月初旬。いよいよ出発。

出発してすぐのコンビニでの気温。標高87mで気温27℃。
めちゃめちゃ晴れてたので、直射日光の影響で高めに表示されてるっぽい。

画像1: 往路は初めてのソロキャンツー

そこから山間部に。道路の気温表示は21度だった。

画像2: 往路は初めてのソロキャンツー

「道の駅したら」の気温

道中、「道の駅したら」で開催されていた「朝活cafe(カフェ)」に寄り道。
今年から開催されたイベントなんだけど、ツーリングの目的地としても、立ち寄りポイントとしてもすごく良い。来年もやって欲しいな。

画像1: 「道の駅したら」の気温

標高699mで気温23℃。気温逓減率を計算すると、さっきの標高87mから約4.9℃下がることになるので、この計算式かなり正確っぽい。
もっとも、同じ時間の気温を比較してるわけじゃないから、そこはアレなんだけど。

画像2: 「道の駅したら」の気温

ほぼ初めてのソロツーなので、道中色々寄り道。

画像3: 「道の駅したら」の気温

でっかい舗装林道。この先は行き止まりだった。

画像4: 「道の駅したら」の気温

でっかい橋。

画像5: 「道の駅したら」の気温

滝を見つけた。

画像6: 「道の駅したら」の気温

モトカフェ木沢小学校」にも立ち寄ってみた。その時の模様、詳しくは過去記事で見てね。

なぜか木沢小学校にて、本日最高値の39℃をマーク。日の当たるとこにバイクを置いといた影響もあるだろうけど、実際普通に暑かった。

画像7: 「道の駅したら」の気温

やっぱ現実は計算通りにはいかないね。

Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

モトカフェ木沢小学校を出たら、スーパーカブ90を駆るY氏と合流。

画像1: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

Y氏は、午前中に町内会でしめ縄作ってたらしい。おまけでカブにもしめ縄ついてた。

画像2: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

ここからは一気に標高を上げてくよ。日本のチロルとしても名高い「下栗の里」。

画像3: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

標高1005mで23℃。思ったより気温高いね。なんでだろ。

画像4: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

ちなみに、下栗の里を臨むビューポイントは三か所くらいあるのよ。定番は「天空の里ビューポイント」なんだけど、徒歩で多少歩く必要あり。ハイシーズンだと結構混むし、行き違いが大変なのよね。

カブだったら「前が岩」がオススメ。

画像5: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

なんで「カブだったら」かというと、停めるところが極小なのうえに傾斜付いてるので、でかいバイクだとしんどそうなのよ。カブとか自転車なら問題なし。

画像6: Y氏と合流してしらびそ高原に上るよ

しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

下栗の里からひたすら上がっていくとしらびそ高原。

画像1: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

さすが日本トップクラスの高標高キャンプ場。物凄い景色。是非体験して欲しい。

なんせ駐車場から、めっちゃ山だもん。

画像2: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

標高1918mのはずだけど、45mくらい低く表示されてた。安いGPSサイコンだし、誤差誤差。

ただ、気温は事前の計算通り16℃。いいね、やっぱ標高が高いと涼しいね。

画像3: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

キャンプ場の受付は、しらびそ高原ホテル天の川なんだけど、そこにはちゃんと標高1918mって書いてあった。こちらが正解ね。

画像4: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

さて設営しつつ、涼しいのでとりあえずシチューを食べるよ。今日は寒いと思って食材多めなので、食べ続けるのだ。

画像5: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

食ったり設営したり焚き火をしたり遊んでいたら日没。

画像6: しらびそ高原到着。標高高いとやっぱ寒いね

夜はさすがに寒い

日没から一気に冷え込んで、あっというまに7℃。キャンプ場受付から約90分で9℃も下がってる

計算の6℃よりは1℃高いけど、おおむね計算通り。素晴らしい。

画像1: 夜はさすがに寒い

焚火は頼りになるねェ。セリアで買った割れないグラスが凄く良い。気分も盛り上がるし。

画像2: 夜はさすがに寒い

肉眼でも天の川見えた。さすが「一年を通して天の川を見ることのできる高原」。

天気良いと星がとてもつもなく綺麗。星座を全然知らないんだけど、肉眼だと四角っぽい形や十字っぽい形とかがわかるので、結構星座を見つけれた。写真に撮ると星が多すぎてよくわからんけど。

画像3: 夜はさすがに寒い

で、2時間くらいたったけど、7℃のまま。日没で一気に冷え込むけど、そこからは明け方まで温度変化はそんなにしないみたい。

ずっと6~7℃なので、だんだん慣れてくる。あと、しらびそ高原ホテル天の川でお風呂に入れるので、そこで回復できるのが嬉しい。有料だけど一度お金払えば何度でも入れるし。

むしろ結露が凄いね。

画像4: 夜はさすがに寒い

おやすみなさーい。

翌朝は普通に暑かった

おはようございます。山の景色すごいね。あと、妙にあたたかい。

画像1: 翌朝は普通に暑かった

昨日同様、日中は16℃のはずが、なにこれ34℃って。

画像2: 翌朝は普通に暑かった

いやさすがに直射日光のせいなはず。フロントまで移動してGPSサイコンを外気温に馴染ませるよ。

画像3: 翌朝は普通に暑かった

29℃。おかしいな。実際暑いしGPSサイコンが壊れたわけじゃないとは思うけど。

画像4: 翌朝は普通に暑かった

まとめ

予定ではここで16℃くらいになって「やっぱり標高が高いと寒いね。気温減率は頼りなるぞ」と締めたかったけど、現実には色んな環境要因で変わってくのね。

というわけで標高と気温減率は、目安程度で参考までに。

あと、しらびそ高原山岳オートキャンプ場は、まじで最高だった。

画像: まとめ

レポート:若林浩志

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