老舗バイク用品メーカーのキジマは、多彩なグリップ製品を販売中。ライダーの愛車や好みに対応する「シーンセレクトグリップ」を紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

キジマ「シーンセレクトグリップ」テスト&レポート

画像: KIJIMA シーンセレクトグリップ メーカー希望小売価格:税込1,760円 手前から「NICEネオ」、バレンティーノ・ロッシが好んだ形状の「ドクター」、雨天時のグリップ力にも優れる「HMC」。ワイヤーロック用の溝も刻まれている。

KIJIMA シーンセレクトグリップ

メーカー希望小売価格:税込1,760円

手前から「NICEネオ」、バレンティーノ・ロッシが好んだ形状の「ドクター」、雨天時のグリップ力にも優れる「HMC」。ワイヤーロック用の溝も刻まれている。

デザイン3種類×柔らかさ3種類で好みの握り心地を提供

ライダーとオートバイが常に接する箇所はハンドル、シート、ステップ。それぞれの位置と形状がハンドリングとホールド性を左右するが、もう一つ重要なのが数値では表しにくい「○○心地」の部分。中でもハンドル左右グリップの「握り心地」は操作感と快適性に大きく関わる。

そしてグリップと言えばバイク用品の総合メーカーのキジマ。そのラインアップの豊富さは圧倒的だが、新たに握り心地に拘った仕様が登場。デザインは3種類で、それぞれにスタンダード、ソフト、ハードを設定し、計9タイプから用途や好みに合ったグリップをチョイスできる。

大まかに言えば、「スタンダード」は純正グリップに近い感触で、補修用にも最適。「ソフト」はエンジンや路面からの振動を吸収してくれるので長時間ライディングでの疲労軽減に効果あり。特に単気筒エンジン車や大排気量2気筒車で効果を感じやすい。「ハード」は路面状況、車体挙動がダイレクトに伝わってくるため、グリップをしっかり握るスポーツライディング向き、といったところだ。

3種類とも内径22.2mm(ミリバー仕様)で、長さ120mmのオープンエンドタイプ。握り径は「ドクター」と「NICEネオ」が31mm、「HMC」は32mm。フィーリングは意外なほど変わるから、手軽なカスタマイズとして試してみるといいだろう。

画像: 硬度40のスタンダードに対し、ソフトは硬度20、ハードは硬度70。握ってみるとその差は想像以上に大きい。

硬度40のスタンダードに対し、ソフトは硬度20、ハードは硬度70。握ってみるとその差は想像以上に大きい。

画像: NICEネオ

NICEネオ

画像: HMC 握り径は「HMC」のみが32mmで、他の2種は31mm。僅か1mmの違いだが、敏感な指で握るだけに感触の差は明らかだ。

HMC

握り径は「HMC」のみが32mmで、他の2種は31mm。僅か1mmの違いだが、敏感な指で握るだけに感触の差は明らかだ。

画像: ドクター 内径22.2mmで日本車の多くが採用する「ミリバー」や「テーパーバー」に適合。自車のハンドル外径(グリップ部)とグリップ長を計ってから購入すること。

ドクター

内径22.2mmで日本車の多くが採用する「ミリバー」や「テーパーバー」に適合。自車のハンドル外径(グリップ部)とグリップ長を計ってから購入すること。

画像: グリップの硬さ・太さや握り心地で操作性と快適性は変わる! 好みに応じて細分化されたキジマ「シーンセレクトグリップ」

テスター太田安治の欲張りリクエスト

ドレスアップアイテムではなく、走りの質に関わる実用カスタマイズパーツ。スロットルパイプや耐熱接着剤が別売で用意されているのも古くからグリップという商品を大事にしてきたキジマらしい。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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